細かすぎて伝わらない”いかにも本当っぽい嘘”が楽しいミリシタMV3選

体の何割かがSFで出来ている筆者にとって、どんなジャンルの創作物であっても”いかにも本当っぽく作られている嘘”に気づけたときの興奮は、創作に触れるうえでの大きな喜びの一つです。

ミリシタの強みとしてよく挙げられるカメラワークもそのひとつで、よく考えると現実ではあり得ないような文字通り異次元の動きをするカメラによって撮影されたMVは見ていて本当に飽きません。

まあカメラワークの凄さは今さらここで自分が述べるまでもなく既にミリシタの代名詞の一つだよねってところで、今日はそれ以外の演出の中から”いかにも本当っぽい嘘”が楽しめる曲3つをご紹介したいと思います。

1.Miracle Night
初出はPS4ソフト・アイドルマスタープラチナスターズでミリシタMVはその移植版。

一目で分かるPS4版との違いはステージが宇宙船内になっていることで、窓の外には巨大な地球が広がり、猛烈な輝きを放つ太陽の光が船内に射し込んでいます。

SF映画マニアの諸兄ならばこの光の演出を見ただけで「おっ!」と心が躍るはず。大気が存在しない宇宙空間だと太陽の光が拡散せず刺すような見え方になる・・・というのは実際の科学考証に沿った表現で、古くは映画・2001年宇宙の旅などから用いられている演出技法です。

Miracle NightのMVではこの特徴的な太陽光を完璧な形で演出に組み入れており

わかります?このシーン。
消したり移動したりできないはずの太陽をキャラクターや宇宙船の構造物で巧みに隠し、タメから動くと同時に猛烈な光がカメラに飛び込む劇的な効果を生み出しています。

宇宙船でMV撮影できるのかというそもそもの話はひとまず置いておくとして、実写でこれと同じものを作るのは理屈上不可能ではないものの実際問題としては不可能でしょう。ダンスモーションをコマで送り戻ししながら空間のあらゆる座標にカメラを置くことができるからこそ実現できている演出です。

これぞ”いかにも本当っぽい嘘”。それでもめちゃくちゃ手間掛かってそうですけどね。

2.百花は月下に散りぬるを
ド派手なステージで繰り広げられる和ロック(とみんな言うけど和スカじゃないの?と個人的には思う)の世界。

特徴はなんと言っても小物の扇子。曲中盤で「あれ?それそうなってたの?」と初見で驚く例の演出については今回このテーマで触れるまでも無いので割愛。

では”細かすぎて伝わらない嘘”はどこかというと

扇子の向きです。

かなり激しい振り付けの曲ですが、どれだけ動いてもどれだけ視点がバシバシ切り替わっても扇子は常にカメラに向かって最も映える方向を向いています。完璧に制御された動きそのものが嘘であることに加え。「常にカメラに向かって最も映える方向を向いて」いるというのが二重の嘘で、実際に客を入れてのステージパフォーマンスなら本来は観客席に向かって最も映える方向を向けなくてはいけませんよね。

カメラの位置と切り替わりを完璧に把握している、現実でこれをやったらこのパフォーマンスだけで食ってけるんじゃねってレベルの神業なんですが、それをあまりに自然にただ「なんかすげえなあ」という印象だけを与えるMVに落とし込んでしまう、これまた”いかにも本当っぽい嘘”。

ちなみにカメラが正面固定されるソロだとどうなるかというと

見得を切るシーンでは大体扇子がフレームから外れてしまうため問題になりません。よくできてるわね。

3.Glow Map
最後は筆者が愛してやまないミリシタ3周年記念曲・Glow Mapです。

このMVの嘘は気づいた方も多いでしょう。
茜色に染まるローディング画面から始まったステージが進行するにつれ周囲には徐々に夜の帳がおちてゆき、すっかり闇に包まれたサビのタイミングで専用衣装インフィニット・スカイが光り輝き出す。

・・・あの衣装どういう仕組みで光ってるんだ?
も気になりますけどね! 謎技術でイルミネーション発光する衣装は筆者が初代アイマスに興味をもったきっかけではあるんですけど、正味2分ちょいで日が落ちて真っ暗になるってどんな状況だよ?というのが今回語りたい嘘の部分です。

Glow Mapは3周年イベント直前に予定されていたミリオン7thライブで初披露されるはずだった曲でした。会場は富士山のお膝元・富士急ハイランドコニファーフォレスト。

というわけで夕暮れに染まる富士の裾野の峰々

サビで衣装の発光

ラストの特大花火。
これらを全てを2分強に納めるため、MV中の太陽はものすごい勢いで地平線に沈み夜がやってきます。

屋外会場のライブでこの曲を披露して直後の周年イベントでゲーム版が実装されたらさぞかし盛り上がったことでしょう。しかし例のクソみたいな世界情勢の巻き添えとなり7thライブは開催中止、このお披露目は幻となってしまいました。

それからしばらく後、”ReBurn”と名打たれたやり直しの7thライブではラストの花火を逆にリアルで完全再現するなど運営の執念を感じさせたGlow Map。さらに2023年の元旦に実装された39人ver.では運営のメッセージともとれる演出が”いかにも本当っぽい嘘”と共に盛り込まれています。

39人ver.のGlow Mapは歌い始めからすっかり日が落ちています。

全編夜のシーンが続くと思いきや、歌い終わりに完璧なタイミングで富士山からご来光。

大晦日のカウントダウンライブは聞いたことあるけど、初日の出が拝めるライブって午前5時開演とかなんか?

あとコニファーフォレストは富士山の北側に位置してるんで位置関係はまあいいんですけど、太陽はあそこから出てこないような・・・という嘘。

最後が朝焼けで終わるこの演出は単純に解釈すれば2023年元旦の初日の出なんですが、2019年夏に新型コロナウィルスという未曾有の闇によって初披露の舞台を奪われたGlow Map・輝ける地図が困難の中でも人々を導き照らし続けた末にようやく迎えた全世界の夜明けを示すシーンでもあります。

ときに不幸と理不尽の文脈で語られることもあった3周年記念曲。しかしその美しく力強い光はどれほど夜が長く続くとも失われることはなくやがてPたちを支え続けた希望の光として語られるようになり、新たに付け加えられたバージョンにはそれを暗示する演出が最後の見せ場として組み込まれたのでした。

