アニメ『アイドルマスター ミリオンライブ!』先行上映1周年によせて

約10年前・THE IDOLM@STER MOVIE、劇中でPと春香たち13人が夕日の向こうに思いを馳せた『輝きの向こう側』の世界。

それは自分にとって「想像することはあっても実際に見ることは叶わないだろう」と思っていた未来。

この目で見届ける日が来るとは、ミリアニ先行上映開始当日の朝ですらまだ考えてもいませんでした。

765プロの物語がこれほどに大きく、美しく、眩しく育って帰ってきてくれるとは。

あまりの衝撃に時間感覚すら失い、もはや這々の体で辿り着いた感のあったエンディング。

 ずっと探してた
 ずっと夢見てた
 “I”だけのきらめく世界

Rat a Tat!!!が始まってもまだ静まりかえっていた場内。


スクリーンに大映しになった劇場に”THE IDOLM@STER MILLION LIVE!”のタイトルが被った瞬間、後席に座っていた高校生くらいの女子2人組がワーワー泣き出し「ミリオンライブだ、本当にミリオンライブだった」と言ってくれたおかげで一同の緊張感がようやく緩み、万感の思いが込み上がってきた、あの空気感を忘れることは無いでしょう。

ミリアニ先行上映1周年おめでとうございます。
願わくはこの夢の更にその先を、いつかまた目の当たりにする日が訪れんことを。

ミリアニに「曇らせ」はあったのか?必要だったのか?

なんか見かけた話題の出所が良く分からないんで単なる便乗トーク、ミリアニにおける「曇らせ」の話。

個人的な結論から言っちゃうと「曇”らせ”」はあったと思うんですよ、ただ、ミリオンの子たちが「曇らなかった」だけで。

一番分かりやすいのが第8話で、以前もこれ書いたんですけど、まずデビューイベントの会場へ行ってみたらステージが使えない状況、代わりのステージには穴が空いてるわ誘導は貼紙1枚だわと現地の対応はとにかくいい加減。結果彼女たちを目的にやって来たファンは1人もいないという。

「これ・・・開演してるん・・・?」と奈緒が震えた声で言ったところで場面転換が入るんですけど

次に出てくるのが「そらしてるわなー!」と机に向かってずっこける奈緒。
続けて”何故か”コロッケを差し出してくる千鶴、猫まで観客の勘定に入れようとして突っ込まれる亜利沙・・・と、普通なら完全に曇っていく流れをギャグにして畳んでしまい、ここでミリアニは作劇上「曇る」ことを明確に拒否しています。

現場のいい加減な対応の描写は更に積み重ねられていて

メンバーは6人もいるのにお茶はでかいペットボトルで一本しか出してこないので飲み物は自腹。本当にボロクソな状況なんですけど彼女たちは全く応えていません。

彼女たちがへこたれない理由はあらかじめ明確に提示されており、それはつまり

メンバー全員がアイドルのステージに対して圧倒的な夢と憧れを抱いているからであり、

またデビュー前から小さな努力と成功を既に着実に積み重ねているからでもあります。なによりそんな仲間たちが自分たちのすぐ隣に38人もいる、これこそがミリオンライブならではの力。

それでも心が折れそうな子がいたら、脇からすっとフォローするのがPの役目。

そうやってまた立ち上がった子が今度は周りを鼓舞して引っ張っていく。ピンチをチャンスに変える理想的な流れはまた、「ステージへの憧れを力に突き進むアイドルたちと、それを支えるP」というアイドルマスターシリーズ普遍の姿でもあります。

一方彼女たちがただ脳天気ゆえに明るく振る舞っているわけではないことも、物語のかなり早い段階でミリオンライブの中軸である未来に託す形で描かれています。

夢を見つけられない自分。

自分の提案のせいでみんなの心をバラバラにしてしまった自分。
今がんばるだけでは解決できないトラブルに直面したときは歩みが止まり、思い悩む。そういう感性をミリオンライブの登場人物だってきっちり持っている。

メンバーの中で一番調子がいいように見える茜ですら、周りの空気に焦ったり慌てたりすることがこちらも複数のシーンで描かれ、彼女たち全員に豊かな感情があることを補足・強調しています。

