第3幕は最初からボロボロ泣きまくってヤバかった話(第9話ネタバレ解説&感想)

ライブシーンが来ると記憶が飛んじゃうんで各幕序盤はいいんですけど、このまま一気に全部書き上げられるかいまいち自信がない第3幕編スタートです。

アニメ中で描かれていた活動の裏で黙々と続いていたASのバックダンサーのお仕事が遂に未来たちTeam8thに回ってきます。

先輩たちより一足先に会場に赴いた彼女たちが見たのは開演を待つ大きな会場。
工具などの金属音が広大な空間に散発的に響き渡る様子がライブ前独特の雰囲気を醸し出しています。これは第1話のシーンも同様で、他にも無言のシーンで聞こえてくる空調の音がカットに合わせて音量変えてあったり、こういう緻密な空気感はさすが演出家出身の監督さんだなあと思うところ。全編通じて見事な舞台装置として機能してますよね。

ここで憧れの春香たちと同じ舞台に立てる。しかし喜びもつかの間、AS組との合同リハーサルを終えるとすっかり意気消沈してしまう8thのメンバーたち。全力を出しても全く追いつくことが出来ない実力の差を痛感し、それぞれ長い夜を迎えることになります。

ステージへと向かった未来はこれから自分が立つライブの舞台に思いを馳せていました。そこへ現れたのはASのセンター・春香。彼女は未来にステージ上からは全ての観客席が見渡せること、ライブはそこに関わった全ての人たちによって作り上げられるものであること、だからこそかけがえの無いものであることなどを語ります。

ここで是非注目してもらいたいのはステージに座って話をする2人を背景から写したカットで、話に熱が入るあまり先輩の春香の方が後輩の未来に向かって何度も身を乗り出すんですよね。一方聞く側の未来は相手の言いたいことを即座に察するのが元々やや苦手なぶん、背後からだとただ座っているようにしか見えなくて「ちゃんと聞いてんのかなこの子?」と観客の我々の方が心配になってきてしまう。

そうやって溜めに溜めたところで春香の言葉に心を動かされて進むべき道を見つけた未来が、今度は急にバッと立ち上がる、それどころか逆に春香に向かって手を差し伸べすらしてしまうという。これだからこそ未来がミリオンライブのセンターなんだというのをこれ以上無い形で描いていますし、ASのセンター・春香とミリオンのセンター・未来という2人のセンターのあり方の違いをさりげなく、しかし完璧な形で浮き彫りにしています。めっちゃすき。

ホテルのラウンジでしょんぼりしていたのは紬と歌織。それでもあくまで紅茶を飲むあたりに育ちの良さがにじみ出ているのがまずポイント。そこへ伊織・真・雪歩が通りかかります。ASが先輩として相談に乗る姿ってなんかもうミリシタでは見慣れちゃった気がしてましたけど、ミリアニの時系列で改めて見てみると765プロって先輩も後輩もいない不思議な事務所の状態が劇場組が来るまでずっと続いていたんですよね。

だからこそ常に仲間同士で問題を解決してゆき、今では無二の結束力を持つAS組。そんな彼女たちが劇場組を迎え入れるにあたってのバタバタは劇場版でも一端が描かれましたが、まあその後もここまで結構探り探りでやってきたんだろうなということに思いが至ります。バックダンサー修行は既に34人分続けてきただけに先輩方のケアも慣れてきた感がありましたね。ついでに1人だけカップの持ち方が違ういおりんから漂う別格に育ちが良いとこのお嬢様感、さすが。

次元の違う存在に見えていたASでも、褒められると照れ、子供のように喧嘩する。そんな姿に緊張をほぐされた2人も明日の奮闘を誓います。

静香は夜の浜辺で千早の持ち歌であるSnow Whiteを歌っていました。
静香がこの曲をこの後のASライブで歌う可能性は普通に考えたら無いでしょう。つまり動機はライブの準備に対する不安等ではなく、自分の至らなさを受け止めたうえで昼間見た千早の姿に少しでも早く近づきたいという純粋な憧れの気持ちです。月と海に照らされたその姿は、当の千早が目にしても思わずシャッターに納めてしまいたくなるほど絵になるものでした。