演出に嘘があるポイントというのはそうしてまで伝えたいこと、表現したいことがあるという作り手の意思が表れているポイントでもあります。

いかにさりげなく嘘を忍び込ませるか。受け手にそれと意識させることなく、しかし道理を曲げてまで伝えたい強い気持ちを表現しようとする作り手のあの手この手の創意工夫。ミリシタのMVをじっくり見ているとこういう手の込んだ世界の舞台裏にふと気づくことがあるでしょう。そこに作り手からのメッセージを感じ取った瞬間、MVの理解と魅力は一気に深まります。

一から十まで指摘してしまうのは野暮というもの・・・というわけで今回は筆者お勧めのとっておきの嘘が楽しめるMVを3つだけ紹介させていただきました。皆さんのお気に入りのMVにもまだ広く世に知られていない魅力がたくさんあるはず、それを大いに語ってあげてください。それもまたプロデュースですから。

管理人、人生初のアイマスライブへ行く(後編)

みりしたらぼの中の人が”THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 10thLIVE TOUR Act-2 5 TO SP@RKLE!!” DAY1に参加したときのライブレポート後編。


入場から開演まで

開場遅延のアナウンス後しばらくして入場手続き開始。
このあたりから「どうも電車組の混雑がヤバいらしい」との情報が現地にも広がり始めていました。車だと最高の会場だと思ってたけど、そうか、電車ではあかんか・・・。

ポートメッセなごやはまだライブ開催実績が少なく情報もあまり無いらしく、チケット発券の段階で「ブリージア席って何?」って自分だけ混乱してるのかと思ったら他のベテランPも大混乱してたくらい謎な会場のようです(ちなみにブリージアは可動式のひな壇になってる席のことらしいです)。

こういうとき他コンテンツでライブ開催したときの席表を「参考に・・・」とスッと出してくれるのが出来るP。なので俺も今回のライブの席表を載せておきます。

フフフ、この画像を乗せておくことで今後ポートメッセなごやでライブがある他コンテンツのファンにもミリオンライブが目に付くという算段だ。なのでロゴも入れておく。こんにちは!アイドルマスターミリオンライブです!!

筆者の席はブリージアW3の40番台後半の列。地の果てっすな。
下手に良席引いちゃって「なんかあいつ、ノリ、悪くない?」「処す?処す?」とかやられたらどうしようとビビってたんで、周りみんな座って見てるくらいでもおかしくなさそうな端っこの席で逆に胸をなで下ろしました。まあこの考えも間違いだったことがこの後じきに分かるんですが。

手持ち無沙汰で席に座っているだけの俺・・・後々考えたらこの時間でエントランスにでも行ったら名刺交換会みたいなのに混じれたのかなとやや後悔・・・しばらくすると本日の隣席Pさんが到着。

よろしくお願いします!の挨拶からCleasky&麗花さん担当ですか、それはそれは・・・みたいな会話にそのまま移行できるからP同士って便利ね。いずれも茜ちゃんとシナジーの高い子たちの担当さんと言うこともあり会話が弾みます。

館内BGMで流れてくるMy Evolutionに「あれ来たらヤバいっすねえ」「いやあ、いつか見てみたいっすねえ」なんて話しているといきなりボリュームが上がり、まだ始まる前にも関わらず周囲も俺たちも大盛り上がりでコールし出すこのノリ、高校の文化祭を思い出すわあ、ほんと大好き。

それにしても隣も周りも始まる前から大騒ぎで、端っこの席なら周りもおとなしいだろうという目論見は開演前に早くも崩れ去りました。良い意味で。

現地の洗礼を浴びる第1ブロック

マイエボが終わり一瞬静まりかえる館内、いよいよ開演です(会場内撮影禁止のため再び別途用意したイメージ画像でお送りします)。

過去放送で見たことだけはあったスポンサー読み上げもすっかり元に戻りましたな。今回大変お世話になった名鉄観光の声が一際大きかったのには何故か自分がじーんとしてしまいました。

社長と小鳥さんの前説が終わると流れてきたのはもちろんミリシタの始まりを告げるこの曲

(・・・よし、周りに合わせてコールしろ、予習も何もしてきてないけど大体ゲームどおりにやってりゃ大丈夫なはずだ・・・)


YEAHHHHHHHHH!!!!!!!!!!!!!!!!
えええ!?配信で聞いてたコールと全然音量違うやんけ!!?


いやしかしこれ・・・やってみて思ったけど・・・ノリだけで普通にいけるわ。
ミリシタに実装されてる曲なら歌詞とリズムは完全に体に染みついてるんで感覚でいけてしまう模様。

MCパート。
わーすげー、なんか見たことある人がいっぱいいるー。
しゃべる人ごとにアイドルのキャラカラーにペンライトの色切り替えんのな、OKOKまかせとけ。俺はexcelに全アイドルのカラーコードを打ち込んだこともある男だ。

ソロトップバッターは”未来系ドリーマー”。

ちょいちょい入るぴょんさんからの煽りに合わせて会場のボルテージがどんどん上がっていくのがわかります。あっ、来た!ウェーブ!これもやってみたかったんよ!ウェーイ! ・・・しかしなかなか後ろまで回んねえな・・・と最後は自分も振り返って見送ってました。

そこから”Hearty!!”、”シャクネツのパレード”と続いて段々自分も勝手を掴んできます。後ろの大型液晶に字幕が表示されてコール促される曲も結構あんのね。続く”グローインミュージック!”もコール指定が表示される曲で、大声援に包まれながら聴くとこんなに印象が変わるものなのかと感心しながら自分もコールしまくってました。

いやーしかしここまでの曲でこれだけ弾けちゃうとなると、ミリシタで実際にコール入りまくってる曲なんか来た日には一体どうなってしま・・・
”デーン!!”
「!!」

のーりーこ!のーりーこ!のーりーこ!のーりーこ!のーりーこ!のーりーこ!のーりーこ!のーりーこー!

ヴォオオオオオオオオオオ!!
まあこうなりますよね。
間奏で煽りが入り再び満場ののり子コール、ほんとこれライブのための曲だな。終始満面の笑顔で歌うはまななさんが眩しい。

そして!
このイントロ・・・えっ?えっ?えっ?
いや、知ってるけども、もちろん知ってる曲だけども

ちゃきさんとぴらみさんがあの異様に完成度の高いトリトリ衣装着て、ジャイアント茜ちゃん人形を従えて踊るBlack★Party!直にこの目で見られる日が来るとは今日の今日ですら予想してなかったんですけど!?

