えっ?1月9日に綿田監督と佐藤Pがミリアニについて語るラジオがあるんですか!?

なんかまためっちゃ面白そうなやつやるやん・・・(なんだかんだ言いつつ毎日投稿する奴)。

これは宣伝しねえとと考えた結果、旧ツイでリツイートするよりここに書いた方がよっぽど多くの人に見てもらえるという現実。この珍妙な状況は大事にしていきたい。

ラジオなんでリンク開くだけで全国どこからでもネット聴取できます。→ NHKらじるらじる

ついでに放送後1週間は聞き逃し配信対応、全て無料・登録不要。あとで配信始まったらリンク貼っておきましょうかね。ラジオ好きだからこういう番組見ると興奮しちゃうね!是非どうぞ!



【2023/1/9追記】
聴き逃し配信始まりました。2023/1/16 20:55まで聴取可能です。
出演された皆さま全員から愛が感じられて、いやー、楽しかった。



【2023/1/13追記】
アフタートークのポッドキャストも配信始まりました。

細かすぎて伝わらないミリアニ感想第12話延長戦

細かすぎて伝わらないミリアニ感想第12話分です。

ぶっちゃけた話、前回までで未来の夢の話、静香の憧れの話、翼の本気の話、主軸の物語はもう全部やりきっちゃってるんですよね。あれだけ尺が足りないと言いながらおおまかな話は第11話まででまとめ上げ、あとはひたすらライブシーンで盛り上げる。「ミリオンライブの魅力を最大まで引き出す」この命題のために考え抜かれた構成。全編クライマックスの最終回が始まります。

「紬ちゃん・・・」

冒頭、大盛り上がりの会場やメンバーをよそにプレッシャーに押しつぶされそうになる紬、不安は歌織にも伝播しています。遅れて参加した2人だけライブ慣れしていないのは5thライブ当時のキャスト2人のエピソードを思い出させます。

大歓声が上がり2人がモニターに目を向けると

チョー↑元気Show☆アイドルch@ng!、この曲だけ観客の歓声が入りまくってんですよね。アイドルファンからアイドルになった亜利沙、がっちりとパフォーマンスで観客の心を掴んでます。

「未来ちゃんのおかげで勇気をもらえたから」

続いてのシーン。原っぱライブ開催に向けた話し合いの時はまだレッスンが足りないと不安でうつむいていた紗代子が、笑顔でメガネを外し未来へと託します。

「行ってきます」

これはミリシタにおける紗代子のライブ開始台詞。

眼鏡と引き換えに紗代子たちへと託されたもの、それは・・・

イントロが流れ始め、円陣を組んで「Team5th、レッツゴー!!」のところで堪えきれなくなっていたのに、曲名がこれ。初見では見た瞬間にボロ泣きしました。

”ショコラブル*イブ”で茜ちゃんと紗代子が一緒のユニットになってただけで大喜びしてた自分、そこに育さんまで加えたユニットがよりによってミリアニで描かれる。願うことすらおこがましいほどの夢が丸々叶ってしまって良いのだろうか。

なんなら今でもいまいち信じてないくらい、そのくらいの衝撃と感動。しかも持ち歌は茜ちゃん曲で1度ならず大恩がある宮崎まゆさんが制作に関わってくれた曲。ほんとに本当に感謝してもしきれねえよ。


育さんとせりちゃん、声めっちゃ合うなあっていう驚き。


人生何でも前のめりな茜ちゃんといつでもマイペースの美也、ジャンプのタイミングが合わない。



会心の美少女紗代子。これは万病に効く。
紗代子ってユニット曲だと毎回見せ場になるパートがあって、こんなに良いとこばっかもらっちゃっていいんだろうかと紗代子Pとして若干心配になることもあったんですけど、最近になってようやく気づきました。紗代子が見せ場になるパートを割り当てられているんじゃなく、紗代子が歌うパートが見せ場になるのだと。

