ミリシタまめちしき

筆者の趣味だけでお届けする知っていてもゲームには全く役に立たないミリシタまめちしき集。


略称が”ミリシア”ではなく”ミリシタ”な理由


ゲームタイトルが”アイドルマスターミリオンライブシアターデイズ”なら略称は”ミリシア”じゃないの?とは誰もが思うところ。ただ”ミリシア”だと英語で「民兵」という意味になってしまう。

民兵という単語自体日本人にはあまりピンと来ないが、独立戦争で市民軍が大きな役割を果たしたアメリカでは民兵を自衛の根幹と捉える考え方が未だに根強くあり、これが民間人が銃の所持を認められている根拠にもなっている。アメリカの愛国主義や銃規制などデリケートな部分が絡む言葉でもある。(参考:ライブドアニュース

何にせよアイドルちゃんたちがキャッキャするゲームとはイメージがかけ離れすぎているので響きの被らない”ミリシタ”にしたものと思われる。

美咲ちゃの初登場シーン


紬や歌織さんと一緒にミリシタに参加した劇場事務員の美咲ちゃこと青葉美咲。

情報開示は2017年5月30日のニコ生においてであったが、ミリシタの存在が明らかになった2017年3月の4thライブにおいて併せて公開されたアニメPVにワンカットだけ後ろ姿で登場している。


美咲ちゃのお手製衣装


美咲ちゃが事務所で衣装を作り始めると72時間後に衣装が完成する。
以前は運営側の都合で納期がもっと短いケースもあったが最近はきっちり72時間で仕上げている様子。

●0時間~24時間・・・Brand New Theater!の鼻歌を歌いながらトルソーで型紙作り

●24時間~72時間・・・THANK YOUの鼻歌を歌いながら机で縫い物

たまにミシンを使うバージョンも出現するが条件がいまいち不明。52人分を一気に仕上げる場合に使用している・・・?

膨大な衣装を自由に着せ替えてステージで踊らせることが出来るのもミリシタの魅力・・・ではあるのだが、サービス開始から現在まで無休で衣装を作り続けたとしても1日あたり2着以上仕上げている計算になる

狂った量産ペースにゲーム内外から労働環境を心配する声があがるなか、とうとう頭がバグったのか衣装実装の予定が無いのに美咲ちゃが勝手に衣装を作り始める珍事まで発生。

修正により勝手に衣装を作る美咲ちゃは一旦姿を消すもわずか数日で(今度は本当に実装予定のある)衣装の製作を再開し、Pたちは言い知れぬ恐怖とともに「美咲ちゃが衣装を作ってもそれが実在するとは限らない」という哲学的教訓を得ることとなった。

美咲ちゃの鼻唄


プラチナスターツアー「ショコラブルバレンタイン」のオープニングで美咲ちゃが口ずさんでいる鼻歌は2008年リリースの「THE IDOLM@STER MASTER LIVE 00」に収録されていた美希と亜美真美のボーカル曲・バレンタイン。

作詞作曲を務めた桃井はるこ氏は歌手・声優など広く活躍され、自身の愛称・モモーイになぞらえて、ナムコのゲーム「ワンダーモモ」のテーマソングをもじった「ワンダーモモーイ」なるCDをリリースしたりもしていた。

このワンダーモモことアイドル・神田桃は765プロの先代社長・高木順一郎がプロデューサー時代に初めてプロデュースしたアイドルと設定されている。

765プロライブシアターの場所


ゆりかもめの豊洲駅降りてすぐの場所らしい

ここには東京ガスが運営するガスの科学館「がすてなーに」が建っている。

ちなみに絶対的Performerイベントコミュで90年代にタイムスリップしてしまったときの劇場周辺は一面の荒れ地。

造成されたばかりの埋め立て地なので何もない…のはもう少し南側の地域の話で、劇場が建っているあの場所は1960年代に埋め立てられた比較的古い土地らしい。

鉄鋼・石炭・ガスなどを扱うふ頭として整備された地区だったのが社会情勢の変化により次々と役割を終えて更地になり、2000年代に入って再開発が本格化するまで荒れ地が点在する地域になっていたというのが真相のようだ。劇場の土地を実際には東京ガスが所有しているのもふ頭を使用していた名残と考えれば納得がいく。

こちらのサイト(三井住友トラスト不動産・豊洲の歴史)では当時の豊洲鉄鋼ふ頭の写真も閲覧できるが、隣にある現在の様子ってこれ…

景色から構図まで完璧にこのシーン(昴たちが野球したりまつり姫に隕石が直撃したりしたところ)である。

見る人が見ればピンと来るものが多いミリシタの背景イラストだが、きっちりと時代背景まで踏まえて描写されている。

スカウト経緯一覧表


筆者が適当にまとめているので表現に違和感があったら申し訳ありません。


瑠璃色金魚


瑠璃色の金魚は実在しない。
青文魚(せいぶんぎょ)という種類の金魚がいるがほとんど真っ黒に近い紺色。青色の体色を持つ金魚は存在しない(突然熱く語り出す金魚マニア)。

タイワンキンギョという金魚とは全く無縁の魚がおり、こちらは縞模様ながら割と瑠璃色。

※Wikipediaより

ちなみに上述の劇場の場所を地図で見ると、エイプリルフールに美咲ちゃが瑠璃色金魚を釣りまくっていた水場も実在しているが川ではなく海である。

MTG07”魔法少女トゥインクルリズム” ドラマ演出解説集


トゥインクルリズムがプリキュアなどの所謂ニチアサアニメを意識した作品なのは一目瞭然なのだが、そういえばプリキュアも同じバンダイ系列だったなあ・・・というわけでCDドラマには本気を出した大人のお遊びが全編にちりばめられている。執拗なまでのお約束のオンパレードはマニアであれば吹き出してしまうこと受け合い。

・全体の枠組み
30分アニメ1本の放送は
 1:アバンタイトル(前回までのあらすじや導入)
 2:オープニング曲
 3:CM
 4:Aパート
 5:CM
 6:Bパート
 7:CM
 8:エンディング曲
 9:次回予告
といった流れが多い。本作のトラック編成もきちんとその枠組みを踏襲している。

・第14話
ニチアサアニメは基本的に放送期間1年間で総話数は48~52話程度。
そして3ヶ月・1クールを一区切りに新展開となることが多く、トゥインクルリズムも第1クール(13話)が終了したところで最初の4幹部・ギロッポンが斃れ、第14話の今回新しい幹部・ザギンが登場している。

しかし全4クールで1クールにつき4幹部1人だとその後の首領・ワイハー様を倒すところまでの尺が足りない。ギロッポンとザギンはきっちり1クールかけて戦いが描かれるけど3人目4人目あたりになるとだんだん展開が駆け足になっていって雑に倒されちゃうんだろうなあ・・・。

・提クレ
オープニング終了後にすぐまたオープニング曲のインスト版が流れ(3トラック目冒頭)マスコットキャラが提供クレジットをナレーションする。このクレジット読みがあるのはオープニング後だけで、エンディング後の提供クレジット(7トラック目ラスト)表示は曲だけ流れてナレーションが入らない。全て実際の番組の再現となっている。

・タイトルコール
タイトルコール(3トラック目冒頭)の後ろでピョンピョンいっているのは恐らくぴーちゃんが動き回っている音。

・DX変身コンパクト トゥインクルパクト
ニチアサアニメのビジネスモデルは関連グッズを売りまくることである。しかしラブプリズムって全765種類ってえげつない商売しすぎなのでは・・・?