千早に父との確執の話をする静香。
ミリアニの静香はこの話をすることにためらいがないぶん周囲のサポートを受けやすいのはいいことなんですけど、その相手が毎度地雷原なのはなんなのか。しかしそれを聞いた千早の答えがお父様の気持ちは分からないけれどと前置きしたうえで静香はアイドルに大切なものをもう持っているとだけ伝えるのがね!ほんと”ミリオンライブの千早”なんですよね!!!このへんは是非ミリアニ組にミリシタのコミュも味わっていただきたい。

千早は「アイドルに大切なもの」についてここで具体的に言及しません。静香にはその言葉だけで十分でしたし、物語としてはこの「アイドルに大切なもの」をこの次の翼が考えることがテーマの一つになっていきます。

憧れの美希の部屋に夜間突撃する翼、しかし当の美希は不在でした。
館内を歩き回る翼は、独り大きなガラス窓の前で振りの確認をする美希を発見します。ここ、鏡じゃなくてガラス窓なんですよね。初めからそのつもりがあったのなら大きな鏡くらいあらかじめ手配できそうなところ、思いつきで部屋を抜け出して適当な場所を見つけた感が出ています。

”美希ちゃん”にも褒めてもらおうといつもの調子で近づく翼でしたが、本気を出していないことを美希に指摘されあしらわれてしまいます。実際リハで他の面々がぐったりしているところ一人ケロッとしていた翼。今回決められた水準のパフォーマンスをこなしきったのは彼女だけでしたが、全力を出し切ったうえで水準を超えるのがアイドルのパフォーマンスである以上、スタート時点で失格と見做した美希。例えそれがリハーサルのステージであったとしても、まず全力は出して当然というのは大前提過ぎてもはや口にすらしません。

何が間違いだったのか考えるところから始めなくてはならなくなった翼。静香とは逆に先輩から「アイドルに大切なもの」を持っていないと指摘されてしまいました。

結局翼はその晩眠れなくなってしまい、先ほど美希が練習に使っていたホールへと向かいます。そこで目にしたのは自主練に精を出す未来と静香の姿、間もなく紬と歌織も顔を見せます。バラバラに夜を過ごした皆の目指す先は一つでした。

すっかり日が昇るまで練習に明け暮れた5人。前日のリハーサルでは一人ケロっとしていた翼も、このシーンでは肩で息を、全力を出し切るようになっています。ようやくここで翼も未来たちと同じスタートラインについた、と。

迎えた本番のライブ。
未来たちが3・2・1のカウントダウンから舞台上に跳び上がる一瞬のシーン、あれがもう、ほんと最高! スローモーションで流れる視界に飛び込んで来る輝きに埋め尽くされた世界。百合子が、春香が、目を輝かせて語っていた光景を8thメンバーが始めてステージから目にしたのがあのときなんですよね。しかし新人たちが感慨に浸れるのは刹那の一瞬のみ。あとは怒涛のように進んでいくライブの臨場感が堪りません。

そして選曲の話。
毎度意外にして絶妙な選曲で我々の度肝を抜いてきたミリアニでしたが今回のパフォーマンスアクトはアイマスPなら知らぬ者は居ない代表曲”READY!!”。

置きに行った?
いやいやそんなことなかったでしょう。

”ALREADY!!
WE’RE ALL LADY!!”


ここでガッツリ未来たち劇場組が抜かれてたじゃないですか。

”ALREADY!! WE ARE ALL LADY!!“は”ALREADY!! WE’RE ALL READY!!“。長らく続いてきた劇場組のバックダンサー修業がこれで終わり、『私たちはもう全て準備が整った』。それを告げる”READY!!”なんです。

物語最大のクライマックス、765ライブ劇場開演はもう目前です。

→ テレビ放送後の感想延長戦・第9話

管理人特選!担当探しにぴったりな新規PのためのミリシタMV集

「よし!ミリシタ始めてみよう!・・・と思ったけど曲が多すぎてどれから見たらいいか分かんねえや!」という人にお勧めしたい、管理人特選!初心者Pの担当探しにぴったりなミリシタMVの紹介です。



