第11話は元ネタありエピソードが特に多くて記事書きながら「これ初見だとどう見えるんかな?」とちょっと心配になってしまったんですけど、もう一度落ち着いて考えてみるとライブ直前からライブ開始序盤までが一気に進んでいく様を描いてるんで情報過多で目を回すっていうのはむしろ正しい受け止め方なんですよね。
見終わって少し経ってからネットで調べたとき「ええ!?あれ全部元ネタあんの!!?」って驚く、ああいう体験自分も大好き!というのがこの記事を書いている動機でもあります。正にそれが製作スタッフの意図するところであり、我々既存Pが心配することなど何も無いでしょう。
みんな言ってたし、俺も思ってましたよ。「いっそ12話は丸々全部ライブにしてくれ」ってね。
すいませんでした。
11話後半から全部ライブになるとか、全く想像すらしてませんでした。
2週ぶっ続けでライブシーンとか、もうそれだけで伝説になるレベルなのにクオリティが、迫力が、内容が、あらゆるものが全てヤバい。正にこのための3Dアニメ!やってくれたなアニメスタッフ!本当に本当にありがとう!!
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長きにわたった準備期間が終わり、765プロライブ劇場こけら落とし公演の日が決定します。
・・・こ、この日付は・・・!
テレビ放送の最終回あわせですね。たぶんあんまり深い意味はないはず。
ヒャア!10thツアーAct-3の公演名じゃん!
それに第2幕エンディングになったあの曲・・・とボカすまでもなく”Dreaming!”、やるんだろう!? 出し惜しみは無しだというスタッフの気迫が日常会話からもビンビンに伝わってきます。
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ここでアイマスアニメ伝統の合宿イベントが発生。
練習風景は基本的にチーム毎となっており、こけら落とし公演を直前に控えたこのタイミングでもう一度メンバー構成を視聴者に紹介していきます。
といいつつ日常シーンではここぞとばかりに盛り込まれまくる小ネタ。
カレーの周りに集合するこのみ・琴葉・杏奈・可奈・莉緒を見て「ブフォ!」ってなったらキミも立派なミリオン星人だ!(謎)
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併せて琴葉にはこけら落とし公演の挨拶が任されます。
作中では特に説明も無くいつの間にか決まっていて、最初見たとき「ん?ああそうなん?」と理由をちょっと考え込んでしまいました。
琴葉じゃ不適格だからとかそんな話ではもちろんありません。ただミリアニのスタッフがミリアニのスタッフである以上、「挨拶係なら委員長キャラの琴葉で」なんてつまらない理由で選ぶわけがないはずで、何でなんだろうなと。
なにか当時のエピソードで琴葉に関するやつがあるはずなんだよなあ・・・
あ、違う!”無い”んだ!!
そうです。CV担当の種田梨沙さんが病気休業されていた都合でリリース当時のミリシタに琴葉は登場していなかったんです。
あのとき765プロライブ劇場のオープニングに唯一人参加できなかった琴葉。その彼女に送られた劇場こけら落とし公演の挨拶係という”当時のエピソード”。この役回りはスタッフから琴葉へのプレゼントだったんですね! ここまでミリオンライブの歴史をなぞるかのように構成されてきたミリアニですが、敢えて意図的な歴史改編を澄ました顔して挿し込んできました。
メタな事情だからこそ、これに作中で適当な理由を付けてはならない。ただ”琴葉が頼まれてその役割を果たした”という記憶のみが、作中キャラの誰も知ることの無い空白にピタリと嵌め込まる、それだけでいいんです。だからいつの間にか琴葉がこの係に選ばれたことになってるんですね。
なんという粋!
