教えたがりのライブ初心者Pが語るライブ準備のあれやこれや

ライブが近づいてくるとSNS上のあちらこちらで見掛けるようになる「アイマスライブに今度初めて参加します!○○持って行った方がいいですか?」というライブ初参加Pの書き込み。

見るたびに教えに駆け寄りたい気持ちで一杯になるんですけど「それはね!」と知らないおっさんがいきなり絡みに行くのは単なる事故なんだよなあ!というわけで、まだ初心者マークが取れないライブ現地勢Pによる、自分も初心者だからこそ気付いたライブ初参加Pに読んで欲しい持ち物&準備の話です。

なお、AS&ミリオンライブ、いわゆる765プロ以外のライブについてはよく分かってないためその点あらかじめご承知おきください。

【持ち物リスト編】

1.スマホ
必須。
入場方法が入口でスマホ画面でデジタルチケットを提示する方法(印刷やスクリーンショットは基本的に不可)なのでスマホが無いとそもそも会場に入れません。万一のバッテリー切れに備えてモバイルバッテリーと充電ケーブルも忘れずにセットでカバンに入れておきましょう。

デジタルチケットはライブ数日前に発券可能になります。
Pがひしめく会場周辺は回線がパンパンになって接続がままならないことも多いため、発券メールが届いたら早めにチケットの発券処理を済ませてしまいましょう。

現場到着前までにチケット表示画面まで辿り着けることを確認しておき、入場時はそれを開くだけの状態にしておけるとベストです。

なお、今のアイマスライブは会場入口でQRコードを機械にピッ!とやるとレシートみたいなのが印刷されて、手渡されるまでどこの席になるか分かりません。当日入場までドキドキしながら過ごしましょう。



2.身分証明書
必須。
チケット転売防止のため入場時に本人確認が行われる場合があります。
身分証明書として使用できる書類の種類は公式ページの注意事項を参照してください。

チケット購入後に転居で住所が変わった場合や結婚等で姓が変わった場合などは注意が必要です。トラブル防止のため忘れずに公式サイトのQ&Aに従って情報更新を済ませておきましょう。

なにか心配な点がある場合は必ず事前に窓口に問い合わせて確認してください。ライブ当日の入場口でトラブルになって解決できない場合、最悪会場に入場できないおそれもあります。



3.コンサートライト
ペンライトとも言われるアレ。
無くてもいいよって人もいますけど、個人的にはAmazonとかで売ってる汎用品でいいから1本は持って行くことをお勧めしています。

Fryers!!!もこう言ってますしね!

何百色も選択できる高性能タイプなんかもありますが、15色切り替えくらいのもので全然OK。むしろあまり色数が多いと曲が始まるたびに切り替えに気を取られて集中できなかったりするため、

自分はこんな感じでだいたいの近似色にまとめてしまっています。
まだキャラカラー覚えきれてないよぉ・・・って人でも隣の人見ながら切り替えてれば全然大丈夫です!

アイマスライブは「市販品のみ使用可で自作品・改造品は不可、ボタン電池式のもの以外使用禁止、発光部分の長さが25cm以下」など細かいレギュレーションが定められています。とりあえずターンオン社のMIX PENLa PROまたはルイファン・ジャパン社のキングブレードone1Rあたりが鉄板です。なお両社の製品とも品切れになるとなかなか再入荷しないことがあるため、もし買うつもりなら早めに確保しておきましょう。

ライブごとに発売される各アイドルの公式ペンライトも「ちょっと欲しいかも」と思ったものは事前物販で確実に確保しておくことを強くお勧めします

聞くところによると生産ラインの都合、在庫が再販されることはあっても再生産されることはまず無いそうなので買い逃すと二度と手に入らない可能性が高いです。

なおペンライトのボタン電池ってえらい勢いで無くなります。筆者の実体験だとライブ前に新品電池に交換したペンライトが最終ブロック前に力尽きたこともありました。電池シートは通販や激安量販店でまとめ買いしたほうが圧倒的に安いので、あらかじめ予備を用意して会場に向かいましょう。



4.タオル
要ります。
多くの会場は空調がかなりしっかりしているため、たとえ真夏だろうが全力でコールしても汗をかくことはそうそうありません。ただ自分でも信じられないくらい泣くことは良くあるため、涙を拭くための吸水性に優れた柔らかタオルを忘れずに持って行きましょう。ハンカチがある? 足りないから!そんなんじゃ!