☆ミリシタMV最強機能・歌い分け
ミリシタMVの一部は”歌い分け”という機能に対応しています。

これは何かというと、対応楽曲のユニット編成画面に好きなアイドルを適当に選んで並べるとダンスとボーカルパートが連動して入れ替わる機能です。

歌い分けには「歌い分け」、「ユニット歌い分け」、「一部歌い分け」の3種類があります。
「歌い分け」「ユニット歌い分け」は1曲丸々ダンスとボーカルが入れ替わります。ソロモードにした場合、丸々1曲1人で歌いきります。

ぱっと見はもう完全に持ち歌状態ですね。

「一部歌い分け」はMV中特定箇所のみボーカルが入れ替わります。というわけで気になる子を見つけたらとりあえず歌い分け曲に入れて様子を見てみましょう。



おすすめ1.周年曲
周年曲を中心に、一部の全体曲が歌い分けに対応しています。歌い分け対応全体曲は以下のとおり。

曲によって歌い分けに対応するメンバーの範囲や、ステージに配置できる人数が違います。

「39人ライブって何!?」って?

もちろんステージ上に39人が登場するライブです。



おすすめ2.EVERYDAY STARS!!
よくミリオンライブ版『団結』と言われる曲。
MV中にフリーパートがあり、それぞれが個性抜群のネタ自己アピールを披露します。

各アイドルのパフォーマンスを一通り見れば765プロアイドルたちの性格がなんとなく分かってくるはず。

こちらは「一部歌い分け」対応で、アピールパート以外の歌唱は固定になっています。



おすすめ3.Do the IDOL!! ~断崖絶壁チュパカブラ~
皆さんご存じミリオンライブ宣伝曲。
せっかくなのでなんであんな曲になったかを軽く説明しますと、製作に当たってテーマをそれぞれ4択から選ぶという企画を生放送でやった結果「新しい時代への挑戦」「断崖絶壁を登るような」「曲調はハードコアテクノ」「チュパカブラになりきって」に決定。その場に呼び出されていたアイマスサウンドディレクター佐藤貴文氏に「じゃあこれでよろしく!」と丸投げした結果ああなりました。

完成したアバンギャルドなMVを前に「あれは俺が選んだんじゃねえ!」と逃げ腰になるPが続出しましたが、敢えて胸を張って言おう、私はあのとき全部採用案に入れました。

こちらも「一部歌い分け」対応で一部パート以外の歌唱メンバーは固定。台詞も共通なんですが、アイドルごとの歌い方の癖がものすごいので是非ユニットを組み替えながら楽しんでみてください。

まずはセンターを亜利沙に設定してどうぞ。



おすすめ4.MILLION THE@TER SEASONシリーズ曲
MILLION THE@TER SEASONシリーズ(通称MTSシリーズ)の楽曲は「ユニット歌い分け」に対応。4~5人ユニット又は13人ユニットのメンバー内で立ち位置を入れ替えると歌唱パートが連動して変わります。

MILLION THE@TER SEASON曲は以下のとおり。

※FINAL SEASONの4曲は5人歌い分け+バックダンサー込み13人ステージとなります。

こちらもソロモードでライブすると歌唱がソロバージョンになります。



おすすめ5.気になるアイドルに出会ったらソロ/ユニット曲を見てみてください
登場アイドル52人の誰を好きになっても十分楽しめる量のソロ曲・ユニット曲MVが用意されているのがミリシタ最大の強みのひとつ。気になるアイドルに出会ったらその子の出演するソロ/ユニットMVを見てみてください。

アイドル毎の参加曲は[ライブ]-[ユニットまたはソロを選択]-[アイドルを選択]でアイドルごとの参加楽曲を絞り込みできます。

ユニット曲の場合は更に[自動設定]を押すことでオリジナルメンバーを揃えられます。

ソロ曲のプレイ解放はあらかじめ対象メインコミュが視聴済になっていることが条件です。
「この曲を解放するにはメインコミュのどれを見たらいい?」というのは、当サイトの[メインコミュタイトル&実装日一覧]にまとめてあります。


オリジナル、お気に入りと是非色々な組み合わせを楽しんでみてください。きっとすごく楽しいので。

再び台詞選びのセンスに唸りまくった話(第8話ネタバレ解説&感想)

第4話で台詞選びのセンスに身悶えた管理人。第8話でも再び身悶えることとなりました。
ほんの2文字、ほんの2文字なんですよ。このみさんの台詞にたったこれだけ付け加えるだけで相手への信頼と感謝、決意まであらゆる心境が描写できてしまう。これぞ大人の会話。本当に素敵です。