琴葉が挨拶してるだけで涙が止まらない俺。だって・・・だってさぁ・・・琴葉が劇場のオープニングセレモニーで挨拶してるんだぜ・・・?(泣)
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公演を前にして控え室で組まれる39人の特大の円陣。
これも未来たちが先輩から受け継いだ伝統のひとつ。ただし掛け声に合わせて手を挙げるスタイルのASに対して劇場組は手を繋ぐスタイルになっています。原っぱライブを思い出した可憐が「いつかまた全員で手をつなげたら」と言っていたのを実現させたんですね。掛け声を掛けるのは誰しもが認めるミリオンライブのセンター・未来。
765プロ劇場公演の日々、シアターデイズの幕が上がります。
オープニングアクトはやっぱそうなりますよね!の”Dreaming!”。
上述のとおり公演名・”R@ISE THE DREAM!!!”にかけたセットリストでもありますが、もう一つ忘れてはならないのはゲッサン版ミリオンライブのラストシーンを飾ったのがミリオンライブ1周年記念曲・”Welcome!!”であり、この”Dreaming!”はその後に続く2周年記念曲であるということ。
”M@STERPIECE”の後に連なる”TOP!!!!!!!!!!!!!”から始まったミリアニ。さらにこのライブの先に続く”シアターデイズ”はゲッサンのその先の物語でもあります。”Welcome!!”で締めくくられたゲッサン版ミリオンライブの後に連なるミリオンライブシアターデイズが”Dreaming!”によって幕を開ける。ミリアニの未来はここでゲッサン版ミリオンライブをも内包することとなりました。
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圧倒的な完成度で会場のボルテージを一気にブチ上げます。これが「アイドルとして大切なものを持っていない」と指摘された翼が出した答えの姿。
”ロケットスター☆”といえばPたちの間で必ず話題に上がるのが5thライブDAY2で中の人・Machicoのパフォーマンス。自分は伝聞でしか聞いたことがなくて後から過去ライブ一挙放送で見たときマジで驚いたんですけど、歌と振りがまず完璧で、そこに本人がステージを楽しんでいる姿が加わって、それが観客席全体を巻き込んでくるからめちゃくちゃ楽しいんですよねMachicoのステージって。
美希にダメ出しされた翼のパフォーマンスは歌と振りの完成度こそ高かったものの、そのライブステージには”Machicoがぶっ込んでくるもの”が無かった。未来が、静香が、ステージに立つ春香たちを見たときに抱いた「ああなりたい」という強い憧れとそれに自分が至るためにし続ける創意工夫、堅苦しく言えばそういう部分のことです。
自分は普段どっちかというと「アイドルと中の人は分けて考えようや」と考えちゃう方なんですよ? ただ翼とMachicoを重ね合わせた時に見える翼からはみ出した部分を指して「な!」って言われるとそれは同意せざるを得ない。ミリアニのあのステージで描かれた”ロケットスター☆”は翼のというよりMachicoの”ロケットスター☆”なんです。本当にズルい答えだけどな。
だから翼のパフォーマンスはMachicoが過去にステージで演じている既存曲でした。ついでに未来や静香が見せたような幻影を翼があそこで出すこともありませんでした。何故ってそりゃあの翼の姿自体がMachicoが我々に見せてる幻影みたいなもんだからです。
なんでここまで自信満々に言い切れるかって?
ミリアニ翼が”ロケットスター☆”歌ってるとき、”進めロケットスター”のとこで思いっきり左足蹴り上げてたでしょ?
あれ、ライブでMachicoが毎回やるけどミリシタ翼のモーションには無いんですよ。怖いですね。
静香は第10話で壁を乗り越えるきっかけとなる大きなイベントを経験しましたが、翼にそういったイベントが発生したことは作中で描かれておらず、代わりにアイドル活動に挑む仲間たちの姿ひとつひとつに小さな気づきをもらう描写が積み重ねられています。元々筋もいい勘もいい、ただ意識の向け方にだけ問題があった翼が成長を遂げるきっかけとしては、そっちの方が説得力があると判断されたのではないでしょうか。ストーリーラインとしては明らかに傍流なんですけど、全話を通して描かれるこの翼のエピソード、めちゃくちゃ好きです。
今の実力に不相応な力を出し過ぎてしまったため後半は笑顔がひきつっている翼。だがそれでいい、それこそが今の翼の出来る最高のパフォーマンス、観る者の心を掴むアイドルの姿なんだ。
また、このステージでは劇場組アイドルのバックダンサーに劇場組アイドルが立つという珍しい光景が見られました。・・・あれ?えーと、昴、歩、のり子・・・
幸か不幸かグリマス未プレイのくせに元ネタに気づいてしまって、結果ライブシーンを見ながら「ブフッ!!」と吹き出す不審人物と化したわけですが、そうですよねこれ、グリマスのイントロダクションイベントが終わって、続く第2弾イベント・開演!ロケットスタートライブ!に出てきたことから”ロケット団”とPたちに呼ばれてたトリオですよね!でもその呼び方、非公式だったはずですよね!?
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最高のスタートを切った765プロライブ劇場こけら落とし公演・”R@ISE THE DREAM!!!”。
進行してゆくライブの裏で皆が次々に口にする「バトンを繋ぐ」という言葉。これがこのライブの合い言葉になってゆく。
あまりに濃い内容に短かったのか長かったのかすらも分からなくなった第11話の最後に映ったのは火花を散らす音響機材。あっ・・・(察し)
→ テレビ放送後の感想延長戦・第11話
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