大人の力で全種類揃えてそうな人。

・心の闇を利用されモンスターになってしまうゲストキャラ
主人公達に助けられたことがきっかけで悩み事を克服するところまでがテンプレート展開である。

・ゴリンのアップルパイをキャッチするアリサ(5トラック目)
ニチアサとは関係ないが放り投げられたアップルパイをキャッチしているときに8bit的な効果音が流れる理由は多分これ。

・・・なんてアラフォー以上しか分からなそうなネタを書いていたら、ゲームそのものが「焼きそば 花火団」としてまさかのミリシタ実装。

「焼きそば 花火団」の厳密な元ネタはPS2版太鼓の達人の「たこ焼きパニック」らしいので、パロディのパロディということになる。あのゲームが好きで好きでたまらないスタッフでもいるのだろうか?

・新しい力に目覚めるプリンセス(5トラック目)
第2クール初回放送なので新しいテコ入れアイテムが登場している。

・次回予告(7トラック目)
自ら色々な職業に変装しては主人公達の前に現れるやたらアクティブな敵幹部(第14話でも看護師に変装していた)。新任の先生に変装して主人公の学校に潜入してくるのもお約束。

なお筆者がこのへんの事情に詳しいのは昔の副業の都合(バンダイ本社の方には何度か出入りしたことがある)であっていつも見ているからとかではない。いいね?

MTG07”Tomorrow Program” 歌詞解説


権利的なことを考えると歌詞を全部載っけるのは憚られるのでMV版の歌詞だけ解説。

ふいにワイプで抜かれてく素のリアクションはネタじゃないんだよ・・・
→”ワイプ”はVTR再生中にタレントの顔などが重ねて表示される小窓。

このカードの可憐が映っている場所。VTR中に自分が映っていないと油断したタレントが素のリアクションを撮られてしまうことは実際にもよくある。

テロップばかり追いかけていたら本当の気持ちは・・・ハケちゃう
→”テロップ”は字幕。上のカードではロコの台詞と「伊吹翼 捕獲!!」がそれにあたる。”ハケる”は舞台や画面から見えないところに移動すること。

アゴアシまで自腹だってくじけない
→”アゴ”は顎、食事代。”アシ”は足、交通費。現地集合で食事も自費調達のロケってPが受けたんだろうけど、そんな仕事受けんなよ・・・。

ロケ地前乗りでクリビツテンギョーさせるだけ
→”前乗り”は前日から現地に宿泊して備えること。”クリビツテンギョー”はギョーカイジンの好きな倒語、元に戻すと「びっくり仰天」。交通費も出ないようなロケに前泊して待ち構えてたらそら驚くわ・・・。

どんなドイヒーな扱いでもきっと・・・負けないよ
→”ドイヒー”も倒語、「ひどい」。確かに扱いが酷い。

涙は『わらっ』といて
→わざわざ括弧つきなのは業界用語で”わらう”に「片付ける」という意味があるため。「笑う」と「片付ける」のダブルミーニングになっている。

いつかツェー番のドルアイになって
→アルファベットのCをドイツ語で読むと”ツェー”になる。そしてCは音階表記の1番目にあたるため1の意味があり、”ツェー番”だと”1番”になる・・・らしい。”ドルアイ”は倒語で「アイドル」。

冠番組手に入れよう!
→”冠番組”は「高槻やよいのお料理さしすせそ」のように自分の名前が入った番組のこと。冠番組を持つことはTVタレントにとって最高の目標の一つ。やよいすごい。

20%超えてしまうくらいの・・・
→ここでの”20%”は恐らく視聴率のこと。テレビ離れが進んで視聴率は右肩下がりの昨今、やけにリアリティのある目標設定が笑いを誘う。ちなみにMTG17のスターエレメンツが出演したドラマ・階のスターエレメンツは衣装の巡回展示が行われた際の説明文に視聴率76.5%を記録したと書かれていたことがあり、Pたちの間では「トゥインクルリズムは目標ですら20%なのに・・・」とネタにされることがある。

台本(ほん)のない未来リハなんてない明日って番組生放送を作っていこう
→優しさで出来ているアイマス芸能界。しかしバラエティ番組に台本はしっかり存在するらしい。茜ちゃんのお仕事コミュにアイドル成り立ての頃この事実を知ってショックを受けたと話しているものがある。

段取るのは・・・キミだよ
→ここだけ切り取ればいい話なのだが、ここまで延々生々しい話を聞かされた後「段取りよろしく!」と振られたら「巻き込まれた!?」と返すのが『お約束』。

いつものことなのだがPSTイベント期間中はタイトル画面がイベントキービジュアルとインスト版BGMに差し替えられる。

歌詞が無くなったせいでただのいい曲みたいな雰囲気になってしまった。詐欺である。

ところでこの曲の作詞を担当した松井洋平氏はあるときぼそっと謎のツイートをしていたことがある。

・・・いや、まさかな・・・。

月曜日のクリームソーダはなぜ月曜日なのか?