会場のボルテージに比例して、これまたあまりにも眩しいショットから始まる”Sentimental Venus”。

ステージメンバー以外もノリノリなのが実に良いですよね。

海美のモーションなんかステージメンバー映ってない控え室のカットのためにこの指の動きわざわざつけたのかよって変なところでめっちゃ感心してました。

音響トラブル発生からの
「止まらないで!」

第2話のらたたで誰も何も言えなくなっていたシーンで最初に拍手しだしたのもAS、音響トラブルで一瞬静まりかえったホールで最初に声を上げたのもAS。皆本当にいい先輩になった。

ライブを止めるな。
ここで打ち鳴らされるハンドクラップは第1話ASのライブ開始シーンでアイドルたちのシルエットが1人ずつ映し出される時と同じ節のもの。今日のこけら落とし公演に集まった観衆たちもまた765プロとライブを愛して止まない者たちなのです。

音響が復旧した際のノイズ、ここも音がリアルでこだわってんなあと思ったんですけど、後で「劇場に魂が宿った瞬間の心音」と言われているのを見てそういう意味だったのかと膝を打ちました。アイドルたちが、Pが、観衆が、スタッフが、ライブを続けたいと願いを一つにした瞬間、奇跡が、劇場に魂が宿ったのです。

「うちが・・・うちが繋がんと」
「紬・・・ちゃん?」


再び様子が変わる紬に呼びかける歌織。
紬はそれに応えることなくステージに向かいます。

からの”瑠璃色金魚と花菖蒲”。完璧にして圧倒のパフォーマンス。

あー!そうそう!思い出した!
ミリシタ発表に併せて公開された”瑠璃色金魚と花菖蒲”、確かにそうだった。

またえらいとんでもねえ新人見つけてきたなって、そうだよ!思ったよ!
冒頭あまりの衝撃に歪む視界。

ペンライトを振ることすら忘れる観衆。

アイドルのステージは山と見てきたはずの小鳥さんですらただ口を開くばかり、よく見ると社長すら言葉を失っています。全てが最高であることの証。

あまりにも圧巻過ぎて紬のパフォーマンス中は話が一切進みませんでした。

「紬ちゃん、受け取ったよ」

紬の姿に自らも自信を取り戻し、笑みを浮かべてステージに臨む歌織。
凜々しいんすよ、マジで凜々しいんすよ。

ハミングバード、広がる朝日のような歌声をBGMに再びストーリーが進み出す。

一大トラブルから解放され、駆けつけた千早の前で大泣きする杏奈・奈緒・風花。

見守る可奈と莉緒を含めた5人は合宿でレッスンを付けてもらっていた千早の生徒たち。
SVの歌唱メンバーが杏奈・奈緒・風花だったのはミリオン2ndライブであった実際の出来事がベースのメタ事情なんですけど、感情のコントロールがキャラの軸になっている杏奈、1期生のムードメーカーだった奈緒、元看護師で年齢的にも性格的にもお姉さん役が多い風花と、普段ならいずれも感情を爆発させることが珍しい立場の子ばかり。そんな彼女たちが人目も憚らず号泣しているシーンに繋がっていくのがまたね、ドラマなんですよねえ。


ミリアニのライブシーンはミリシタと比べて描画フレームが少ないぶん、見得を切るシーンでは動きがバシッと止まって見えると以前書いたら、その後のインタビュー記事でむしろそのためにフレーム補間を使わず止め絵を増やしているシーンまであるとスタッフの方が述べられていて「はえー・・・」ってなったんですけど、ハミングバードのライブシーンは見得を切るような大きな振り付けがないぶん全編フルフレームで歌織が躍動します。指だけ見ててもめちゃくちゃ綺麗なんですよね。

もう一つ見た瞬間に心の中で悲鳴を上げたのがスポットライトを浴びた歌織から伸びる影の表現。
これ、わかります? 右手の肘から先は光源に対して垂直になっているぶん光を遮る長さが長くなって影が濃く、肘から肩までは腕の太さぶんしか光が遮られないため回り込みが多くなって影が薄い。もっと細かく言うと衣装が膨らんでいる肩の部分から下に伸びる影とその先の濃さもわずかに違う、そこまで表現されてるんです。