ゲームだとイントロにコールがガッツリ入るんで同じコールしたら周り誰もやってませんでした。あっ、違うの? サーセン。

全身に響く重低音を味わうように浴びる。
でかい音が苦手と言ったのは以前行った全然別のライブで巨大スピーカーの前に2時間以上立たされすっかり参ってしまった経験があったからで、この日も念のため100均の耳栓を買って持って行っていました。まあでも今回はスピーカーが前方だけだったせいもあって全然平気でしたね。ヤバいと思ったのはMelty Fantasiaのあべりかさんパートくらい。Apple Watchからは終始そこは音がでかすぎるから逃げろ!逃げろ!と通知が来てましたが・・・。

遠目だとセンターで目立ちまくるジャイアント茜ちゃん人形のキレッキレな動きにどうしても目が行ってしまうんですけど、逆にこれって後列のPでも見やすいようにというサービスなのかもと思えたり。

お二人の姿は後ほどアーカイブ配信でしっかり確認させていただきました!

じっくりと味わう第2ブロック

2ブロック目はしっとりとした曲が続きます。
客席からコールしない曲も割とあるんだとここで知る。

”ムーンゴールド”はオレンジを振ればいいのかゴールド(黄色)を振ればいいのかわからずおろおろし、”スノウレター”は・・・雪だからしr・・・赤!赤ね! こういうことやってると「ああここって色繋がりなのね」とかさらに多くの気付きがあるのも楽しい。

ペンライトの色って個人的には赤が特に綺麗に見える気がして好きなんです。
でんちゃん出番のたびに客席が真っ赤に染まるのが本当に素敵で、最後のMCでもう一度振るタイミングを作って見せてくれた光景が思い出深い。

コール無し曲を続けて見ているうちに背景映像も随分凝って作られてるんだなと興味が沸いてきました。
”祈りの羽根”の1番から2番の立ち位置移動で背景のカーテンが降り、サビは一面の星空をバックに歌うとこ、あれ良かったねえ。

この曲、先日のゲーム内コミュで風花のバックボーンが語られたことで一気に深みが増した感ありますよね。ただただ美しいの一言。

2ブロック目最後のソロは”ふたり繋ぐ星座”。ちらっと見たら隣席のPさんが溶けてました。

照明が落ちてやや間が開くステージ・・・からのMelty Fantasia!

Black★Partyが来た時点で本日唯一トリオ以上のフルメンバーが揃っているEScapeの登場は約束されたようなもんだったとはいえ、最初の”や”が聞こえた瞬間に全てを察してものすごい歓声が上がるのはPも流石わかってんなあとしか言いようがありません。

背景映像の演出も特に凝っていて見応え抜群。これ配信でも結構映ってたんで機会があったら是非見てみてください。

いやしかし地元凱旋で気合い入りまくってたあべりかさん声でまくっててほんとすごかった。

これぞライブ!第3ブロック

3ブロック目、トップバッターはー・・・!

あかねちゃーん!!
”AIKANE?”!死ぬまでに一度見たかったステージ2曲目ェ!
もはやちゃきさんとジャイアント茜ちゃん人形のダブルセンターステージ状態。

後から聞いたら”AIKANE?”って全編コールが入りまくる高難度の曲らしいんですけど、こちとら骨の髄まで染み渡るほど聴いてんだ、何も考えなくても体から勝手に出てくるわ。ってかさっきも1回やったしな。そうでなくとも後ろのモニターまで全力でコール要求しまくってくるスーパー茜ちゃん仕様。全館とんでもない大歓声でPちゃんの幸福度ゲージも振り切れまくり。


茜ちゃんカワイイあいうえお作文を公式イベントで1日2度叫ぶという激レアな栄誉にもあずかりました。これ一生自慢できそう。

続く3曲、”リーチ・アップ・ステップ!”、”ゆえに・・・なんです”、”さかしまの言葉”では周辺のPが順番に成仏していく姿を確認。安らかに眠れ。

で、”REACH THE SKY”が来ましてですね。
今日初めてべーせんを直に目にしまして、一つ大変なことに気づきました。俺、実物の駒形友梨さんを駒形友梨さんとして認識できない。登場キャストが入れ替わるたびにイメージカラーにペンライトを切り替えるって作法さっき覚えたんですけど、べーせんだけ見た瞬間に誰だっけ?って考えちゃうんですよ、紗代子担当なのに、何ならまあたんゆりりん等々で普段から一番見慣れた顔の声優さんなのに。

だってあんなん詐欺やん!全然陰キャオーラ出てないやん!

CD音源とはまるで違うひたすら観客のボルテージを上げることに軸先を向けた歌い方、もう地の果てみたいなこの席まで全ての客席が上がる上がる。ブリージア席ってあれ結構揺れるのな。

大サビ直後、客席がUOまみれになったのを見て爆笑してました。

ソロ曲ラストは”CAT CROSSING”。自分としては以前8thでトリトリが歌ってた印象も割と強かったんで遂に本家が来たなという感じ。

出だしから「あれ?天さん直前に引っ張られてちょっと力入りすぎ?」とか思っちゃったんですけど、後のMCで志保の余裕の無い感じを表現したと聞いてなるほど納得。こちらは逆にキャラに寄せてとにかく全力な雰囲気を出したというのが一目で分かる熱演で、”REACH THE SKY”のパフォーマンスアプローチとは好対照だったのが実に印象的で面白かったです。

涙涙の最終ブロック

いよいよラストブロック。
メドレーで特に記憶に残ったのは”ReTale”カバーですかね。センターしーまるの力の籠もった歌唱、Act-1のTSVといい意外なところでおおっと思わせてくれるのが楽しい。このときばかりは客席もそれぞれ担当のキャラカラーではなく黄緑色を振っていて皆わかってんなあと笑顔になれました。

そして本公演中ではラストの曲。
この一言を今回一番言わせていただきたかった。

Glow Map、ほんっっっっとうにありがとうございました。

先日も記事にしたとおり、あの曲への思い入れって自分の中ではとんでもなく大きいものになってるんですけど、コミーノPがスペースで触れたり、かっしーも感想放送で言っていたり、コメントでも7thと7th Reburnの想い出をみんなが語っていて、もうGlow Mapっていうのは一つの暗く長い時代を克服した象徴になってると思うんですよね。

MOIW 2023でショートバーションが披露されて歓声を浴びたって聞いただけでボロボロ涙が溢れたっていうのに、今目の前でフルコーラスのGlow Mapを歌われたら俺は・・・俺は・・・

もう涙で滲んでぐしゃぐしゃになってるけど、Glow Mapがペンライトの光の中で大歓声を浴びているのが見える。今は、今だけはこの最後部エリアが最高の特等席だ・・・。