クリームソーダがぜいたく品だった時代、アメリカのある地域では日曜日にクリームソーダを飲んではいけないという条例があったそうで(出典:ほぼ日刊イトイ新聞)。

日曜日のデートで夜更かしして、月曜日のクリームソーダを一緒に飲めるくらいの時間まで彼とずっと一緒にいたい・・・という、意外に(失礼)きっちりとしたバックボーンのある歌詞だった。

MTG16”ピコピコプラネッツ” SF元ネタ集


ピコピコプラネッツの歌およびドラマCDに登場したSFネタについて、個人的に気付いたものだけ解説。

○ピコピコIIKO!インベーダー
・幼年期のみんな
→アーサー・C・クラークの小説「幼年期の終り」より
小説の表題にある”幼年期”は人類のスペースリテラシー(=宇宙的な常識レベル)を指した表現なので、ミリオン星人から人類への呼びかけなら年齢が更年期だろうと頭幼年期扱いは当然とも言える。

・サえたヤリカタ
→ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの短編小説「たったひとつの冴えたやりかた」より
内容的に関連性は無いので用語のみの引用と思われる。

・PSY-SEND TURN

読めば普通に「最先端」なのだが、”念力(Psycho Kinesis)による意思疎通”と解釈できなくもない。SF世界で一定程度の科学レベルに達した宇宙人は超能力に目覚めることが多く(?)そこからの連想と思われる。

・地球(ほし)をつぐもの

→ジェイムズ・P・ホーガンの小説「星を継ぐもの」より
内容的に関連性は無いので用語のみの引用と思われる。

・ミチとSo Good

→スティーヴン・スピルバーグ監督の映画「未知との遭遇」より
宇宙人とのファーストコンタクトを描いた映画なので関連性は無くもない・・・かも。みちこは関係ない。

・地球のみんな〜!抵抗は無意味だよぉ!

→TV・映画シリーズ「スタートレック」より
作中に登場するサイボーグ生命体・ボーグが同化対象に定めた生命体へ行う通告「我々はボーグだ。お前達は同化される。抵抗は無意味だ」のオマージュ。ボーグの攻撃を受けた種族の多くは強制的にサイボーグ化改造が施されるとともに人格も集合意識化され、種族・文明ごと取り込まれてしまうという恐怖の末路をたどることとなる。冗談でも他の種族には言わない方がいい台詞だと思うのだが・・・本気なのか?

○ドラマCD
・生命、宇宙、そして万物についての究極の答え
→ダグラス・アダムズのラジオドラマ・小説「銀河ヒッチハイク・ガイド」より
セリカが探し求める宇宙の真理・・・なのだが、上記作中の設定によると答えは計算機で計算できてしまうらしい(コメディです)。途方もない時間をかけて導き出されたその答えは『42』であった。なんでだよ!というネタ。Google検索にもこれを踏まえたイースターエッグがあり、そのまま生命、宇宙、そして万物についての究極の答えで検索すると電卓で結果が表示される。

なお「銀河ヒッチハイク・ガイド」は「ギャラクティカ大百科」(セリカが書いているもの?)より売れている。値段が安いことと表紙に大きく”落ち着け(DON’T PANIC)”と書いてあるところが高評価らしい。本書によると地球は実に取るに足らない場所らしく記載事項は「無害」のみである(後に地球に調査員が派遣され内容が見直された結果、記載内容が実に2倍の文字数の「ほぼ無害」になった)。不時着でもしなければ恐らく見向きもされなかったであろうミリオン星人からの扱いも納得である。

・「タオルよし」
→ミリオン星人たちに誘われての宇宙冒険出発にあたり、やよいは着替えや歯ブラシと一緒にわざわざタオルを持ったことを確認している。これも銀河ヒッチハイク・ガイドが元ネタで、同書によればタオルこそが銀河をヒッチハイクで旅する者にとって最も重要なアイテムであるとされている(コメディです)。

・スペースこぶん号の反乱
→アーサー・C・クラークの小説およびスタンリー・キューブリック監督の映画「2001年宇宙の旅」より
食べ物につられて勝手に動いただけで「反乱」とは随分物騒な物言いだが、この台詞は上記作中で主人公の乗る宇宙船ディスカバリー号に搭載された人工知能HAL9000が乗員に対して反乱を起こすSF史上の名シーン「HALの反乱」を踏まえてのもの。

・幾何学模様の天井で覆われた太陽=ダイソン球
→宇宙物理学者フリーマン・ダイソンが提唱した宇宙建造物

(SFストラテジーゲーム「Stellaris」より建造中のダイソンスフィアのイメージ)

例えば地球が太陽エネルギーを受け取れる面積は針の先の一点に過ぎない。しかし太陽を一周する土星の輪のような帯状の建築物(リングワールド)を作ればもっとたくさんのエネルギーを受け取ることができる。帯をどんどん太くしていって全部覆っちゃえば太陽からのエネルギーを全部回収して使えるじゃん!という豪快な発想の産物で、ユキホの説明にある「エネルギー問題の解決策」とはこれを指している。

一方、恒星全体を包んでしまえば当然その外側の惑星は光も熱も受け取れなくなり凍てつく死の星となってしまう。一応の解決策は用意してあるとはいえ宇宙萩原組も随分えげつないことをするものである。どうせダイソン球を作るならもっと使い道の無い不毛な星系の恒星を選ぶわけにはいかなかったのだろうか。

・宇宙クジラ
”宇宙空間に生息するクジラ”という存在もSFに頻出するが、何故か地球のクジラとは似ても似つかない形であることが多い。ドラマCD中の宇宙クジラもやよいとハイタッチしており、地球のものとは形態が違うことが推測される。

周年記念曲の曲名の小ネタ


2017年 – Brand New Theater!
2018年 – UNION!!
2019年 – Flyers!!!

「!」マークが1個ずつ増えていっているので2020年は4個、2116年には100個になる・・・かもしれない。
→2020年のGlow Mapは!マーク無し。小ネタに内容が振り回されても本末転倒だしね。

難読楽曲名いろいろ


餞の鳥
【読み】はなむけのとり
読めないの鳥の方が通じる。
はなむけとは旅立つ人へ送る金品のこと。

dans l’obscurité
【読み】ドン・ロプスキュリテ
フランス語で「闇の中で」という意味らしい。

企画案を持ってきた百合子がノリノリで意味を語るも

まさかの読み間違いが発覚。
音声の再収録など異例の対応がなされミスは無かったことにされた(上のスクリーンショットは修正前のもの)。

もちろん脚本の問題であって彼女のせいではないのだが、よりにもよって百合子がコミュ内で提案したタイトルの読みが間違っていたという流れがハマり過ぎていたため、百合子が間違えたみたいに言われまくる結果となった。不運である。

Parade d’amour
【読み】パラード・ダムール
パラードはパレード、ダムールは”愛の”。愛の行進。なんかすごい。

こちらもフランス語・・・なのだが、登場人物の姓はイギリス系であり、アシュリーの父親が借金の証文を作られた理由も鉄道投資の失敗(イギリスでは1846年頃を頂点とした鉄道狂時代という今でいうバブルのような雰囲気の時代があった)であるなど、舞台がイギリスであることがあちこちで示唆されている。

同時代のフランスは7月王政から1848年の2月革命を経て第二共和制へと至る動乱のまっただ中。こちらが舞台だったら貴族であり軍の士官候補生でもある登場人物たちは留年や愛の行進どころでは無かっただろう。