今回はTeam4thと5thのお披露目イベント。
Pは未成年しかいない5thのイベントに同行するため、4thはリーダーになったこのみが引率することに。まずは車内で点呼を取って準備万端、ついでにこれが本日メインになるメンバーの紹介と大まかな性格の説明となります。

車内で元子役である桃子の隣に座ったアイドルオタクの亜利沙は、桃子に過去の出演作を見たと報告しますが、予想外にネガティブな反応をされてそれ以上突っ込めなくなってしまい、微妙な雰囲気が漂う2人。

桃子がかつては子役だったという話は既にアニメ中でも何度かされていますが、その人気がドラマで主役を張るほどのものだったと明言されたのは初めてです。さらに具体的な作品名や役柄まで言及されるのはミリシタなど他作品まで含めても珍しい展開で、第8話はこの設定がシナリオに大きく影響していきます。

ここまで順調にイベントを成功させてきた765プロシアター組のプロジェクト、しかし今回はまず予定していたステージがトラブルで使用不能、代わりのボロボロのステージは人通りすらない閑散とした立地で、初回の客足は猫まで勘定に入れても散々なもの。Team4thの船出は打って変わって厳しいものとなりました。

酷な指摘をしてしまうと、これまでのイベントが成功したのは会場の立地であったり、ASや765プロの看板に頼った部分が非常に大きかったというのが実はその都度きっちり描かれてるんですよね。

原っぱライブは元々人通りが多い場所での開催なうえ、茜ちゃんねるにASが生出演し1万人弱もの視聴者を集めるほど注目を集めていた中での開催。1stのライブは765プロ新劇場の発表を兼ねて報道陣がお膳立てされていましたし、2nd・3rdの対決生配信も亜美真美MCの生っすか番外編からというはっきりした導線が用意されていたうえでのお披露目でした。これらが無くなってしまうとどうなるかというと・・・という現実をTeam4thはトラブルとの合わせ技で唐突に突きつけられてしまいました。

なんで今回に限ってそういうプロモーションやんなかったのよって話なんですけど、そもそも原っぱライブの広報だって茜ちゃんが勝手にAS使って宣伝したのがバズってただけみたいなところがありましたし、Pたちはそのへんあんまり深く考えてなかったんじゃないでしょうか。それでも立て続けにうまいこと行ってしまったため、世間の注目度やプロモーション規模の目測を見誤ったんだろうと個人的には考えています。

公私混同甚だしくチャンネル登録者数を荒稼ぎしていた茜ちゃんは第5話でとうとう「茜ちゃんじゃなくてお金ちゃんだね」なんて酷いこと言われてしまいましたけど、あれはね、単に私腹を肥やしていたわけじゃないんですよ!いや、私腹を肥やしてはいましたけども!

今までのユニットの成功を見た後だけに、ショックも大きくすっかり意気消沈してしまったTeam4thメンバー。「駆け出しのアイドルはこんなもの」とフォローを入れる亜利沙ですら落胆の色は隠しきれません。リーダーのこのみもこの状況をどうしたらいいか分からずただ立ちすくむばかりで、Pに一度相談すべきと頭で分かってはいても出発時に任せろと言ってしまった手前なかなかその一歩が踏み出せません。

大人っていうのはこういうところが厄介で、むしろ最年少の育と桃子の方がお互いあけすけなメッセージを交換し合って状況を把握しています。Pがこのみへ慌てて電話したのも、桃子からの連絡を受けた育がPに4thの窮状を教えたからでした。電話を受けてもまだ初回のステージは失敗だったと言えず「大丈夫」と強がりを言ってしまうこのみでしたが、Pはすぐ彼女が強がりを言っていることを見抜き、励まします。プロデューサーとして、そして彼女をアイドルにスカウトした1人目のファンとして。

第8話のサブタイトルは「変わるためのステージ」。
冒頭で自ら語っていたとおり、このみは元々アイドル志望ではなく事務員志望で765プロを訪れたところをアイドルになるよう口説かれて進路を変更しました。アイドルになる、そう決めて765プロに入ったはいいものの、その実ここまでの登場シーンはオーディションを手伝っていたり、PC作業を手伝っていたり、事務員のようなことばかり。