7th Reburnではスッと上田さんに立ち位置を譲ったぴょんさんの一際大きな声の「いってきます!」もいただきました。あー、もう、Glow Map関係は全部あかん、泣いてしまう。さっきからずっと泣きっぱなしで全然筆が進まなくて、これだけ書くのに今すんごい時間掛かってます・・・。

一度キャストの皆さんが捌け、お知らせの時間。
この流れで予想どおりプラチナスターチューン・”I.D ~EScape from Utopia~”開催が発表になり、大歓声が上がったところで自分はなんだかほっとしました。ここに書いていた予想が当たったのが一つ。それとあのー、なんかもう全周あまりに訓練されたライブマシーンと化したPばっかりで、この人ら本当に普段は自分と同じゲーマーなんかなと若干心配になり始めてたとこだったので、よかった、ちゃんとみんなミリシタ楽しんでる人らっぽい・・・。

あ、それと今MVでタイトル見て突然気がついたけど”EScape from Utopia”って「ユートピア(ディストピア)からの逃亡」っていう意味と「ユートピア(ディストピア)から(安住の地へ)やってきたEScape」っていうダブルミーニングのタイトルだったんですね。あーやっぱすげえわ。

アンコールはそりゃもうやっぱりこれですよねの”Crossing!”・”グッドサイン”・”Thank You!”。

出来た!出来たよ俺にも!ミリオンライブを作ってくれた&支えてくれた全ての人へのグッドサインが!!
元々そんなこという質じゃないから心配するような話じゃないんだけど「ライブでこれが聴けたら/できたら死んでもいい」みたいなこと事前に言ったりしなくて本当に良かった。もし言っていたら今日だけで軽く4回は命を絶たれてたね。

終演。毎度センターが最後に深々と頭を下げてくれる姿、本当にいいですよね。
規制退場はほとんど最後の方だったため、ライブ後もひとしきり隣席Pさんとお話し。名刺交換もさせていただきました。ありがとうございました。お世話になりました。

駐車場へ向かう途中に撮影。実はこのライトアップされた状態のポートメッセ名古屋のマークは導線の都合マイカー参加組しか撮影できなかった写真だったりします。

あー、終わった。本当に終わってしまった。お疲れ様でした。

ライブ終了後~帰宅

さあ!あとはもうほぼほぼ土建マニアのターンなので読まなくても大丈夫ですよ!さらっと行きます。

21時30分。愛車の元へ帰着。ここから今日の宿、岐阜県大垣市の漫画喫茶へ向かいます。
道中にある弥富市は金魚養殖の聖地で、金魚マニアでもある筆者は前にここで金魚買って帰ったこともあります。5年くらい前の話、まだ元気に生きてます。

国道1号から長良川と揖斐川の河口部分を右折してひたすら北上。この細長い堤防のとこをいつか走ってみたかったんじゃあ!

途中遅めの夕飯をとりつつ、23時30分に漫画喫茶に到着。シャワー浴びて、ブログにお疲れ様だけ書いて、寝る!

翌朝7時30分、徳山ダムへ向けて出発。

本日も快晴、絶好のツーリング日和と言うことでバイカーたくさん。

午前9時、徳山ダム到着。

ダム!ダムすごいですダム!


ロックフィルダムという石を積み固めた工法のダムで堤の体積は日本一、総貯水量も浜名湖の約2倍で日本一とのこと(管理事務所でもらったダムカードより)。


昨日通ってきた長大な締切堤といい、このあたりの地域の人々の治水に賭ける執念が忍ばれますねえ。

さて、じゃあ帰るか。
11時30分、中央自動車道恵那峡SA到着。行きと帰りで違う高速道路使ってるのはただの趣味です。

ここがでらますでもコラボしていただいていた名古屋名物・青柳ういろうが買える高速SAの最終スポットというわけでお土産に買い込み。昨日の名古屋市街散策タイムにKITTE名古屋に行く選択肢もありましたけど、つむちゃんパッケのういろうを副業先で配る度胸は筆者には無かった。

・・・いや、違うのよつむちゃん!君が恥ずかしくて人前に出せないっていう意味じゃなく大人の付き合いにはTPOってやつが、ね!?

以下略。16時30分の開演に滑り込みで間に合うタイミングで帰宅。

総走行距離は978kmでした。

これな

もっと早くやってくれればよかったのに!

あとがき

えー、さて、このたびのライブレポート、初参加ゆえの驚きと感動をお伝えすべく敢えてグルーブ感最優先で書かせていただきまして、結果ご覧の通りの超長文となってしまいました。体裁もなにもあったもんじゃありませんが、筆者が現地で感じたパッションにいくらかでも共感していただけたなら幸いです。

そう、パッション。
今回初めて現地参加してみて一番オンラインとの違いを感じたのは会場の”圧”です。それはスタッフ、キャスト、そしてPの皆々様の気合いであり、気迫であり、愛であり、全てひっくるめてコンテンツの持つ力そのもの。会場を押しつぶさんばかりの力を見て聞いて肌で感じられるのが現地の醍醐味だと、自分はそう結論しました。

「好きの原動力って偉大だね」、あれを体感したらなるほどそりゃそう言うわなあ。
ミリオンライブ、ひいてはアイドルマスターを見つめ直す本当に貴重で、心から楽しいと言える体験をさせていただきました。ありがとうございました。

じゃ、最後に一言な、また次回!よろしくお願いします!

管理人、人生初のアイマスライブへ行く(前編)

みりしたらぼの中の人が”THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 10thLIVE TOUR Act-2 5 TO SP@RKLE!!” DAY1に参加したときのライブレポート前編。
※注:ほぼおっさんがはしゃいでるだけの記事です。


管理人、実はアイマスライブに行ったことがない

ミリシタ始まった時点で既に765プロ勤続年数が10年近かった筆者ですがアイマスライブに行ったことはありませんでした。MV見てられれば十分幸せだったというのと単純にでかい音が苦手。

たまにネットで過去ライブ一挙放送などがあったときに見たことはあったもののそれ以上のことはなく、ああいう楽しみ方もあるくらいよねくらいの感覚でいるうちに例のアレで世界中が自粛期間になってライブ自体なくなってしまいました。

実生活・P生活を問わず世の中の多くのものが否応なく変わっていく過程ではいくらかの恩恵もあり、ライブのオンライン配信が当たり前の時代が突然やってきました。参加の敷居がかなり低くなったのに加えて娯楽に飢えていたこともあって飛びついた初めてオンライン配信ライブ・7th Reburnで見た光景は、色々なものに制限が掛かる中でも皆が皆精一杯にライブを盛り上げようとする姿。胸を打たれた筆者はその後ライブオンライン参加の民にちょっとだけレベルアップしました。