これが演者とカメラの動きに合わせてリアルタイムに変化していく様が描かれる。もう3D表現の到達点と言いたいくらいの美しさで、元々新型3DグラフィックカードのデモPVが大好きで、その延長からXbox360版アイドルマスターのMVに触れた自分にとっては、こんなところでまで俺の魂を揺さぶってくるのかよという感動の嵐。

最終ブロック、こちらも画面には初登場となるオレンジノキオク。

舞台裏で駆け寄って抱き合ったところで、やっと笑顔になる2人。

”もうすぐ幕が下りてく”

この歌詞を聴いてはっと我に返る視聴者。ああ・・・ああ、ミリアニが、我々が待ちに待ちわびたミリアニが、もうすぐ終わる・・・。

こけら落とし公演最後の1曲、未来の挨拶が終わりTeam8thのパフォーマンスが始まります。

曲名は”REFRAIN REL@TION”、おお・・・遂に、遂に、遂に切ったか、@付き代表曲のカード!

”ありがとう、私たちの初めてを見に来てくれて、
手拍子で待っててくれて、一緒にバトンを繋いでくれて
これからずっと、ずっと先の未来まで、このシアターを繋いでいきます。
だから、私たち39人からの、この歌を声を、届けさせてください!”


未来ちゃん、もしかしたらここでの挨拶は事前に考えたものがあったのかもしれませんけど、「手拍子で待っててくれて」というフレーズはアドリブで、以降の台詞は自ら心を語っていることが示唆されます。

紡がれるのは決意と感謝。
語りかける相手はミリオンライブ開始以来彼女たちを見守り励まし、ずっとアニメ化を待ち続けた画面の前のプロデューサーたち。

Team8thのユニット曲でありながら、全体曲でもある”REFRAIN REL@TION”。
こういう特別な扱いが許されるのも765プロ全体を担当しているという意識が強いミリオンライブだからこそ、目の前に広がるこの光景全てが765プロのPであることの喜び。

アイドル全員からの”ありがとうございました!”で締めくくられるライブ。
そりゃね!ミリオンライブはね!”ありがとうございました!”が最後に来るんすよ!

最終回のエンディング曲は絶対”Brand New Theater!”になる。

これは第1幕視聴感想の時点で自分が予言したこと。「”Rat A Tat!!!”と”セブンカウント”には扉を叩くだけで開くシーンがない」という話題を見た時点でこうなるであろうことは間違いないと思っていました。

ミリアニ開始直前に行われた10thライブ名古屋公演、ミリシタがテーマのこのライブ冒頭で「とびらあけて、さあ行こうよ 私たちのBrand New Theater Live!」に続いてあがった会場のPたちの、絶叫とも言える歓声。あまりの大音響に震え上がりつつ「ここからミリシタが始まったんだ」と感動を噛みしめた筆者のアイドルマスターライブ現地初参加の思い出。そりゃピンと来ないはずがない。

そして”絶対”とまで言い切ったのはミリアニのオープニングアクトが”TOP!!!!!!!!!!!!!”だった瞬間、「このスタッフが作品に賭ける愛は本物だ」と確信したからでもあります。

果たしてその読みは正しかった。
それにしても、それにしてもだ。10年前に劇場版アイドルマスターで13人のアイドルたちが夕日の向こうに思いを馳せた輝きの向こう側の世界、その光景を現実のものとして目にする日が来ることになろうとは、その光景がここまで美しく眩しいものだったとは。

この目で見るまで信じられなかった。
アイドルマスターが好きで良かった。今はその思いでいっぱいです。本当に、本当にありがとう。


春香たちのライブを目の当たりにして夢を見つけた観客席の少女は

仲間たちの後押しを翼に階段を駆け上がり

遂に憧れた先輩たちと同じ舞台に立った。

”ショー”が使われる慣用表現として有名なのは”The Show Must Go On”、「幕が上がったら、最後まで続けなくてはならない」。これがショービジネスの鉄則。

しかしミリオンライブ劇場においてこの言葉を唱え続ける必要は無いでしょう。

”The stars are shining.
The show goes on”
(スターたちは輝き続け、ショーは続く)