どこかそれに落ち着いてしまいそうになっていた自分、しかし今日からは連れてきた子たちを、そして自分自身を、アイドルとして花開かせなければならない。Pの言葉を聞いて落ち着きと自信を取り戻した彼女は、決意を胸につぶやきます。

「私は本当に”もう”大丈夫」

言葉にすると余計なことまで伝わってしまうことが多いから大人は面倒くさい。しかし逆にたった一言に溢れんばかりの感謝を乗せ伝えることも出来るのです。今回のシナリオは「人の”言葉”が相手の心、そして人生を変えていく」というのがテーマになってますよね。そしてテーマに対する言葉の選び方が実に、抜群にうまい。

見違えた表情で控え室に戻ったこのみ。今度は自分が頼れる大人として、チームのメンバーを励まし立ち上がらせる番です。

「一度ダメでもそれを受け止めて頑張ればきっと変われる」

この言葉は就職した会社が倒産してしまった自身の経験を踏まえたもの。しかしメンバーである桃子の心にはこのみ本人が企図したよりも遙かに深く響きました。新しい人生をアイドルに賭ける、その思いの強さはこのみも人一倍であるものの、今の全てを芸能界復帰に賭けていると言ってもいい桃子を置いて勝るものはいません。このみの本気の言葉を聞いて桃子にもまた大きな変化のときが訪れます。

リーダーの言葉に勇気をもらったメンバーたち。
亜利沙ももちろんその一人。今自分たちに出来ることは何か、勇気が無ければ口に出来なかった思いつきを話し始めます。

「桃子ちゃんが嫌じゃなければなんですけど・・・」

行きの道中の出来事があっただけに、またオタクの知識として桃子のこれまでの足取りをある程度知っているだけに、本当に恐る恐る反応を見ながら提案したのは桃子の演じた過去作のパロディによる集客案。

残酷な発想であることは亜利沙も重々承知していましが、「今やれるだけのことをやる」このみのメッセージを受けた以上、ここで黙って引っ込めるわけにもいかない思いつきでした。そして「今やれるだけのことをやる」は亜利沙へ伝わったのと同時に桃子にも伝わったメッセージです。

「次のステージのために、使えるものは何であろうと使いたい」亜利沙の気持ちを汲んだ桃子は案に乗ることを了承しました。

第4話では成功するかどうか分からない賭けのようなイベントの開催に反対し、またステージ以外の活動について「これってアイドルの仕事なのかな?」とも言っていた桃子。今日までの経験や仲間たちとの触れ合いを経てアイドル活動に対する考え方が大きく変わっていることが窺えます。「変わるためのステージ」、第8話で一番変わったのって実は桃子なんじゃないでしょうか。

ここからチームメンバー全員がアイドルへ賭ける意思が形となって現れはじめます。
元々超個性派集団なだけに、それぞれが得意とする分野で力を出せばとんでもないパワーになるのが765プロアイドル。製作なら小物から舞台装置まで何でも作れるロコ、演技力には定評のある千鶴、ドタバタコメディのノリなら本場仕込みの奈緒とその他のメンバーの顔ぶれは今回も申し分ありません。

園内へ繰り出すとあくまで遊園地のアトラクションに見えるよう大げさな身振り手振りを入れ、見た者に「何だろう?」と思わせるような必死のアピールをするアイドルたち。自分たちを見てもらいたい、楽しんでもらいたいという気持ちは徐々に場内のお客さん達にまで伝わってゆき、イベント会場にそれなりの数のギャラリーを誘導することに成功します。

この「何だろう?」と思わせる作戦、最終的な狙いはもちろんアイドルのステージに人を集めることなんですけど、これをサプライズで成功させるためには今目の前にいる子たちがアイドルだと気づかれないことが絶対条件です。そのため身バレする可能性があった桃子はこの客寄せに参加しなかった一方、他のメンバーはどれだけ騒いでも全く無名でバレようがないという状況を逆手にとっているところもよく出来てますよね。

舞台での寸劇が始まってもなお何が起きているのか計りかねている観客席の人々。
しかしステージに桃子が現れると一斉に驚きと喜びの声があがります。それは紛れもなく「舞台の上に”あの”周防桃子がいる」という意味のどよめき。桃子自身が過去の栄光と切り捨てていた舞台上の輝きは、まだ完全に光を失ってはいなかったのです。