ずっと1人で適当にやっていたP生活にもうひとつ大きな変化をもたらしてくれたのはこのサイトです。
こんなネットの端っこで勝手にやっているサイトを、見に来てくれる・声を掛けてくれる方が本当に多くて、Pたちに実際に会って話してみたいなあという気持ちが徐々に大きくなっていくのを感じていました。

ライブに現地参加しようと決めたのはいつもどおりオンラインで9thライブを見ていて10thライブがツアーと発表されたときです。

思わず声が出て自分で自分に驚いたんですよ、ツアーなら1回くらいどこかでチケット獲れるんじゃねって見た瞬間に思っちゃったというか、そんなに自分、ライブに行ってみたくなってたのかってね。

Act-1のさいたまスーパーアリーナの方が全然近くて行きやすかったもののスケジュールの都合もあってここは断念。そもそも自分にとって思い入れが強いのはやはりミリシタなわけで、行ってみたいのはミリシタリリース以降が焦点になるAct-2。加えて言うなら茜ちゃん役の小笠原早紀さんと紗代子役の駒形友梨さんが揃っているDAY1です。

Act-2の会場は名古屋ですか。
なんか聞いたことない会場だな、あ、去年出来たの? 車で行きやすい場所なら行ってみたいんだけど・・・こ、ここは!!

西日本へ旅行に行くとき必ず通る名古屋港の超格好いい3連続巨大斜張橋・名港トリトンの真下じゃないか!!!

あの橋の直下で巨大駐車場併設、これは行ってみたい。アイマスPと土建マニアのボルテージが相乗効果で振り切ってしまい参加を決めました。

片道5時間くらいの道のりですけど名港トリトン渡ってそのまま瀬戸大橋まで行きそこから四国を海岸沿いに一周して明石海峡大橋渡ってまた名港トリトン経由で帰るみたいな旅行をしたこともありましたしまあ大丈夫でしょう。あの時は宿泊先でミリシタ開いたらdans l’obscuritéのイベントが始まった記憶。

成り行きで参加を決めてしまったため休みが土日しか取れず既にホテルもいっぱいの模様。これも以前やはり思いつきで「あーシャチ見てえわ」と名古屋港水族館に行ったとき漫画喫茶で一泊したこともあるんで大丈夫でしょう。

本当はDAY2も現地で見たかったけどねえ・・・さすがにDAY2終わってから帰って翌日出勤は身体が持ちそうにないから配信で・・・となるとDAY2の日は16時30分までに家に帰り着く必要も出てきました。2日目は朝一で見られて午前中に帰路につける場所を・・・よし、これも1度見てみたいと思っていた総貯水量日本一のダム・徳山ダムを見に行こう。

言い遅れましたがちょいちょい土建ネタが放り込まれる斬新なスタイルのレポートとなります。

追加イベント・でらます

計画段階ではこんな感じだったんで、当日ゆるゆると家を出て15時過ぎにライブ会場隣接の金城ふ頭駐車場に着けばいいかと考えていました。車で名古屋市街の道路には近づきたくない・・・。

しかし直前になって状況が一変する自体が。

でらます!

の、茜ちゃん!
コラボマップに1つだけ存在するアイコン”上映”の存在感よ。

なかなかコラボの内容が発表にならずやきもきしてたら茜ちゃん先行上映って大変なものが降って沸いてしまった。しかも伏見って名古屋のど真ん中やんけ、行くのかって?当たり前だろ!行くよ!

速攻で劇場の座席予約を済ませて当日は朝一で出発だ!

名古屋に着く前からイベントは始まっている!

ライブ当日、では出発。

着々と進む延伸工事の様子を横目で確認しながら新東名高速道路を西進します。

2時間30分後、駿河湾沼津SA到着。

アイス食って出発後しばらくして・・・

!?
あれ!?あれ!?あれ!!!

ヒョオ!!!!!!!!!!
テンション上がってしまって窓からマフラータオルぶん回して「俺も!俺も!」とやりたくなる衝動に駆られましたが、新東名12Okm区間でそれやって飛んでっちゃったら色々と大惨事なので断念。

2時間後、刈谷PA到着。

クリームパン食って出発しようとしたその時

ヒョオ!!!!!!!!!!
テンション上がってしまって車横付けして「いい車乗ってんじゃん!ミリオンライブ!だろ」とやりたくなる衝動に駆られましたが、傍目から見ると変なおっさんに絡まれる痛車オーナーPという絵面は色々と大惨事なので断念。

伏見ミリオン座・野々原茜応援上映

13時20分、茜ちゃん先行上映20分前。
相変わらずアニマルステイションな難易度の名古屋道路に翻弄されつつどうにか伏見ミリオン座に到着。

併設の喫茶店は既にPとおぼしき人たちで埋め尽くされていました。

ポップコーン販売コーナー最上段の手書きポップに注目。
”茜”の字がちゃんと下の四角を丸く書く彼女特有の筆跡になっています。こういうちょっとしたところがこだわりが見えるとPちゃん嬉しくなっちゃうんだよなあ。

アクスタくらい買っていこうかと考えていたのに見当たらなくて「もう売り切れたのか?」とちょっと焦ってたらレジ脇のカゴに陳列されていました。なにはともあれ1つ購入。


等身大POP撮影コーナーにはマスコットのキャットくんも来てくれていました。
持参グッズを持ってもらっての撮影にも快く応じてくれるサービス精神の固まり。

ではいざ参らん!茜ちゃん応援上映!(当然会場内は撮影できないため別途用意したイメージ画像でお送りします。)

セブンカウント。
Pは皆既にYoutube等で何度も見ているぶん、これが映画館で流れるといよいよ本当にアニメが始まるんだという実感で胸を熱くしたはず。

かーらーのー!

あかねちゃーん!


超特大画面でカワイさも超特大のAIKANE?
筆者、後々考えたらここが人生初めてのペンライト持ってのコールだったんですけど、満席の会場にど真ん中ストレートのMV、負ける気せぇへん担当やし!!(←いやその台詞はフラグやん・・・。)


大画面の茜ちゃんに向かって放たれる客席からの野太いウザカワイイ!!コール。まさに至高。


お待ちかねの茜ちゃんカワイイあいうえお作文の時間だあ!
もう聞こえてくる声を聞くだけで会場全員が笑顔になっているのがわかる!


サイコー!
初参加の自分が言うのもなんですが、もうライブのたびに近くの映画館でこの応援上映やったらいいんじゃないですかね。最高の準備運動になりますよ。こんなにハードじゃ準備運動で腕がつる? 準備運動の前に準備運動してくるんだよ!