ここはPとアイドルとファンたちの夢の集まる場所、歌声は自ずから生まれ響き、今日も皆の願いによってステージの幕は上がるのです。

細かすぎて伝わらないミリアニ感想第11話延長戦

細かすぎて伝わらないミリアニ感想第11話分です。

冒頭の会話シーン。
「しばらく続けていいって言ってもらえたんだもんね」

父の笑顔だけでアイドル活動を認めてもらえたことを悟った静香。しかしダメ押しで未来が発言することで静香に関する問題が解決したことが示唆されます。

そして解決した問題はもう一つ。
「未来、翼、本当にありがとう」
「ううん、こっちこそだよ」


お礼を言ったら笑顔で言い返してくる翼を怪訝そうに見つめる静香。
”本気”を知らなかった翼がここに至る最後のピースを与えてくれたのが静香であることを本人は知りません。一方ここまでの流れを見守ってきた視聴者は、このやりとりで翼もまた問題を乗り越え真の覚醒を果たしたことを確信します。

猛烈な勢いで過ぎてゆく合宿の日々。
自らの覚悟を示すため、ソロ曲トップバッターをやらせてもらいたいとPに直訴した翼

とはいえまだデビューすらしておらずユニットでメインのステージに立ったことも無い身の上。オープニングイベントのステージにいきなりソロで立つ、そのプレッシャーの凄まじさたるや、さしもの天才をもってしても想像を絶するものでしょう。

Team1stとの会話中、トップバッターの責任に話題が及ぶと珍しく心中の不安が顔に出る翼

その様子にすかさず朋花が反応します。

「でも心強くもありましたよ。私たちの後に皆さんが続いてくれることが」

先頭に立つ者の責務と役割、そして喜びを語る言葉に無二の重みを含ませられるのは朋花だからこそのもの。

何より翼の内面が既に別物になっていることにはずっと一緒にいる静香ですら気付けていないのに、一瞥しただけで翼の思惑まで見抜いて「大丈夫」と励ます。もはや神憑りみたいな洞察力なんですけど朋花がこれをやると「まあ神懸かりだからな」で納得させられてしまうという。そして自らの立場を滲ませつつ翼の背中を押す、たった一言ですが朋花の特大の見せ場です。

明日の開演を待ちきれず歌い踊り出すTeam7th。

彼女たちの持ち歌「トワラー」ってどういう意味があるのかと調べてみたところ、単純に”バトントワラーの略”だけみたいなんですよね。

765プロライブシアターこけら落とし公演の前夜、「バトンを繋ぐ」を合い言葉に総仕上げの合宿に集ったミリオンスターズ。ミリアニ最大のクライマックス、そしてシアターデイズ・熱狂のパレードの到来を告げるその先頭をバトン操者(トワラー)がゆく・・・。

演奏を終えたジュリアが語った原っぱライブの思い出。
原っぱライブ、未完成のThankYou!披露の際にテントの外で最初に声を上げた可憐が、ここでも最初に応えます。

「いつか、あのときみたいにみんなで手を繋げたら」

それを受けての本番当日。

765プロオールスターズの円陣はアニマス時代から”掛け声に合わせて手を挙げる”モーションが伝統だったのに対し

ミリオンスターズは”一歩踏み出してみんなで手を繋ぐ”!!
もうね、ここから既に涙が止まらん。

琴葉の「本日は765ライブ劇場こけら落とし公演R@ise the Dreamにお越しくださり、”ありがとうございます”」の挨拶からTeam6th登場で「私たちの劇場へ”ようこそ”!」の掛け声。そして始まる”Dreaming!”。

こんな細かいとこまで狙ってやってんのかな?
やってんだろうなあ・・・。

第9話で描かれた未来が夢見た輝きの世界のステージ、第10話で描かれた静香のアイドルに対する限りない情熱と憧れのステージ、そして第11話で描かれる翼が辿り着いた本気のステージ

物語で語られたことの答えを、その都度ライブシーンで提示する。
アイドルものとしてはひたすら王道な展開。ただね、ミリアニのライブシーンは説得力がね・・・凄まじすぎるんすよ・・・。

さすがは天才、本気を出した翼のデビューステージは最初から完璧なパフォーマンス・・・なんて簡単にいくほど彼女たちが目指す道は生易しくありません。

ペース配分めちゃくちゃで序盤から汗だく、息が切れて笑顔も引きつっています。


ただ眩しいほどの輝きとパフォーマンスに賭ける本気の情熱、ステージに憧れる気持ちが見事に観客の心を揺さぶってくる。

これぞアイドルのステージ!
デビューおめでとう!翼!!