Shamrock Vivace
【読み】シャムロック・ビバーチェ
ビバーチェはイタリア語が元の音楽用語で「元気に、活発に」の意味。

シャムロックはアイルランド語が語源の英語で葉が3枚に分かれている草、要はクローバーっぽい形の草はだいたいシャムロックらしい。アイルランド全土に広く植生し国花にもなっているほか、キリスト教で重要な意味を持つ”三位一体”を表すともされ、アイルランド文化圏ではお馴染みの意匠となっている。

CLEVER CLOVERにおいては「産声とクラブ」「トレフル・ド・ノエル」「Clover’s Cry 〜神と神降ろしの少女〜」3曲3ユニットを締めくくる三位一体のチーム曲であり、クレバーを冠するチームに相応しい凝ったタイトルとなった。

Impervious Resolution
【読み】インパーヴィアス・レゾリューション
imperviousは(水などが)染みこまない、不浸透性という意味。Resolutionは決断。意訳すると誰にも侵すことの出来ない決断といったところか。

日本文学から見るミリシタ


花ざかりWeekend
”徒然なるままにBloom!!!!”というわけで吉田兼好の随筆・徒然草第137段からの引用が歌詞のあちこちにある。

原典の出だしは『花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは』。ともに歌詞中に登場するフレーズなのだが現代語訳すると「花は満開の時、月は陰りが無いときだけを見るものだろうか?(そうじゃないよね!)」となり、ギンギラバブリーなステージの花盛りWeekendとは一見不釣り合いなように見える。しかし彼女たちの魅力は舞台の上だけにあるものではない・・・と考えれば精神は相通ずるものであり、そこに触れられるのがPの役得ともいえる。

百花は月下に散りぬるを
『散りぬるを』、現代語訳すると「散ってしまった」である。
本曲は”いろはにほへと”のいろは歌がベースになっている。

『色は匂えど散りぬるを(既に花が散ってしまい花の香りだけが残っている情景)』。

『我が世誰ぞ常ならん(永遠などというものはないという仏教的無常観)』、という形で織り込まれている。

永遠に美しくあり続けるなどというものはこの世に存在しない。しかしやがて散ってしまうことを思えばこそ花はより美しく見える・・・というわびさびの根幹を貫く精神で、上記の花ざかりWeekendにも徒然草の一節から引用された「花散りゆく」というフレーズがある。

一見しただけでは縁起の悪そうな「散る」という単語だが、これを敢えて取り入れるところにクリエイター陣の深い造詣が感じられる。

天は我を見放した
メインコミュ第26話「プロジェクト茜ちゃん~グッズ倍増計画~」より。

1902年当時の大日本帝国陸軍が青森県八甲田山での雪中行軍演習中に遭難、参加した兵士210名中199名死亡という大惨事となった八甲田雪中行軍遭難事件を元にした新田次郎の小説「八甲田山死の彷徨」およびこれを原作とする映画「八甲田山」に登場する台詞。

上記作中においては「天は我々を見放した」となっている。
生存者の証言によれば猛吹雪に晒され周囲の兵士が次々に斃れていくなか半ば錯乱状態となった指揮官が実際にこれに近い言葉を発したとのことで、映画の予告シーンでも使われた絶望感溢れるこの台詞は映画のヒットと共に流行語にもなった・・・らしい。

律子に詰められ志保にも見放された茜ちゃん。その心境を表すにはぴったりの台詞と言えるだろう(他人事)。

元始、茜ちゃんは太陽であった
Black★Partyコミュ第5話より。

戦前・戦後の女性解放運動家、平塚らいてうが雑誌「青鞜」創刊の際に寄稿した文章「元始、女性は太陽であった」のもじり。同じイベントコミュ中で連発する「ナンデ!?」はサイバーパンクニンジャ小説『ニンジャスレイヤー』が元ネタで、文字通り古今東西を問わない引用っぷりに茜ちゃんの博覧強記ぶりが光る。

埼玉県出身のシアターアイドルたち


「翔んで埼玉」のエンディングにもなっている芸人・はなわの埼玉県ソングで埼玉県民は「やたらとやたらと池袋で遊ぶ」とネタにされているが・・・

Pとの出会いが池袋駅東口前だった茜ちゃんももちろん埼玉県民である。

埼玉県民が池袋好きなのは風評被害ではなく、埼玉から東京に抜ける主要鉄道がいずれも池袋に乗り入れていて埼玉県各地から上京するには都合が良かったというちゃんとした理由がある。

もっとも、かつて池袋が終着駅だったJR線が延伸し新宿や渋谷にも乗り換え無しで行けるようになった昨今では、昔ほど埼玉県民にとって特別な地では無くなってしまっているのが実際のところ。


例え時代が変わろうとも、例え劇場のすぐ隣が海であろうとも、埼玉県民にとって海は永遠絶対の存在。

うどんといえば環の故郷、讃岐・香川県・・・なのだが、シアター随一のうどんフリーク・静香は埼玉県出身。

埼玉県のうどん生産量は香川に続いて全国2位で、麦の生産地である県北地域を中心に名物うどんも数多く存在しているなど埼玉県民も結構なうどん好きである。

ただし香川県のうどん生産量は埼玉県の約2.4倍、一人あたりの消費量は約16倍。ネタにされまくっている静香のうどん脳も環からしたら見慣れたものなのかもしれない。

ちなみにさいたま市はプリンの消費額が2020~22年まで3年連続で全国1位らしい。何故さいたま市民がそんなにプリンを食べるのか、理由は調べたけれど分かりませんでしたなところがいかにも埼玉県らしい。茜ちゃん、さいたま市民なん?

名字や着ているTシャツのデザイン”I love 105630”から埼玉県所沢市出身だろうとグリマス時代から言われていた恵美。

明言はされていないものの、ミリシタのプロフィールで埼玉県出身なことは確定したのでまあ間違いなく所沢市出身と思われる。

芸能界の大先輩である所さんこと所ジョージも所沢出身だが、こちらは出身地が由来の芸名で本名ではない。

アイドルヒーローズでエミリーが持ってきた空母


ハルナンバー74なのでニミッツ級原子力空母7番艦CVN-74 ジョン・C・ステニスと思われる。

太平洋を担当しアメリカ西海岸に母港を置く第3艦隊の所属なので日本に持ってきやすかったのだろう。

ただ軍オタ的に濃厚な話をすると、想定運用期間50年の間に一度だけ行う核燃料の交換時期をちょうど迎えているそれなりにガタが来ている船でもある。そんなものをわざわざ動員してくるあたり、デストルドー側も案外余裕が無いのかもしれない。

同じニミッツ級原子力空母9番艦のロナルド・レーガンは横須賀を母港にしているはずだが、どこに行ってしまったのだろうか・・・?