続くMVでもきっちり茜ちゃんがセンターになっており、ほんとにちゃんとやってくれてるんだなあと感じられる上映でした。

終演後、同列のPさんからクリアファイルをいただく。

あまりに出来が良すぎて「こんなノベルティ過去にあったのかあ・・・リリイベ狙いでCD積んで店舗特典たくさんもらったのかな?」と思ってその場では普通にお礼言って受け取っちゃったんですけど、家に帰ってよくよく見たらこれ自作じゃん・・・。

というかクリアファイルを配ったんじゃなくて上質紙に印刷されたA4サイズポスターを折れないようにわざわざクリアファイルに入れて渡してくれていたっぽい。なんというお心遣い。

なんか見覚えるんだよなこのポスター・・・

あ、茜ちゃんの部屋に貼ってあったやつだ!
めっちゃいいもんもらってしまった。ありがとうございます、大切にします。

最後に注意。
これから参加される方はペンライト絶対忘れずに持って行ってください。市内散策に最低限の荷物しか持ってこなかったとかでペンライト振れなかったのをめちゃくちゃ残念がるPがあちこちにいました。

お世話になりました。

名古屋市街の謎を見に行く

ライブ開演まではまだ少し時間があったため名古屋市街地を散策。
前々から気になっていたものの確認に向かいます。

空色♡Birhday Card おでかけコミュより
のり子の後ろにあるでっかいゾウリムシみたいなあれ、あれなに???


正解はこれ!
・・・これ・・・何?
公式サイトによると水の宇宙船というオブジェだそうで、下のイベントスペースから見上げると水のせせらぎの向こうに青空が見えるという面白い光景が見られます。

眺めていたらガラス柵のところを歩いている人もいます。えっ?登れるのか?あれ。

登ってきました。
その後すぐ下にあるMeeToMaショップの行列を眺めたりした後、いよいよライブ会場へ。

会場へ向かう間もひたすらはしゃぎ続ける土建マニア

うおー!名港トリトン!かっけー!
ドラレコの画角じゃ全然ちゃんと映ってねー!

橋の下に見えるのが金城ふ頭駐車場、その奥が今回のライブ会場・ポートメッセなごやです。

車を駐め、準備している間にも続々と集結してくる同僚Pたち。ナンバー見てると意外と同郷も多い感じ。楽しそうに車を降りていくPたちを見ながら俺のリュック、でかすぎない? 大丈夫? 大丈夫そうだな・・・と密かに確認を行うライブ初心者Pの俺。

うおー!名港トリトン!かっけー!
そっち方向にカメラ向けて喜んでんのお前だけだぞ。


会場から海を挟んで向こう側には一面の工業地帯が広がっています。想像してみて下さい、深夜に高速をぶっ飛ばして行くと巨大斜張橋が現れ、その下にライトアップされた工業地帯が広がる光景を・・・ほんと格好いいんですよお、ここ。昼間の姿を横から見られて再び大喜び。いいからお前、アイマスの話をしろ。


振り返った先にも息をのむ光景。
考えてみたらこれ、全部ミリオンのPなんですよね・・・駅2階のちっちゃく見えるのも高架部分も到着した電車の中の黒いのも全部人、全部ミリオンのP。現地組だけでこんなにもいるもんなのか!

エントランスの行列に接続し、こんな人混みに加わること自体本当にいつ以来だろうなと考えていたら地元の夏祭りを思い出しました(もちろん同時に脳内に流れ始めるBGM・アマテラス)。

そうか・・・なんとなくコンサートを見に来たつもりでいたけど・・・これは・・・これはもう祭りなんだな・・・。ミリオンライブが大好きなPたちが集まる年に数回きりのとびっきりのお祭り。


祭りが・・・始まる・・・!



想定していたより遙かに長い記事になってしまったため前編・後編に分けます。原稿用紙11枚分書いてまだライブ始まらないライブレポートって何!

後編へ

Charlotte・CharlotteCDドラマについての一考察

特に何の脈絡もなくCharlotte・CharlotteのCDドラマの話。

CDをお持ちでない方もアプリ内でダイジェスト版が聴けるようになっているので、もし興味が沸いたら一度聞いていただければ幸いです。[劇場]→[ユニット・グループ紹介]→[CDシリーズ]→[ユニット]→[ドラマタブ]→[ドラマ視聴]で再生できます。

全体的におとぎ話のような体裁だったこともあり、当初はエミリーや亜美真美同様「不思議なお話だったねー」くらいの感想しか出て来なかったこの物語。ただその中で異様に印象に残ったのが、劇中劇のラストでシャーロットの言った「お母様の顔は思い出せた?」という台詞です。

あれはどういう意味だったのかが、ずっと気になっていました。

このドラマはおとぎ話的なテンプレート・いわゆる「主人公の女の子と亡くなってしまった優しいお母様と意地悪な継母」という構図をベースにしつつ、「そうは言ってもアイマスは基本的にやさしい世界だから継母にもそれなりの考えがあるいい人なんでしょ?」っていう暗黙の了解が根底にあります。

根底にあるんだけど、何かがおかしい。
わずかな違和感の原因を「お母様の顔は思い出せた?」っていう台詞からたぐっていくと「えっ、何これめっちゃ面白いやん!」となれたんですけど、ちょっと分かりづらいところあるよねってことで、本日もまた大いに語らせていただこうと思います。



シャーロットは何者だったのか?
大前提としてあの存在の正体は何だったのか?というところから考えてみます。

注目したいのはシャルロットがシャーロットとの会話中にお父様が帰ってくると告げられたシーンです。
フライディからその事実を聞きシャルロットの注意が逸れた瞬間、シャーロットは完全に無視される形になり一言の台詞も無くそのままシーンが切り替わりました。

ここからシャーロットはシャルロットが明確な意思を持って見て(look)いないと認知されない存在で、無意識のうちに見えている(see)存在ではないことが分かり、この特性からかの者がシャルロット自身の中から生まれた存在・イマジナリーフレンドを起源としていると判断できます。

もっと踏み込んで見てみると、シャーロットがシャルロットと同性の”双子”であることもイマジナリーフレンド説を補強します。イマジナリーフレンドには設定付けが必要ですが、友達もおらずごく狭い世界の中で育ってきたシャルロットのネタの引き出しはそう多くありません。


何か元ネタになりそうなものはないかと周囲に目を向けてみると・・・ウェンズディとフライディという実におあつらえ向きの関係性を持った少女たちがいるわけですね。シャルロットがシャーロットの原型を作り上げる過程で彼女たちをモデルにしたであろうことは想像に難くありません。



ではシャーロットはイマジナリーフレンドだったのか?
つまりシャーロットはシャルロットが作り出したイマジナリーフレンドなんです!と言って良いかといいますと・・・たぶん違います。(なんだよ!)