ここで引き合いにされているのが「ちゃんと」未来と茜になっているところ、そして上述のシーンを第1幕のうちにきっちり描き説明し終えてしまっているところ、これだけ見てもミリアニシナリオの恐ろしいほどの作り込みは十分感じられるのではないでしょうか。

シナリオを書くうえで山と谷はもちろん絶対的に必要な存在であり、谷の部分をどう乗り越えていくかの描写は作品の性格そのものです。

アイドルに限りなく憧れ続ける少女たちと、それを影ながら支えていくPの努力を翼にして圧倒的な勢いで困難を乗り越えていくのがミリオンライブ、その意味でミリアニで描かれたミリオンライブの世界観描写は本当に見事なものだったと思います。

素材の味は十二分に出し切れている、となると後は食べる側の好みの問題だからね。俺はすごくよく出来てると思うよ、この作品。

ミリアニこけら落とし公演のセトリ

ミリアニ第11話・第12話で描かれたこけら落とし公演の曲名一覧(セトリ)が知りたい!という需要が意外と多いようなのでメモ。

1曲目:Dreaming!

歌:MILLIONSTARS Team6th
(徳川まつり/エミリー・スチュアート/木下ひなた/島原エレナ/永吉昴)

2曲目:ロケットスター☆

作詞:真崎エリカ 作曲・編曲:本多友紀 (Arte Refact)
歌:伊吹翼
バックダンサー:舞浜歩/福田のり子/永吉昴

3曲目:海風とカスタネット

作詞:真崎エリカ 作曲・編曲:EFFY
歌:MILLIONSTARS Team2nd
(高坂海美/真壁瑞希/福田のり子/篠宮可憐/百瀬莉緒)

4曲目:フェスタ・イルミネーション

作詞・作曲:松井洋平 編曲:関野元規  
歌:徳川まつり

5曲目:チョー↑元気show☆アイドルch@ng!

作詞:松井洋平 作曲・編曲:バグベア
歌:松田亜利沙

6曲目:バトンタッチ

作詞:宮崎まゆ 作曲・編曲:櫻澤ヒカル (Hifumi,inc.)
歌:MILLIONSTARS Team5th
(高山紗代子/中谷育/野々原茜/箱崎星梨花/宮尾美也)

7曲目:Sentimental Venus

作詞:こだまさおり 作曲:rino 編曲:関野元規
歌:豊川風花/望月杏奈/横山奈緒

8曲目:瑠璃色金魚と花菖蒲

作詞:中村彼方 作曲・編曲:ラムシーニ
歌:白石紬

9曲目:ハミングバード

作詞・作曲:藤本記子 編曲:福富雅之
歌:桜守歌織

10曲目:オレンジノキオク

作詞・作曲:山田智和 編曲:住谷翔平
歌:MILLIONSTARS Team3rd
(田中琴葉/七尾百合子/所恵美/豊川風花/大神環)

11曲目:catch my feeling

作詞・作曲・編曲:KOH
歌:MILLIONSTARS Team4th
(馬場このみ/周防桃子/二階堂千鶴/松田亜利沙/横山奈緒/ロコ)

12曲目 Star Impression

作詞:こだまさおり 作曲・編曲:山口朗彦
歌:MILLIONSTARS Team1st
(佐竹美奈子/北沢志保/望月杏奈/天空橋朋花)

13曲目:トワラー

作詞:きみコ 作曲・編曲:佐々木淳
歌:MILLIONSTARS Team7th
(ジュリア/北上麗花/舞浜歩/矢吹可奈)

14曲目:Unknown Boxの開き方

作詞:Cocoro. (Dream Monster) 作曲:本田正樹 (Dream Monster) 編曲:椿山日南子 (Dream Monster)
歌:MILLIONSTARS Team6th
(徳川まつり/エミリー・スチュアート/木下ひなた/島原エレナ/永吉昴)

15曲目:REFRAIN REL@TION

作詞:松井洋平 作曲・編曲:高田暁 
歌:MILLIONSTARS Team8th
(春日未来/最上静香/伊吹翼/白石紬/桜守歌織)