マフラータオルはライブの定番グッズなんですけど、手触りが良くなかったり洗うと色が落ちてしまうことも珍しくありません。涙用タオルは別に持って行くことをお勧めします。

稀にタオルを回すようジェスチャーが入る曲なんかもあります。毎回ライブの注意書きにタオル回しの作法が入る割に滅多にやらないんですけどね。



5.耳栓
ひとまず1個、100均のでいいので持って行きましょう。

会場によっては日常生活では聞いたことがないような爆音をひたすら浴び続けることになる席に当たることがあります。自分も限界を超えた爆音を浴びると冷や汗で全身びっしょりになる体質なため、100均の耳栓はお守り代わりに必ず持って行っています。

「ライブ現地で耳栓するなんて」と思ってしまうかもしれませんが、ライブで耳を痛めるのはアイマス界隈でも話題になるメジャーな問題で、時として着用の必要があることは皆承知しています。自身の健康のため不安を感じたらためらわず使用してください。

こだわるならライブ用耳栓なんてものもあるほか、外音取り込み機能のあるイヤホンで音量調節するという現代ならではの力業もあります。



6.書類ケース
あると便利です。
会場に行くとチケットやチラシ、周囲のPからもらう名刺など、細かい紙ものが結構貯まります。A5サイズくらいの100均プラケースを1つ用意しておくと重宝します。



7.プロデューサー名刺(P名刺)
無理に用意する必要はありません。
アイマス固有文化のP名刺。自分はこれを個人のお手製のノベルティだと思っています。

プロデューサーごっこの延長で有志が勝手にやっているお遊びですから、用意するかどうかはもちろん個人の自由。差し出した相手から返されなくても、それで変な空気になったりはしません。

ライブから帰って荷物整理しながら「そういえばこんなのくれた人も居たなあ」と思い出してもらえれば本望というもの。例え名刺を受け取ったとしても相手のSNSフォローなんかは義務でもマナーでもなんでもありません。

どうかごっこ遊びに付き合って名刺を差し出されたらひとまず受け取るだけ受け取ってあげてください。勝手にやってることとはいえ、出したものを受取拒否されたらさすがにちょっとへこむからね・・・。

「名刺くらいならとりあえず家にあるプリンターでも作れそうだよなあ」とか思っちゃった人は是非作ってみて下さい。楽しいよ!



8.ペットボトルの飲み物
持って行きましょう。
3時間以上声出し続けますんで適度に湿らせないと喉が潰れます。

一方「休憩時間を設けておりません」(イェー!!)がアイマスライブの基本ですから、トイレの心配をしなくて済むよう自分はお腹に負担が掛からない常温のお茶を定番にしています。

一応注意しておくと会場内は基本飲食禁止。フタが出来る飲み物のみが持ち込み可です(都度会場のレギュレーションは調べて下さい)。



9.カバン/バッグ
会場内の荷物置き場は自席足下のスペースのみ。パイプ椅子の下に収まるかどうかが一つの目安です。キャリーバッグなど大型の荷物は置き場所がありませんから、入場前に預け先を確保しておく必要があります。

当日ホテルに泊まる場合は会場入りする前にチェックインして預けてしまえるとベスト。チェックイン時間前でもフロントで預かってもらえるところも結構ありますから一度問い合わせてみましょう。

会場周辺の大型コインロッカーなどは早々に埋まってしまうことが多い一方、大型ライブ会場周辺は専用サービスやカラオケ店などがライブ参加者向けの荷物預かりをやっていることもあるため、一度調べてみるのもいいかもしれません。



10.UOライト
UOはウルトラオレンジの略。曲サビで客席が一斉にぶわーっとオレンジ色になるあれのことです。

ここぞ!というとき周囲から次々にライトを折る音が鳴り、一気にオレンジの光が広がっていくのは本当に綺麗・・・なんですけど別に持って行かなくてもいいんじゃね? 自分は持って行ったことないです。

いや、なんか、出すタイミング間違えたら恥ずかしいじゃん? 落ちサビとか言われてもよく分かんないし・・・ってことで、今のところはベテランの方々にお任せしています。



11.アイマスグッズの数々
持って行きましょう!ライブはアイマスのお祭りですから!
自慢のグッズに身を包み気合いを入れて参加しましょう。

めっちゃ古いグッズなら持ってるんだけどなあ・・・って人も持って行きましょう。
「うおー!懐かしい!!」って見て大喜びするPは結構います。

手作りグッズならあるんだけどなあ・・・って人も持って行きましょう。
力作ならそれだけで知らない人から声掛けられます。

全然グッズ持ってないよぉって人はー・・・結構そういう人も多いんで全然大丈夫です。割と両極端です。

【初めてだと気になっちゃうあれこれ編】

1.コール練習
別にいらないです。
ミリシタとか過去ライブのblu-ray見てればなんとなく体が覚えてるでしょうから、なんかそれっぽくやってれば大体大丈夫です。バックスクリーンにでっかくコールやらハンドクラップやらのガイドが出る曲もありますしね。