アイドルヒーローズ昴の武器


グリマス時代のイラストで大きく描かれているのはアメリカで開発され、現在も世界中で運用されている歩兵携行式の多目的ミサイルFGM-148 ジャベリン。

高性能ながら無茶苦茶高価なミサイルとしても有名(1発あたり1000万円強とかなんとか)で、訓練で実弾を湯水のごとく消費することで有名なアメリカ軍ですら射手が実弾を発射する機会はごく限られるとされる。そんなものをポンポン錬成できてしまったらそっちの方が問題なのでは?

・・・なんて記事を書いたしばらく後、ロシアによるウクライナ侵攻が発生するとアメリカはウクライナへこの超高価な火器を大量供与し、上述の事情を知っている軍オタたちは度肝を抜かれた。この記事を書いた頃には実物の発射シーンを探しても適当なのが見つからず、参考写真の掲載を諦めるくらい貴重な兵器だったのである。実戦の場においてその性能を遺憾なく発揮した膨大な数のジャベリンは規模で劣るウクライナ軍が緒戦を戦い抜く原動力となり、本当にゲームチェンジャー・戦場の常識を変える存在になってしまった。ひとつの”ネタ”としてこの記事を書いた筆者としては正直、複雑な心境であることをここに追記しておく。

スバルは怪人なのでド○えもんの空気砲のように腕に刺しているが本来は肩に担いで使用する。

この手の歩兵用誘導弾発射機は発射と同時に後方に爆風を噴射して反動を相殺する仕組みなため、ここを塞いでしまうと発射の反動で本体ごと飛んで行ってしまう。ジャベリンはこの爆風が少なく室内からの発射も可能なことが大きな利点の一つとなっているが、それでも後方には一定以上の広さの空間を確保することが定められている。

ついでにいうとグリマスの絵とミリシタのミニキャラでは発射筒の前後を示す黄黒の帯の位置が逆になっている(現実通りならグリマスの方が正しい)。

亜美真美メインコミュの「スウィングバイ」って何?


宇宙関連用語は知ってるのが当たり前みたいなノリで使ってくるミリシタ(そしてそれを見てキャッキャと解説文を書く筆者)。

スイングバイは重力アシストとも呼ばれ、今日でも実際に使用されている宇宙船の加速・減速航法である。

星の重力に捕まった宇宙船はその星に向かって加速しながら「落ちて」いく。そのまま星にぶつかればアウトだが、軌道の調整次第では一旦星をかすめて脇を通り過ぎることもできる。

重力に捕まったまま何度も星をかすめぐるぐる回る軌道になることもあるだろう。速度を上げつつも徐々に高度は落ちてゆきいずれ墜落することになるはずだが、物質がぐるぐる円運動すると遠心力が発生する。

速度が2倍になると遠心力は4倍になる。
重力に引かれ加速した宇宙船の遠心力が重力を上回った場合、軌道をカーブさせながら重力圏を飛び出していく形になり、これをうまくやると星の重力に捕らわれる前より加速した状態で飛び出すこともできる。これがスイングバイ航法である(やりかたによっては減速することも出来るがここでの説明は割愛)。


上はJAXAホームページに掲載されている1977年に打ち上げられたアメリカの探査機ボイジャー1号・2号の軌道図。スイングバイにより大きく軌道を曲げながら次々と惑星に到達していった様子が見てとれる。

搭載できる推進剤の量に厳しい制限がある宇宙探査機にとって燃料を使わずに加速できるスイングバイは欠かすことのできない手段であり、長距離探査機の打ち上げ計画はスイングバイに最適な星の配列が訪れることを前提に立案されるほど重要な要素となっている(例えば上記のボイジャー計画の時の惑星の並びはこれを逃すと次は175年後という好機だった)。

燃料が切れかけた亜美真美の宇宙船を地球に到達されるために選ばれた手段がスイングバイだったのは理にかなった判断だった。

通常、軌道計算にはコンピューターが駆使される(というかコンピューターが開発された発端は長距離砲弾の軌道計算用途である)。しかし膨大かつ複雑を極める作業に人の手を欠かすことはできず、フライトプラン自体が「悪魔的スイングバイ技術」と賞されたり、その手腕をもって「軌道の魔術師」と呼ばれた”伝説の人物”がいたりする百合子が聞いたら目を輝かせそうな話題満載のジャンルだったりする。

そんな感じで現実のスイングバイは時間なら秒単位、角度なら1度単位の精度が要求される超緻密な作業なのに「これくらいかしら~」で成功させてしまうPの夢の中のあずささん。SFファンなら爆笑間違いなしの傑作ギャグシーンである。

ところでスイングバイにより猛烈な加速を得て太陽系の果てを超え人類未到の世界へと飛び出していった探査機の名前・ボイジャー。アイマスPならこの響きに聞き覚えがあるはず。木星の雲、土星の輪っか、太陽系すら飛び出して星の海を切り開く旅路。そう、THE IDOLM@STERシリーズ イメージソング2021「VOY@GER」のテーマはここから採られている。

茜ちゃんメモリアルコミュ5の「シュバルツシルト半径」って何?



ものすごく大雑把に言うと「質量Mの星をシュバルツシルト半径より小さく圧縮するとブラックホールになっちゃうよ」という大きさのこと。(参考:JAXAホームページ

シュバルツシルト半径の内側は事象の地平面と呼ばれる空間となり、ここは光すら脱出できない=あらゆる情報&物質が外に出られない世界なので、外からブラックホールを覗いても中の様子は分からない。結果として黒い穴のように見える・・・というわけ。

茜ちゃんはグリマス時代に縮退炉を使ってブラックホールから質量を展開して茜ちゃん人形を作りまくったり、ミリシタ1年目のエイプリルフールに麗花さんとブラックホールの周りを漂っていたり、なにかとブラックホールに縁のあるアイドルなのでどこかで耳にしていたことがあったのかもしれない。

麗花さんSSR⑧コミュの「カンブリア爆発」って何?



カンブリアという名前の宮殿が爆発した事件・・・とかではなく、今から5億年以上前のカンブリア紀と呼ばれる時代に突如として生物が爆発的進化を遂げて多様性を獲得し、現在にまで通じる生物の系統区分の大分類にあたる”門”が一気に出揃った出来事を指す用語。

当時の神様はなんらかの理由で頭がキマっていたのではないかと言われるほどアバンギャルドな造形の生物が多いカンブリア紀の人気と相まって、学術用語でありながら知名度はそれなりに高い。

ただ近年この”爆発的進化”については否定的な意見が多いようで「生物の多様化はもっと昔から進んでたけど、この時代以降固い(化石に残りやすい)生き物が増えたせいで急に証拠がたくさん残るようになった。だから化石から調べていくと色々な生き物が突然現れたように見えるだけじゃね?」と考えられているようだ。

もちろん世界のどこかに山のてっぺんで「カンブリア爆発!」と叫ぶ風習があったりすることは無い・・・多分。

杏奈ちゃんRカード「こたつAFK」のAFKって何?