ラスト数カットに大慌てで入れられる挿入歌関連のクレジットタイトル。

セトリのネタバレにならないよう、今回これだけ最後の最後に回されてんですよね。この作品がどれだけ大切に作られているかが、ここだけで分かる。本当に素晴らしい作り込みです。

細かすぎて伝わらないミリアニ感想第10話延長戦

細かすぎて伝わらないミリアニ感想第10話分です。

会話しない最上親子で始まる回。

なんなら静香父とは源Pの方が全編通じてよっぽどしゃべってるという。


実際には会話してるんだろうなっていうシーンはちょいちょい挟み込まれるんですけど、静香と父親が台詞付きできっちり話しているシーンはミリアニには1度も登場しません。

一方あれだけこじれていても静香は「いってきます」「ただいま」は欠かさず言う。父親の方も娘の言うアイドルというものを理解しようと原っぱライブにまで足を運んだりする。お互いにお互いを大切に思っているのは承知していながら、自分の気持ちを言葉にするのが苦手でしかも頑固という似たもの同士であるが故にこじれてしまっていた2人の関係。

「言葉を尽くすより音楽には心に染み入っていく力がある」

教会の男性が語ったこの力は、アイドル最上静香の持つ大きな才能。千早が静香をこの仕事に誘った理由も音楽の持つ力の強さと、静香自身がその音楽の力を何倍にも引き出せるポテンシャルを持っていると本人の体験を通じて気づいて欲しかったため。そしてこの力が最上親子の問題を解決する鍵にもなっていきます。

千早の期待に見事ステージ上で応えた静香、そのパフォーマンスは父にまだ静香が小さかった頃の出来事を思い出させ、思い出は今の静香が目指すアイドル像と重ね合わさりました。

会話しない最上親子で始まって、会話しない最上親子で終わる回。

この回の最初と最後の対比のため、敢えて描写されなかった2人の会話シーン。第8話であれだけ言葉の大切さを語っておきながらこれやるんだから、恐ろしいよねえ・・・。

言葉の力が人を変える、そして音楽の力も人を変える。
見る者を惹きつけて放さないアイドルにはそのいずれも必要ということなのかもしれません。

今回の話に他にも登場する自分の気持ちを言葉にするのが苦手な人物・千早。

チーフたちの力を借りたりしつつ、自ら先頭に立って後輩たちを導いていく”ミリオンライブの千早”像。ミリシタ内でも何度か描かれているものの、何度見ても良いもんだなあと。

もう一人登場する自分の気持ちを言葉にするのが苦手な人物・志保。

伊織が似ていると言ったのはこういうところだったんだろうなと。こちらも等身大の表現が見事でした。

最後に既に今回の連載のメインテーマになっていると言っていい”今回の伊吹翼”。

「本当に、かっこいいんですよ!頑張って悩んで、全部本気なんです!目が離せなくなっちゃいますよ、私がそうだったもん!」

静香の父を説得している最中、珍しくムキになった翼の口から恐らく無意識に出たであろう”本気”という単語。

前回のライブ後でもまだ「本気って、なに~!?」と言っていた翼が本気とは何かを知った瞬間。覚醒に向けた全てのピースがこれで揃いました。

細かすぎて伝わらないミリアニ感想第9話延長戦

細かすぎて伝わらないミリアニ感想第9話分です。

「美希ちゃんって歳は一つしか違わないのにおしゃれで格好良くて、ステージも凄いこと余裕でやってる感じで、憧れちゃうなあ」

「美希ちゃんが遅くまで残って練習してるなんて意外」

翼って本当に美希が才能だけでアイドルやってると思ってんだなあと再確認できるシーン。
自分がそうだから自分よりもっとすごい美希ももちろんそうだって考えている。まあ好意的な捉え方をすれば純粋ってことなんですけども。