「今の桃子は子役探偵桃子じゃなくて、アイドル探偵桃子ちゃんだよ」

この口上は芸能界に復帰した桃子が今度はアイドルとして、新たな一歩を踏み出すという宣言とも言えるもの。

客席で桃子に再会できたことを大喜びする小さな女の子の姿は周防桃子のカムバックを待ち望んだ人々の心の象徴でもありました。

イベントを成功に導き、メンバー全員の顔つきをアイドルに変えて凱旋したこのみは今日の出来事を振り返るかのように劇場外でたたずんでいました。

「ここにいたんですね」と何か聞き飽きた気がしてならない台詞とともに駆け寄ってくるPへ振り返る彼女の表情が夕日に照らし出されます。

「私をアイドルにしてくれてありがとう」

今日一日の出来事を経て、このみ自身の笑顔もまたアイドルと呼ぶに相応しいものに変貌していたのでした。

→ テレビ放送後の感想延長戦・第8話

やっぱアイツ、焚き火に投げ込んどくべきだったのではと思った話(第7話ネタバレ解説&感想)

えー、前回冒頭で申し上げましたとおり、題名に解説なんて書いておりますが今回解説はありません。すまない。

あの島のアトラクションスタッフは一度全員現場大臣さんにビンタしてもらってこい。

原っぱライブ屋台片付けの手伝いですらヘルメット着用で作業してた麻城建設社員の皆さんとの落差は何なんだ。あの島には現場猫しか居ないのか。

765プロの台所は好評連載中です!(謎広告)。

まあ逆を言えば真面目モードのときは作業中の現場に入るときですら事前にきっちり責任者の許可を取るっていう手続きを踏む世界観なんですよね。

それを見せられたうえで、美咲ちゃと小鳥さんが実況解説になり、いちぽむ&解説役の亜利沙にテレビの前にあのフォーメーションで座られたら、我々視聴者側も「あっ、なんかこれ今回頭悪いこと始まるな」と頭のネジを緩めるのが作法というもの。

ここまで古今の楽曲になぞらえた物語展開で幾度となくPたちの涙腺を破壊してきたミリアニ。今回のモチーフは安い着ぐるみチュパカブラ登場ではい皆さんご存じ”Do the IDOL!! ~断崖絶壁チュパカブラ~”ですね。

”断崖絶壁 試練の出会い
団結ガッチリ 不可能はない
情熱必須で 超えちゃう期待
Do the IDOL!!”


あー、そこも・・・そこすら拾うんすねえ・・・。

Team 2ndの新曲お披露目は残念ながらフルモーションライブとはいかなかったわけですけど、

ときに皆さん、ミリアニ第2幕は上映時間が第1幕より5分伸びていたのには気づかれたでしょうか。テレビ番組なら1回あたりの放送時間は厳密に決まっているはずなのに何故5分伸びたかといえば・・・そう、第1幕にはなかったOP・ED部分が上映内容に差し込まれたからですね。

というわけでOPはもちろん”Rat A Tat!!!”のあれ。
そして第7話の新曲・”海風とカスタネット”が流れた部分と第8話の新曲・”catch my feeling”が流れた部分がそれぞれの回のEDになるんじゃないかなあと思っています。

じゃあ3rdと5thの新曲はどこでお披露目になるんでしょう? CDはわざわざアニメ登場順に出すみたいですし、第3幕のどこかで出番があるんでしょうか。

→ テレビ放送後の感想延長戦・第7話

ラストのライブに興奮しすぎて記憶を保つのが大変だった話(第6話ネタバレ解説&感想)

第6話と第7話は解説するってほど発見できたことが無くて、エラそうに”ネタバレ解説”なんて題名にしなきゃ良かったと若干後悔している今日この頃。まあ今さら直すのも面倒だからこのままいかせていただきますとボヤキから始まる第6話語りです。

クールな美少女だった紬のイメージが速攻で崩壊する回。
ならうちに泊まってきなよって当たり前のように受け入れる春日家が実に春日家って感じ。

夕食のテーブルに唐揚げが山盛りになってたのは草。
つむちゃん!キミ、唐揚げ好きなの?なんかそんな感じの声してるよねえ!