古くからあるネットゲーム用語でAway From Keyboardの略。
直訳すると「キーボードから離れています」。つまり離席中のこと。

1サーバーに1万人以上のプレイヤーがひしめくこともあったMMORPG全盛期、大きなギルドの溜まり場には数十人のメンバーがたむろして一晩中会話していることも珍しくなく「ちょっとコンビニまで買い物」といった時にはAFKと告げてキャラをログインさせたまま席を外し、戻ってきたら離席中のチャットログを見返して会話の流れを把握したあと再び輪に戻るみたいな使い方をされていた。

あるいは人が多すぎるなどの原因でログインサーバーの不調が多発し、一度ログアウトしてしまうと数時間~数日もの間ゲームにログインすることすら困難になるような事態が頻発したタイトルでは、数時間程度の離席ならログアウトせずに町の端っこにでもキャラを座らせておいた方が安全との判断のもと、人気の無いところにAFKの看板を立てたキャラが座り込んでいる風景が見られることもあった。

もはやフィクションの世界にしか生き残っていないMMORPGが現役だった頃のプレイヤーの息づかいを感じられるスラングだが、上述のエピソードはもう20年くらい前の話である。

奈緒の持ち曲”Home is a coming now!”のイントロ


イントロでまんま吉本新喜劇のテーマを口で言っちゃっていて「えっ、これ著作権大丈夫なの?」と思ってしまいそうな奈緒のソロ曲・”Home is a coming now!”。

吉本新喜劇でお馴染みのあの曲は、アメリカの作曲家・レオ=ウッドの”Somebody Stole My Gal”というジャズナンバー。吉本新喜劇は作曲の権利者ではない。

それはそれとして著作権は大丈夫なのか?と調べてみると、楽曲の著作権は作者の死後一定期間保持される(法律や条約によって期間が変わることがあるのでこのへんの算定は実にややこしい)が、1929年に没したレオ=ウッドの当該曲の著作権は既に消滅しているのが確認されている。なので一般常識の範囲内で譜面を一部流用することについて問題はない。

日本人ならあの拍子を聴いて「あ、これジャズの古典曲だ」とはならず吉本新喜劇を連想してしまうのは明白なのだが、権利関係はきっちりクリアしてある・・・というところまで含めて小ネタと言葉遊びに溢れた一曲となっている。

スキル名の「オーバークロック」って何?


時計関係の用語ではない。
PCやスマホに使われているCPU(中央演算装置)。よく人間の脳に例えられるパーツで、これの性能の目安として動作周波数(クロック)が使われる。同じ設計のCPUならクロックが高い方が高性能と考えれば良い。

昔のPC用CPUはユーザーが簡単にクロックをいじれてしまったため、低クロックのCPUを買ってきて定格よりも高いクロックで動作させ上位のCPUに匹敵する性能を引き出すといったことが自作PCマニアを中心によく行われていた。これをオーバークロックといい、極端な例になると調整次第で定格の1.5倍で動いてしまうようなとんでもないCPUもあった。

代償としてオーバーヒートによる誤動作や故障の危険が伴う完全自己責任の世界であり、これになぞらえてHPを消費してスコアを上げるスキルをオーバークロックと名付けた運営ちゃんの気持ちはよく分かる。でも多分あんまり通じないんじゃないかな・・・。

似たような名前のスキル・オーバーロンドは検索してもミリシタ関連しか引っかからない。オーバークロックから派生した造語と思われる。

5th Anniversaryで展示されていた765プロのパソコン


5th Anniversary in AKIHABARA開催期間中、アキバCOギャラリー内に再現されていた765プロ事務所に「化石みたいなパソコンまでちゃんとある」と話題になっていた。

この写真だと分かりづらいのだが、機種はNEC PC9821 V7。1995年製のパソコンである。

一応Windows95搭載のPCではあるのだが、まずこの世代のPC98にUSBポートは無い(この時代のWindows自体がUSBをサポートしていない)。使い心地は、CDをパソコンに何枚か取り込むとHDDが埋まる。取り込んだMP3ファイルを再生するとその負荷だけで他の作業が何も出来なくなる。WiFiなんてものはもちろん付いておらず有線LANは別売りの拡張ボードで造設・・・といった感じ。

Windows上では実行できないPC98専用プログラムで稼働する産業用機械の制御部としてなど一部では未だに重宝されているPC98だが、対応する周辺機器を見つけるのすら苦労するであろうこんな骨董品(上段にプリンターが置いてあるが恐らく規格が合わず接続できないはず)、芸能事務所で一体何に使うん・・・?

床に跡が残るほどダンス練習する響


響5枚目のSSRに併せて公開された4コマで、床のワックスが剥がれるほど繰り返しダンス練習する響というエピソードがあるが・・・

これは響の中の人・沼倉愛美がライブ開始前に舞台上で黙々とダンスの動きを確認し続けたため床に導線状の跡がついたという実話が元ネタ。

当日の演目からスタッフの間では通称”Rebellionライン”と呼ばれていたらしい。

Rebellion・真実の赤


響の持ち歌Rebellionで「真実の赤」という歌詞に合わせて観客席が一斉にペンライトを赤に変えるシーン。元は現実のライブで一部のPが思いつきでやったのが徐々に広まって定番になったもので、逆輸入されたミリシタにおいてはこれを踏まえてライブクリア回数が増えるごとに赤が増えてゆく演出となっている。

蒼く染まった観客席をカメラが超高速で舐めるように滑ってゆきステージから振り返ったところで真っ赤に変わる演出はゲームならでは。

ライブ15回クリアで観客席が全て赤く染まるようになっており、これはRebellionがミリシタに実装されるまでにライブで歌われた回数に合わせたとも言われている(現実には2014年の9thライブのあたりで既に完全に定着していたようだが)。

切り替えた後は最後まで赤を振り続けるPと、しばらく振ったら青に戻すPがいるそうで、ミリシタMV内においても終盤で映り込んだペンライトの色は赤と青とが混在している。

静香が4コマで踊っていた恋のlesson初級編


4コマで静香が翼の持ち歌・恋のlesson初級編を踊るシーンがあるが、MVで確認すると該当する振り付けが見当たらない。

実はこれ、PS3用ソフト・アイドルマスターワンフォーオール(OFA)のDLCに翼の3Dモデルと恋のlesson初級編が実装されたときの振り付け(他のアイドルの曲も含めOFA版ミリオンライブ曲の振り付けはミリシタ版と全く違う動きになっている)。

バックダンサーで踊ることもあるだろうミリシタ版の振り付けならともかく、「似合わないと思うけど」と言いながらわざわざ翼専用の振り付けの方をキャピキャピ踊る静香・・・と考えるとなかなか味わい深いものがある。

たまきレッド!へんしん!