YouTubeのアイマスチャンネルでミリシタMVで全曲のパフォーマンスを再現した動画が公開されています。

公演名の”R@ISE THE DREAM!!!”は10周年ツアーAct-3のタイトルにもなりました。

上記の曲順そのままに全曲フルバージョンが収録されたCD・”THE IDOLM@STER MILLION ANIMATION THE@TER START THE DREAM”も発売されています。興味のある方は是非どうぞ。

あらためて綿田監督ありがとうございましたのエントリー

祝・ANIMATION STAGE無事完走、皆さまお疲れ様でした。
REFRAIN REL@TIONはアンカーイベントに相応しいボーダーの伸び、毎回盛り上がりすぎて自分のイベント順位が下がると嬉し悲しのメッセージを寄せられていた綿田監督もさぞかし涙の止まらないGWとなったことでしょう。

まあ冗談はさておいて、そのメッセージの中で監督はミリアニという作品を”これまでの色々なミリオンライブから少しずつかけらを集めたバトン”と表現していました。

ミリアニ後半各話でもキーワードになっていたバトン。
今回のイベントキービジュアルで未来ちゃんが手にしているバトンは七色に光り輝いています。

色とりどりの光を纏っているのはこのバトンが様々な瞬間の輝き・かけらを集めて作られたものだから。そしてそのかけらとはすなわちミリオンライブ10年の歴史、あるいは先輩たちアイドルマスターの歴史までも含めたあのステージ、あのシーン、無限に思い出される感動の思い出たちのことです。

目の当たりにした瞬間、ついに頂点に来たと思ったあのときのあの興奮。しかし瞬間はやがて思い出という名の輝くかけらに変わり、次の頂きへ続く階段の礎となってゆきます。

Pたちそれぞれの心に散在する輝くかけらを拾い集めた結晶をミリアニは”バトン”と表現しました。未来ちゃんを中心に52人ものアイドルたちが集まって生み出された光り輝くバトンを、今度は全員が繋いで百万のライブステージを駆け抜けていく。コンテンツに分厚い歴史があり、作り手の仕込みを受け手が理解できる土壌もある、すなわち界隈に作品への愛が溢れていなくては成立しない作劇で、どれが欠けても輝くバトンのリレーは成り立ちませんでした。

見事なバトンリレーを成し遂げたミリアニ。
しかし「こうやってミリアニがミリオンライブの一部になっていく」と監督が書かれているとおり、この作品自体もまたやがて輝くかけらとして、ミリオンライブの歴史に取り込まれていく運命にあります。

次なる新しい頂点への道のりはもう始まっているんです。

さて、ANIMATION STAGEが完走してミリアニのバトンは再び我々の元に返ってき・・・てないですよね!監督からのメッセージの結びは「一緒にプロデュー活動頑張りましょう。どうぞよろしくお願いします!」になっていました。おお・・・あの人バトン持ったまままた走り出しちゃったよ・・・そらそうだよな、グリマス事前登録からずっとミリオンと一緒に走り続けてきたお方だものな。

こちらこそ、これからもまたお世話になります。また皆で、次のゴールへ向かって走り出しましょう!

ファンだけに語られるほんの小さな物語 (The Backstageネタバレあり感想)

※ネタバレ要素は下段に折りたたみで記載しています。

ミリアニ各巻1万本突破おめでとう!

アソビストアの特殊な発送方法の影響もあるだろうとはいえ、シリーズものディスクの売り上げは右肩下がりになるセオリーに反してミリアニは発売から1万本達成までの報告が巻数を重ねる毎に短くなっていって3巻目はとうとう発売当日に1万本達成。ライブ応募券などに頼らずほぼ純粋に内容だけで勝負した末での快挙は本当に強い。

ミリオンの運営ちゃんは「Blu-ray買え」と率直に言いますが、出来る出来ないの物言いも元々率直です。そんな運営ちゃんが逐一状況を報告し続けてきてくれているということは・・・まあ、期待してもいいんじゃないでしょうか。とりあえずは気長にね。

BDプレイヤーを持っていないのにBDを予約してしまい、ディスクを大切に飾っていた筆者。第3巻発売までにどうにかプレイヤーを確保出来たので以下特典映像の感想。

ネタバレを含むため折りたたみにしておきます。