家族ぐるみでアイドル活動を応援してくれる未来の家族、前話からの引きで父親が冷たい言葉だけを放って去って行った静香の家との対比が再び意識されます。

未来と紬がキャッキャしている頃、劇場のロッカールームでは静香が志保から声をかけられていました。
まだほとんど会話したことが無いであろう相手に志保の方から話しかけるというのはちょっと珍しい気がするんですけど、これは第3話で伊織から静香が志保と似ていると言われて以来なんとなく意識してしまっていたんだろうなとぱっと思い当たるようになっているあたり相変わらず脚本に無駄がありません。

ゲッサン版なんかだと顔を合わせる度バチバチにやり合ってた2人ですが、まだレッスンが足りないからと言って1人で残った静香は余裕が無いことを強調されている一方、志保は過去作に比べ精神的にかなり余裕があるぶん静香との接し方もかなり異なったものになっています。

焦っている理由についてお父さんに認めなければならないと説明した静香。先輩である志保は”お父さん”という単語にわずかに身じろぎした後、アイドルならばまずファンの方を向くべきだと指摘します。ムビマスの頃の志保ならアイドルなめてんのかといきなりキレててもおかしくないところ、冷静にアイドルとしてのあり方を諭す姿に「いやあ志保ちゃん、大人になったねえ!」と声を掛けたくなってしまいそうになってしまいたくなるのも束の間、なあああああんで最後煽っちゃうかなああああああ!!!

・・・なんてずっこけてみたりして。
「例えどんな態度であろうと”自分を見てくれる父親”という存在がいること自体羨ましい」っていうのが志保の本心なんですよね。それに静香は猛反発しているものの静香の父は決して娘を全否定するだけの親ではない。静香と話しているうち、志保なりになんとなくそのあたりの事情まで察せてしまった結果「歌もダンスもまだまだなんだから」と激励半分やっかみ半分の言葉を言いたくなってしまった、そんなところでしょうか。

ほんと見てるとニコニコしてきちゃうよね、この2人の関係性。こんなこと当人たちに聞かれたら最後懇々と説教されそうですけども。

そして志保にはもう一人、言いたいことを思ったまま言える大切な仲間が。
少し時間が飛んでTeam1stのお披露目直前。黒猫のぬいぐるみに向かって一人父親への思いを募らせる志保。そこへひょいと顔を出す可奈。

感傷的になっているとき不意にあの明るくて屈託のない可奈の声が聞こえてくるとめちゃくちゃ心に染み渡るんだよなあ・・・という思いがよぎったのはあのシーンを見た瞬間に自分の頭の中で傑作CDドラマ・MTW16のラストシーンが重なったから。

あの笑顔に一番救われてきたのは間違いなく一期生として共に艱難辛苦を乗り越えてきた志保でしょう。ほんの短いやりとりですけど、志保にとって可奈がどんな存在なのかを最良の形で切り取っていると思う個人的に大好きなカットです。

翼-歌織組は他の組ほど大きく扱われなかったものの、翼が軽い感じでアイドルになった理由についての話題を歌織に振ったところ、歌織は真っ直ぐ翼を見つめて理由を答えていたシーンが印象的に描かれていました。

歌織の話以外にもここ数日で翼は、父親に反対されながらもアイドルを続けたいと涙ながらに語る静香や、自らやりたいと発案した原っぱライブを見事やり遂げた未来など、仲間たちが全力でアイドル活動に打ち込む姿を前に自分との意識のズレを感じ始めています。

このあと美希にそこを指摘されることになるのは既に公開されている第3幕予告のとおり。センスはピカイチの翼がさあどう化けるでしょうか。

遂に劇場組39人のアイドルが出揃った回のラストはTeam1stのお披露目ライブです。もうね、圧巻。
アニメらしい見得の効いたカットに、ミリシタそのものの荒ぶるカメラワーク、これこれこれだよ!俺が見たかったのは!!

並々ならぬ手間が掛かっているであろうことは容易に想像できるだけに全ユニットにこのライブシーンをくれとはなかなか言いづらいんですけど、あれだけのものを見せられてしまった後だと3rdと4thに同じレベルのライブシーンがなかったのにしょんぼりしてしまったのも事実。第3幕ではえっぐいの!期待してます。

→ テレビ放送後の感想延長戦・第6話