名前は戦隊もののリーダー風だがポーズは仮面ライダーそっくり。

左右反転しているのは権利関係への一応の配慮だろうか。
若き日の藤岡弘、氏と並べても引けを取らない動きのキレは日頃のダンスレッスンの賜物だろう。


2020年の誕生日プレゼントより。
「変身ベルト」ってやっぱ仮面ライダーなのでは・・・。

侠気乱舞イベントビジュアルに書いてある”総天然色”って何?


↓”果てしなく”の文字の上のところ

ごく初期のカラー映画は赤と緑の二色で記録する方式だったが、色の再現性などにはまだ課題があった。

その後、光の三原色(赤・青・緑)による記録方式が実用化されると色の再現性は一気に向上し、日本では鮮やかなカラーの映画を売りにする広告ワードとして”天然色”が用いられるようになった。

一方でカラー撮影は当然白黒よりコストが掛かる。
そのためクライマックスだけカラーで後は白黒という方式の映画(パートカラー)の映画と全編カラー(フルカラー)の映画が混在する時代があり、差別化の意味でフルカラー映画の方は”総”天然色として宣伝されていた。

とまあこんな歴史を踏まえて、ちょっと古めの映画ポスター風イラストには”総天然色”の文字がお約束のネタとして入れられることが良くある。

もっとも実際に総天然色の売り言葉が使われていたのは1960年代頃までの話。大元の元ネタであるヤクザ映画の金字塔・仁義なき戦いが公開された頃(1973年公開)には既にフルカラーが当たり前になっており、同作のポスターにも総天然色の文字は見当たらない。

最強のじゃんけんロボ



翼に10連敗してしまったじゃんけんロボ。
現実には人間の指の動きをトラッキングして超高速で後出しする仕組みで勝率100%というインチキロボが作られている。

もっとも人工知能(A・I)ではなく工学的なゴリ押しだが・・・。

真美の趣味「ぼんさい」


アイドルたちのプロフィール欄で異彩を放つ真美の趣味「ぼんさい」。

2016年発売のアイドルマスター プラチナスターズ発表時に突如として追加された趣味だったが、各媒体で触れられることは特になくPたちの間では「ひらがなで書かれているところを見るに盆栽とは別の何かではないか?」とすら囁かれる幻の設定だった。

そのためミリシタのメインコミュ第36話で真美が盆栽のボンノスケを持って現れた際には界隈に軽いどよめきが起こっている。

シタPですらこのリアクションで、真美が本当に盆栽を育てているとは思っていなかった様子。

瀕死のところを危うくひなたに救われたボンノスケ。その後の様子は「MASTER ARTIST4 13 双海真美」のトークで語られている。

同じく盆栽のボンソワールとともに真美の部屋で暮らしていたボンノスケ、ある日真美が家に帰ると2人(?)の間に衝撃の展開が・・・。いかにも亜美真美らしい話のオチは実際にCDを聞いて確かめていただきたい。

静香の理想の王子様


少女漫画を読んでいる最中に真から「ハルト派?カケル派?」と聞かれ、思わず「ハ・・・」と言いかけてしまう静香。

ハルトとカケルは可憐たちがイメージキャラクターを務めたこともあるティーン向け雑誌・りるきゃんで連載されている漫画「キミに叫ぶよ」(通称「キミさけ」)の登場人物。アイドルたちにもファンが多いらしく、メインコミュ第61話では大の少女漫画好きであるまつり姫を中心にアイドルたちが「キミさけ」について熱く語り合っている。

キャラ付けは「王子様なハルト君」と「硬派なカケル君」とのこと。
同コミュでは真に実写ドラマ版のカケル役のオファーが来ており、これについてまつりは「カケル君にピッタリなのです!」と発言している。静香が「キミさけ」を読んでいるのを見た真の反応が「嬉しいなあ」とだったころを見ると、真にとってもカケル役は思い入れのある仕事となったようだ。

静香はプリムラコミュ中の流れで紬を口説いたときもキザな口調になっており、このブレなさというか分かりやすさを彼女の魅力に挙げるPも多い。本人は全力で否定するだろうけど・・・。

美也と千早が迷い込んだ「きさらぎ駅」



「きさらぎ駅」は2ch(現5ch)のオカルト板が発祥の都市伝説。
電車に乗っていたら異世界と思われる「きさらぎ駅」にたどり着いたという書き込みを発端として、書き込み主とスレッド住民との薄気味悪いやりとりの末、携帯のバッテリー切れが近いという書き込みを最後に音信が途絶えるというリアルタイムで作り上げられるネット時代の都市伝説のはしりとなった。

アイマスとは千早の名字が同じという以外特に何の接点も無く、何故突然このネタが出てきたのかがミリシタにおいては一番の謎(ライブ参加組のPが”会場に向かってたら「きさらぎ駅」ってところについた”とネタで書き込んでるところは見たことがあるけど・・・)。

ちなみに創作作品ではちょいちょい見る印象の名字・如月さんだが全国に30人くらいしかいないレア名字らしい。

美希と千早のクレー射撃体験



例え射撃場内であっても日本国内でクレー射撃に使われる散弾銃を所持許可の無い人間が使用することは銃刀法で禁じられている。

射撃どころかテレビ収録の場に猟銃を持ち込んで許可を持っていないタレントが持っただけで関係者が立件されそうになった事例もあるくらい現実の日本は銃規制が厳しい。

散弾銃の所持許可は20歳以上でないと取れないため2人が猟銃所持許可を持っていたというまさかのオチの可能性も無く、残るは海外ロケの可能性くらいなのだが、最長でも9時間で終わるオファーで海外に行って散弾銃ぶっ放して帰国という謎のお仕事でもしてきたのだろうか(手近なところでは韓国でも観光客が実弾射撃体験できる)。


桃子ちゃん先輩曰く”変な仕事はいつものこと”なのであり得ないとも言い切れない。

貴音がCH@Tで1文字だけ送ってきた「そ」


元ネタがある。

Xbox360時代に「次はこのゲームがXbox360でリリースされます!」的な内容を、Xbox特命課の営業マンたちが体当たりの交渉でXbox出演を取り付けてくるという体で紹介するコメディ仕立てのCMシリーズがあり、そのうちの1つとしてアイドルマスター2編が作られた。