上述のとおり、シャルロットは一言で言ってしまえばかなり世間知らずな子なんですが、対してシャーロットは出会い頭に自らの名前をフランス語読みに変えることを提案するなど知識があり機転も利くうえ、物語終盤ではすずらんの毒のトリックでシャルロットを嵌めてすらいるなど、明らかにシャルロットの意識の枠外で行動しているシーンがあり、純粋にシャルロットの空想から生まれたとは言いがたい言動をしています。


これら事実をまとめ合わせるとシャーロットはシャルロットが生み出したイマジナリーフレンドという器に何者かの思念が入り込んだものだったのではないかと推察できます。まあ”何者か”ってもったいぶっても仕方なく、常識的に考えたら正体はお母様以外無いんですけど。



シャルロットの人格をお母様とすることの不都合とその解答
「それならイマジナリーフレンドの設定はカットして純粋にシャーロット=お母様設定にすれば良かったんでは?」と言いたくなってしまいますが、まあメタ的な都合、クライマックスの展開に関わる部分なんでそこはちょっと置かせてください。

とりあえずシャーロットの人格部分はお母様だと仮定するとすると、ここで新たな疑問が浮かびます。

シャーロットの言葉はお母様が紡いでいた・・・にしては病弱なシャルロットを一人でピクニックに行くようそそのかしたり、上述のとおりすずらんの毒のトリックでシャルロットを嵌めてみたりと、「母親が実の娘にこんなことするだろうか?」と思ってしまうような行為を一度ならず行っていて、ちょっとこの線も怪しく感じられてきてしまいます。

「じゃああれは誰の意思だったんだ?」とここで年単位で考えあぐねました。そしてたどり着いた結論。

お母様はシャルロットが思い出話で語るような慈愛に満ち溢れた優しい人物ではなく、むしろ苛烈な性格の片鱗がそこかしこに覗くような性格だったのではないでしょうか。



目的のためには手段を選ばない系お母様
この仮定で行くと全てがすんなり説明できる気がするんですよね。
おとぎ話のような雰囲気自体が「お母様はひたすら優しく暖かい方だった」と受け手に無意識に思い込ませるためのミスリードなんです。

この説、よく訓練されたミリシタPほど「あー、またそういう感じのやつね」とすんなり受け入れられるかもしれません。自分もこの考えに至ったとき自分の頭ミリオンの進行を感じました。

話を戻しまして、上述のシャルロットの問題行動について最終的な結果を見てみますと、秘密のピクニックに出掛けたあと手厳しい叱責を受けたシャルロットでしたが、思いがけない行動を目の当たりにした両親は娘の自立心の芽生えと体力面での成長を感じ取り、かねてより考えていた寄宿学校への入学をここで決断したようにも見えます。

すずらんの毒のトリックもどぎついやり方ではありましたが、継母の命を引き換えにしてでも今の生活が続くことを望むのか、それとも変化を受け入れて家を出て行くのか、シャルロット自身に究極の二択を迫ったといえ、一連の出来事を終えネタばらしされたシャルロットは吹っ切れたように寄宿学校へ行くことを受け入れています。

やり方が正しかったのかというと首を90度くらい捻らざるを得ない手段ではあるものの、いずれも長い目で見れば彼女の成長に繋がる結果になっています。娘の幸せを願った末の行動だったとして、そこに愛があったのか無かったのかというと・・・うーん・・・あるんだよなあ・・・。



最後の問いの意味
柔らかい物腰のところどころにエグみが覗くお母様は、娘の生み出した概念に憑依し彼女を導いてゆきます。しかし彼女の最終的な望みは娘が自分との思い出を断ち切って自立することであり、それはすなわち器としてのイマジナリーフレンドと共に自分が消え去ることも意味します。別れの時は近づいていました。

本来イマジナリーフレンドなんてものは環境の変化や時の経過と共に自然にフェードアウトしていくものなんですが、目的地までは常に直進行軍のお母様はそんなまどろっこしい流れを許さず、愛に溢れた最後の容赦ない一手を打ちます。それが消え去り際に「お母様の顔は思い出せた?」と問いかけることでした。

物語中盤にシャルロットは幼い頃に見た実の母の顔が既に思い出せなくなりつつあるとシャーロットに話していました。シャーロットに話したということはシャーロットの中にいる母である存在も”もう娘が自分の顔を思い出せない”と承知しているはずなのに、わざわざ最後の最後で「お母様の顔は思い出せた?」と問いかけたのです。

お母様の性格を察する前の自分はそう思ったし、他の多くの人も恐らくはあれが「本当は私が貴方のお母さんなのよ」という告白の言葉だと思ったでしょう。でも違います。

あれね、シャルロットは実の母親の顔をもう本当に全然覚えてないんですよ。あそこで突然ネタばらし的なことを言われてもハッと気づくことすらできないんです。あそこでシャルロットがシャーロット=お母様だと気づけていたら最後の呼びかけは「お母様!」になるはずで「シャーロット!」にはならないんです。

こうやってはっきり言われてもまだ嘘か本当か分からないんでしょ? あなたが大切に握りしめていたつもりの思い出は、もうとっくに手の中から消えて無くなってしまったんだよと突き放すことで、母は娘に自分が亡くなってからここまでの生活へのピリオドを打たせました。

最後の仕上げに残酷ともいえる現実を突きつけることで、シャルロット自身の手で幕を下ろさせ自らは消えてゆく、ここのバックに”ミラージュ・ミラー”が流れてるのがいいんですよねえ! シャルロットが”だってあなたはプリンセス”だった時代は今ここに終わったのです。

とはいえ、あの場でシャーロットが「お母様の顔は思い出せた?」と問いかけたことについて、シャルロットは完全に混乱しており意図を察せていません。彼女があの問いかけの意味と母の愛を悟るのはきっとまだずっと先、彼女が一人前の大人になったときのことでしょう。でもそれでいいんです。あの問いへの答えとなるもののヒントを探し考えながら生きていく。それが大人になってゆくということなのですから。



そして現実、まつりがまつりであるからこそのエピローグ
劇中劇終了後、亜美真美とエミリーは「不思議なお話だったねー」とふんわりした感想を述べていました。

まだ幼く、愛情のある家庭で育てられたであろう彼女たちには、娘に向かって実の母親が時としてその心身すら害する手段でもって接することがある、そうやって現される愛もある・・・という発想自体ないため、登場人物の言動が理解できないんですね。彼女たちはまだ”だってあなたはプリンセス”ですから。

人は大人になるにつれ、優しさだけでは全ての問題が解決できないことを学んでいきます。
しかしまだもう少しだけ、エミリーには純真無垢なお姫様のままでいてもらいたい。そんな大人目線の優しさと願望が「今のエミリーちゃんはそれでいいのです。急がなくてもいいのです。」とまつりに言わせたのでしょう。

そしてまたこの台詞によって、Pたちもまたさっきまでエミリーの双子役だったまつりが、実際にはずっとお姉さんだったことを思い出します。ここでようやく”夢物語”が、”現実”に戻って終わる。もうひとつの鮮やかな幕切れ。

余韻、いいですよねえ。
まつりの豊かな人間性が、ビターな物語に輝きを添えて終わる佳作ドラマでした。

野々原茜の台詞回しはなぜ独特なのか?