・・・と言ったうえで1つだけ。
ミリオンライブ関連の現場に行くなら『Rat A tat!!!』のコールは覚えてください。

セトリ採用の可能性が常に高い曲ですが、特殊コールやハンドクラップなどあらかじめ知ってないと出来ないものが複数あり、サビのYeah!!がワンテンポ後ろにズレるんで適当にやるとミスります(←実際にやらかした奴)。

「Rat A tat コール」とかで検索すると説明してくれてる方が見つかりますんで、MVなんかも参考にしながらひとまずこれだけは練習しておきましょう。来なかったらドンマイ!



2.周りと盛り上がるなら着席時のあいさつから
ライブで知らない人と一緒に盛り上がりたい人、ライブの雰囲気をじっくりと味わいたい人、現地参加するPの思いは人それぞれ。自分は周囲のPとワーワー騒いでワーワー泣きたいタイプなんですけど、「今日の隣の人は曲の合間に話しかけても大丈夫な人なのかな?」というのはもちろん気にします。

なので開演待ちまでの間、近くに誰か座るたびにとりあえず「今日はよろしくお願いします!」と挨拶して感触を確かめます。「あ!どうもどうもこちらこそ!」って人にはそこから色々話しかけますし、「あ、ども」ってくらいの反応ならすんっ・・・ってなります。このパターンのPは結構多いんで、もし周りと一緒に盛り上がりたいなら着席時のあいさつから大きな声で行きましょう。



3.新参だから不安かも・・・
全然気にしなくていいです。
765はベテランPほど新規Pを見ると大喜びしますから、むしろこちらから「今日初参加なんです!」と言ってしまいましょう。

「誰の担当か」「何がきっかけで担当になったか」「好きな曲は何か」「今日聞きたい曲は何か」、このくらい想定問答で用意しておけばあとは勝手に会話が弾むはず。

今からアイドルの担当名乗っても大丈夫ですかって?
・・・考えてみてくださいよ、「うおー!あの時のパフォーマンス、めちゃくちゃ良かったわあ!」って思ってるPにとって、新規に「あれ見てPになるって決めました!ライブ来ました!」って言われるのに勝る褒め言葉なんてあるわけないわけないでしょ?!

新規Pの感想は既存Pにとって最高の活力。担当アイドルの魅力、大いに語ってやってくれ!



4.加熱しすぎに注意しましょう
初参加のライブが終わり「よし!俺、次のライブも絶対現地参加する!」となった場合、現地で見た気合い入りまくりのベテランPたちの姿が頭に焼き付いてしまっていて「俺ももっとライブやアイマスのために何かしないと!」と焦ってしまう人、意外と多いです。

祭りはとにかく無茶やったもん勝ち・・・ではあるんですけど、まずは一つ深呼吸しましょう。あまり無茶やって後々のプロデュース活動に支障を来すようなことにならないように、ね。

とにかくパッションが溢れ出てて今すぐ何かしたい!ってんなら新規Pのライブ初参加レポは鉄板ネタです。短いものでいいから何か書いて公開してもらえると自分含め同僚Pが喜びます。

【なんか色々”心構え”が多くて読んだだけで疲れちゃった?】

いつも喋り過ぎで本当に申し訳ありません。
「プロデュース」と言うから身構えてしまいますが、ライブの主役はもちろんステージの上のキャスト陣。我々はあくまでも「お客さん」、だからステージよりも盛り上がってしまうのはむしろ御法度です。

はしゃぐのも自由、周囲から眺めて「わー」となるのも自由。とにかくライブのパフォーマンスを楽しむことが第一であり、ここに記載した内容は「もしやりたいならこうした方が楽しめると思う」というアドバイスに過ぎません。思いおもいの姿勢でライブを楽しみましょう。

見渡す限りのアイマスPがひしめく空間、全周から上がるコールの声は初めて聴くと本当に感動するはず。肩肘張らずにお祭りを楽しみましょう。

それでは!次の現地でお会いしましょう!!