次なる営業先・765プロ関係者のご機嫌を取るために採用された作戦は、何故か課長(おっさん)が春香さんの衣装を着てステージで”The world is all one !!”を歌うというもの。

どアップになった課長(おっさん)が歌い出しの最初の一言「そ」を発声した瞬間に画面が強制転換させられるという凄まじいインパクトのCMは、トラウマ忘れがたい思い出としてPたちの脳に焼き付けられた。

”「そ」と言ったら止まってしまうアイマスメドレーシリーズ”がニコマスMADの伝統になるなど後世に与えた影響は大きく、「そ」を見ると胸焼け胸のざわつきを覚えるPは(自分含め)未だ多い。

名MV・ジュリアの”流星群”も同シリーズでは完全な出オチ要員である。

ミリシタ実装でタイトルの由来が明らかになった”天色のアステリズム”


天色(あまいろ)のアステリズムは大北真潤先生によって描かれたミリオンライブ公式コミカライズ漫画。

掲載がtwitterアカウント上で毎週数ページずつ更新と小規模なものだったこともあり出だしの反響こそ静かなものであったが、連載が進むにつれ繊細で余韻のある雰囲気の中に熟練のミリPをも唸らせる頭ミリオンなネタが突然ぶっ込まれる独特な世界観に魅了されるPが続出。間もなく連載更新の毎週金曜夕方はアステリズムの話でもちきりになるほどの人気作となった。

公式コミカライズとしての連載は2023年4月末に惜しまれつつ終了となったものの、その後しばらくのあいだは先生の厚意により個人アカウントでの番外編掲載が継続。ここで登場した謎のパワーワード「うどんの面倒」が国内のうどんメーカー・チェーンまで巻き込んでSNS上の話題をかっ攫うなど再び大きな足跡を残している。

そんなファンに愛された作品のイラストと衣装が2023年末に新カード・リンケージSSRとしてミリシタに実装されることが発表されると驚きと喜びに沸くPたち。

さらに作中で育・桃子・環が歌っていたこのみのソロ曲・”dear…”まで新録の特別バージョンとして併せて実装されることが発表されるとその声はますます大きなものとなった。

驚きはさらに続き、SSR実装後判明した彼女たちの衣装名”ベテルギウス∴KO”(育)・”シリウス∴TA”(桃子)・”プロキオン∴YO”(環)。

ベテルギウス・シリウス・プロキオンはアステリズムの1つである冬の大三角を形成する一等星、そしてベテルギウスは赤色、シリウスは白色、プロキオンは黄色と一般に言われる星。

3人の衣装のカラーリングは作品発表段階からこの三色で描かれており、当初から育・桃子・環が冬の大三角になぞらえられていたことが連載終了後半年以上経って判明している。

ついでに衣装名末尾に付けられた”KO”・”TA”・”YO”の符丁の意味は・・・

UKIKO、UKITA、UKIYO
「頭ミリオンを最も的確に表したコミカライズ」とも言われた天色のアステリズムの作風は決して揺るがないのであった。

ミリシタ実装で背景の理由が明らかになったゲッサン版ミリオン・”アイル”


イベントに絡めて各先生の思い出が語られ、「あれってそういう理由だったの!?」とン年越しに謎が解けることも多かったコミック連動イベント。

2024年8月上旬のイベント曲『アイル』は、コミックゲッサン(月刊少年サンデー)にて2014年7月から2016年9月まで連載されていたミリオンライブのコミカライズ・通称「ゲッサン版」から生まれた新曲。

作中では当初ジュリアが作りかけのままにしていた名前の無い曲として登場しており、実際の作詞作曲もこれまでジュリアのソロ曲全てを手掛けてきた作家陣、ロックバンド・nano.RIPEのきみコ氏と佐々木淳氏によるものとなっている。

コミック中で翼とジュリアが突発ゲリラライブを行った場所は松戸駅前。

ロケーションは以前からPたちの間で知られており、今でも折に触れて多くのPが訪れるミリオンの聖地の一つ。

というわけでミリシタで新規に描かれた背景も当然松戸駅前の風景。

ただ、当時は「765プロライブ劇場は豊洲にある」という設定こそ無かったものの、都内にあるっぽく描かれていた劇場から出掛けた2人は、何故遠く松戸まで足を伸ばしたのだろうという疑問がPたちの間で語られていた。

ミリシタにアイル実装で再びゲッサン版ミリオンライブが大きな話題になるなか、ゲッサン版の裏設定では劇場の所在地は五反田だったという情報(これも五反田周辺説を唱えるPは昔からいた)と共に作者の門司雪先生から明かされた真実、それは・・・

連載で時間が取れず、当時住んでいた自宅の最寄り駅で撮った写真を参考にしたというのが真相とのこと。うん、まあ、そんな気はしていた・・・。

先生もこう言ってるし、しっかり聖地として定着しちゃってるし、そうね、もう松戸でいいんじゃないかな。

10thツアーAct-4 衣装&出典カード一覧


あらゆる幸せがてんこ盛りでやってきたミリオンライブ10周年。
締めくくりのライブツアーファイナルはなんと39人全員参加というこれまた特盛りネタに開幕前からボルテージMAXだったAct-4。待ちに待ち焦がれたDay1、オープニングに現れたキャスト陣の姿に会場からはどよめきと大歓声が上がった。

「みんな思いつきはするけど本当にやるとは思わなかった」、アイドル全員の個別SSR衣装完全再現である。

未来を除くTeam8thメンバーにはミリシタリリース当初からのSSRの衣装があてがわれた一方、エミリーには実装からわずか1ヶ月強の衣装が選ばれていたり、このみさんはフェス限SSR、千鶴さんはアナザーカラーと出典は大変フリーダムになっている。

各アイドルを代表する一枚として描かれているSSRカードと衣装、今回その中から更に選び抜かれ制作された1着はアイドルの魂の形と言ってもいい代物。セレチケで迷ったらとりあえずこれを選んでおけば間違いなしとお勧めする意味でも参考になれば幸いである。

Pが読んでいたビジネス本


響に自分は「主人公タイプ」と言ったらこの間読んでいたビジネス本の影響だと笑われてしまったP。

寝ても覚めてもアイドルプロデュースのことばかり考えているPがビジネス本を読むなんて珍しい? 読んでいた本はは恐らくこれ。

著者は長らくアイドルマスター総合プロデューサーを務められ、2023年3月に惜しまれつつ退任されたガミPこと坂上陽三氏。ステマか!