以前茜ちゃんの魅力を語り合う流れになっていたとき「茜ちゃん特有の言い回しが好き」と言っている人がいて

と思った話。
どこから目線なんだお前は。

茜ちゃんは会話中に独特で印象的な言い回しをすることがあります。

以前も触れたことがあるSSRカードのこの台詞もその一つ。
「ずーっと、茜ちゃんのこと、好きでいてね☆」は茜ちゃんならではといっていい台詞であり、何故こういう言い方になったのかの背景を考えていってみると彼女の思考も見えてきます。

この場面の前提として「お疲れさま~」という台詞と本人は汗まみれなところから、カード覚醒前と後は時系列が逆になっている(覚醒後イラストの写真を撮った後、着替える間もなく共演した子たちにサイン入り茜ちゃん人形をプレゼントしているのが覚醒前イラスト)ことが分かります。

 

「お疲れさま~」と共演した子どもたちに声を掛ける茜ちゃん。キッズ相手でも同じ高さの目線から接するのは、サインの時にわざわざしゃがみ込んで応対する精神と通じるもので、子供相手にもサービスに余念が無いのはこれ以外のコミュでも語られています。

そこで彼女はまだ幼いファンたちに向かって「ずーっと、茜ちゃんのこと、好きでいてね☆」と言います。普通だったら「いつもありがとう」的なことを言いそうなもんですけど、ちょっと独特のワードチョイスですよね。

ここで筆者が以前聞いたとある芸人さんの話をします。
その方は自らのお弟子さんに「仕事場では公演主に”ありがとうございました”と言うな」と教えられていたそうで、なんでかというと「ありがとうございました」は今この瞬間までに対する感謝の言葉。捉え方によっては「これで手打ち」の印象を与えてしまうため、お礼を言うときは「これからもよろしくお願いします」という気持ちを込めて「ありがとうございます」と言いなさい・・・とおっしゃっていたそうです。なるほどなーと思った話。

この話を踏まえてもう一度上記カードの台詞を見てみますと、茜ちゃんはもはや「ありがとうございます」すら言っていません。彼女からのありがとうは即席のサイン会が始まった時点で言葉から行為に変わって相手に伝えているため、もう口にしなくてもよくなってしまっているからです。

とはいえ喜びと感謝の気持ち自体は別の言葉で述べており、「将来有望だよ!」は茜ちゃんがこれからもアイドルを続けていく前提で彼らの期待に応え続ける決意の表れを端的に言い表しています。さらにここに「ずーっと、茜ちゃんのこと、好きでいてね☆」と言葉を添えることで、今日の思い出は「ありがとうございました」ではなく「ありがとうございます」の意味であることを強調しているわけですね。


先の先まで考えて行動している・・・かどうかは定かではないものの、将来について彼女なりに明確なビジョンがあること、状況に応じて反射的に言動を変化させられる頭の回転の速さ、教科書レベルのネタや約半世紀前の映画から最近のサブカルネタまで口走る博覧強記さといった、強烈無比な個性ひとつひとつが彼女の台詞回しの源泉になっています。

事例その2。

これも味のある言い回しです。
「最高のステージを見せてあげる」とか「Pちゃん喜ぶ顔が見える」なんてレベルを飛び越えて「よこせー!」です。

これからステージで最高のパフォーマンスを披露するのは当然、Pちゃんが笑顔になるのも当然、前提を2段飛ばしにして、なおかつ茜ちゃん自身Pちゃんの喜ぶ笑顔をみたくて堪らないという気持ちが爆発寸前。だから「よこせー!」になる。抜群のワードセンスです。

元々の素養に加えて、生来の明るさと押しの強さ故、話したい言葉が次々に頭に浮かんできてしまって口が回りきらない、その解決策として身についたのがあの話術なのでしょう。

それでも伝えきれない部分は大ぶりのリアクションやボディーランゲージで補う。そんな姿は他の同僚たちからも好意的に受け止められています。

あらゆる手を尽くして全力で話しかけてくるのが茜ちゃんのコミュニケーション。そりゃ話しかけられた方も嬉しくなっちゃうよな!

他方「じゃあ省略された部分ではなんて言いたかったのか」も、上述のとおり状況と文脈を追えばちゃんと見当つくのが輪を掛けてすごいところで、思いついてから発言するまでの間に単語が大幅に削られてしまっても本来言おうとしていたであろう発言それぞれの意図が損われていません。だからこそ実際には2段3段飛ばしくらいで言葉が返ってきていても相手は「ちょっと独特」くらいにしか感じないわけです。

この会話のインプット-アウトプット間の距離がもっと遙かに長いのが麗花さんなんですけど、彼女の域まで行ってしまうとさすがに会話前後の繋がりを察しきれる受け手がかなり限られるようになってしまい、とっさの発言の意図が相手に伝わらずコミュニケーションに苦慮する場面が散見されます。

茜ちゃんと麗花さんの相性が良いのは省略を多用する話者同士であり、麗花さんの超剛速球トークでも茜ちゃんなら見切って打ち返せるっていう部分も大きいんでしょう。

少しうがった見方をしてみると麗花さんが歩のことだけ”あゆあゆ”とあだ名で呼ぶのも、英語が全く話せないにも関わらず外国人に話しかけられて意思疎通が成立しないことが実はほとんどないカンの良さと面倒見の良さを併せ持つ歩が麗花さんにとって特別重要だからなのかもしれません。

最後に話が逸れてしまいましたが、まとめとしてミリオンライブのアイドルはこういう言葉遣い一つまで細かいキャラ造形が反映されていてびっくりするよねという点について共感していただければ幸いです。