「次のパフォーマンスはこれね」って指示されれば50%とか60%の力を出すだけで100点が取れてしまう、今まであらゆることがそれで済んでしまっていた翼。「だから翼はそもそも本気の出し方を知らない」っていう指摘をニコニコのコメントで見て「なるほどな」と思いました。

実際にはアイドルのステージに「ここまで出来たら100点」なんてボーダーは無い、もっと言ってしまえばそんなボーダーを設定してパフォーマンスをすること自体おこがましい・・・と翼以外の全員が考えています。

未来たちだって紬や歌織が加入した頃には2人が驚くようなレベルのパフォーマンスを笑顔でこなせる程度の実力はもうとっくにあるんですよね。「このくらいでいいよね」って考えているのが翼だけっていうだけで。

「このままだと未来たちに負けちゃうよ」

美希が実際に言ったのは「翼、もうすぐ負けちゃうかもね」なんですけど、翼にはこう聞こえたという表現。本気を出したことが無いのはそもそも今まで負けたことが無いから。「負ける」という指摘をよりにもよって美希から受けたショックと混乱ぶりが如実に表れています。

美希に「本気を出さないと負ける」と指摘されても、まだ翼には本気が何なのかすら分からない。しかし彼女にとって幸運だったのはあるべきアイドルのお手本がすぐ身近に、何人もいたことでした。

朝練を終え、他のチームメンバー同様に肩で息をする翼。
ここまでで翼が息を切らす描写があったのは第2話のオーディション後のみです。ようやく彼女も未来たちと同じ場所・アイドルとしてのスタートラインに立つことができました。

「本気って、なに~!?」

とはいえ今日の体験こそが「本気を出す」ということなのだと気づくのはもう少しだけ先の話。

「それじゃ春香、いつものやついこうか」

ライブ前の円陣、アニマス時代から変わらない姿。
・・・が、ミリアニ第1話で未来たちが初めて見たステージ、つまりミリアニの裏でずっと続いているASツアー公演の最初の頃とは決定的に変わっているところがあります。

当時はバックダンサー組が円陣に加わってなかったんですよね。
それがいつの間にかバックダンサーであるミリオンスターズまで含めて円陣を組むのが”いつもの”、当たり前の光景になっている。

39人もの後輩をどう迎え、どう育てるか? 彼女たちのポテンシャルをステージ上で最大限まで引き出すために自分たちはどう接するべきか? 先輩であるAS13人も悩み考え成長しているからこその変化です。

ちなみにムビマスのM@STERPIECE直前の円陣をあらためて確認してみますと

まあ映画の流れで可奈たちが加わってないわけないか。
第1話を見たとき「あれ?」と感じた円陣の違和感、あれはASの成長を描くためにわざわざ改変されていたんだと気づいた瞬間でした。

Team8thの面々が初めてアイドルのステージに立つシーン。
第9話にしてようやく未来たちのステージシーンが描かれることの溜め、百合子と春香が言葉と例えでステージからの光景を説明するものの実際の描写は行われないことによる溜め、そしてこのシーンがバックステージから始まるという溜め。

あらゆる部分を溜めに溜めまくり

セット越しにREADY!!のイントロが聞こえてきた瞬間吹き飛ぶPたちの情緒

3・2・1のカウントダウン

ドッ!!!

5人が初めてステージ上から目にした輝きの世界。

筆者が初めてミリオンのライブ現地に赴いたとき仰天した「圧」、この熱狂の「圧」の津波をステージ上で真正面から浴びたらどうなるかっていうのを映像・音響・心理効果etc…あらゆるものを総動員して一気にぶつけてくる。映画館で見たときは溺れているかのような錯覚に陥るほどでした。

これがアイドルのステージなんだっていう説得力。
すごい、本当にすごい。

今日はバックダンサーだった静香に、今度は「一緒に歌ってもらえないかしら」と告げる千早。

ASがミリオンスターズを一人前の仲間として認めたことを示しつつ、口下手で人と接するのが苦手だった千早が、自ら先頭に立って後輩たちを更なる高みへと導いていきます。