アイマス無関係に地方のバイパス道路をひたすら走るのが大好物の筆者。
今回のコラボイベントは発表と同時に「筑西市・・・?おお!国道50号沿いのとこじゃん!行く行く!」と是非も無く参加を決めました。
いいですよね、国道50号。空が広いし道も広い。昔水戸から前橋まで全線走破したことあるくらい好き。
今回訪問のついでに国道ステッカー買っちゃうくらい好き。
ちょっと都合で花火大会当日には伺えなかったんですけど、あー、行きたい、とにかく早く行きたい!すぐ行きたい!というわけでイベント4日目の10月22日、国道50号を飛ばしてコラボイベントに参加してまいりました。
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10:30過ぎ、スタンプラリーの起点となる道の駅グランテラス筑西に到着。
おー、やってるやってる!まずこの旗が並んでたなびいてるだけでテンション上がりますな!
スタンプ台紙はなんか品薄気味みたいな情報を事前に見た気がしたんで自前で印刷した紙も持って行ったんですけど、ギッチギチにストックされてました。
グッズも「ものによっては品薄」みたいな話を見かけた気がしましたが、在庫復活したのかこちらもギッチギチ。
ひとまず必要分を購入。「すみません、コラボカードが切れちゃってまして」と大変申し訳なさそうに店員さんに謝られるも、ああ、大丈夫っす!ホームページにも書いてありましたもんね!と応じます。こういう情報を都度きっちり発信してもらえるのは遠方から参加する身としては大変ありがたい。
ちなみに下の写真の左側のが「オリジナルコラボカード」で、右のが「オリジナルポストカード」。
全然別物です。
APかっしーのYouTube配信で「カード切れちゃってるからスタンプラリーはいっかー」みたいなコメントを見かけたんですけど、コラボカードが配布終了になった店舗があるというだけでスタンプラリー特典のポストカードはまだ普通にもらえます。とりあえず自分が行ったときに見た感じではポストカードはまだ相当在庫がありそうな雰囲気でした。
思わずこれも写真に収めてしまうのはミリオンPの性。
このあたりもロケ地になってたんすねえ。
屋上の展望スポットから筑波山を背景に写真を一枚。
それではこれからスタンプラリーに行ってきます!・・・とキメたかったけど、背景ボッケボケやんけ!
「Pちゃん、ぬいとの記念撮影だって熟練を要するオタク芸だからね。こういうときだけ付け焼き刃で真似したってダメなんだよ・・・」と茜の呆れ声が脳内に響く。かなしいなあ。
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駅の真ん前に駐車スペース3台完備で助かります。
無人の待合室に普通に置いてあるもんなのね。
スタンプもここにあります。あと台紙はここにもギッチギチに置いてありました。
Re:FLAME!
・・・今度はペンライトがガッツリピンボケしてしまった。かなしいなあ。
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・・・が、申し訳ありません。本日スケジュールの都合でこちらは通過です。
事前リサーチによるとこちらの目玉展示物は実物の零戦。
ラバウルの海で引き上げられた世にも珍しい復座の偵察型・・・ん?じゃあこれ前に上野の国立科学博物館に展示されてたやつか。現存する帝国陸海軍機は結構見て回ってますけど、こいつは科博にあった頃見たことあるんだよなあ・・・ってことで今回は時間の都合泣く泣くパス。
東京じゃえらい窮屈そうに展示されてたんで、こちらに移ってのびのび羽を伸ばしていることでしょう。いつかまたお伺いします。
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農産物直売所やバーベキュー場があるアウトドア施設だそうで。
ご当地コラボで無ければ絶対見られないであろう”新米あります”みたいなノリ。こういうのほんとツボ、大好き。
館内の権現そばさんもカード配布施設。
先日訪れてたPさんのXで見た天ざるそば美味しそうだったなあ・・・ってことでここでお昼をいただくことにしました。
これね、めっちゃ美味しかったです。
そばなのに歯ごたえモッチモチでまずびっくり。それで揚げたての天ぷらがこれまたうまい、しかもかき揚げなんか天つゆつけようとしても器に入らないくらいでかい。これで1,120円はかなりお得。
見回してみると店内約20席は地元の老夫婦やつなぎ姿の作業員とおぼしき方々で満席で、Pらしい客は自分のみ。あれここ普通に地元の人気店なのか。
会計時にカードをいただき、「ごちそうさまです。おいしかったです!」と伝えたら厨房のおばちゃんまでわざわざ顔出してくれて「ありがとうございます」とお礼を言われてしまい、もう一度「ごちそうさまです!」と頭を下げてお店を出ました。いやー、ここもまたいつか来たいわ。
入り口にいた事務のおじさんとひとしきり話しつつスタンプ押してたらパネル撮影するの忘れました。おおもうピンボケとか以前の問題やぞ。
同じく敷地内には同地が生誕の地と伝わる安倍晴明の展示館もありました。
古からのアイマスPとしてはドーマンセーマンの五芒星を見ているとリズミカルなダミ声で「悪霊退散悪霊退散・・・」というフレーズが浮かんでしまうのは致し方なし。
北側からこんなに間近に見たのは初めてかも。
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この駅もほんの小さなロータリーに3台駐められる駐車場が完備されています。
いつもと違う雰囲気の服装と相まってご当地キャラのような馴染みっぷり。
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道中農道を進んでいくとちょうど今が筑西市名物・秋そばの花のシーズンらしく、あちこちの畑が満開のそばの花で真っ白に染まっています。気分良く走り抜けていったら写真取り忘れました。ドライブレコーダーの画像からせめて雰囲気だけお楽しみください。
実はここが車移動組最大の難所です。
駅前に月極の駐車場とタクシープールしか無いっぽいんですよね・・・。
実際に来てみれば何かやりようがあるかなと思ったんですけど、とにかく地元の方に迷惑を掛けるような行動だけは慎まなくては・・・うーん、うーん、うーん・・・泣く泣くパス・・・。
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線路を挟んで北と南が跨線の歩道橋で繋がっていて、フォトパネルが設置してあるのは北側の駅舎です。
有料駐車場なんですけど20分までの駐車なら無料。フォトパネルは駐車場から歩いて1分のところにありますから20分あれば十分なはず。
即日完売した下館駅取り扱いのコラボ乗車券は23日から追加分が販売再開だそうです。
「筑西市誕生20周年×『アイドルマスター』シリーズ20周年!コラボ記念乗車券」💡
常総線下館駅にて、明日23日始発より予定通り販売再開します👍大変お待たせして申し訳ございませんでした🙏工場直送です!皆様のお越しをお待ちしております😊#筑西市アイマス20周年コラボ pic.twitter.com/lf5FHDVDBh
— 関東鉄道株式会社【公式】 (@kantetsu_info) October 22, 2024
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移動時間5分、最後のスタンプポイント・しもだて地域交流センター「アルテリオ」到着。
施設付属の地下駐車場は発券機などの設備が備えられているものの、ゲート開放中の貼り紙があり入退場フリーになっていました。センターとは別に常陽銀行さんの駐車場が同一敷地内にありましたのでくれぐれもお間違いなきよう。
1Fに上がってみるとカルチャーセンターからコーラスの声が聞こえてきたり、コラボ先でもあるカフェブリーズさんで談笑している人がいたり、意外と静まりかえっているわけでもなく賑やかな雰囲気の場所でした。
こんなに大きく「プロデューサーのみなさま」なんて書いてもらっちゃうとそれだけでぐっと来るものがありますね。
スタンプコーナーはどこだと館内を見回し、受付の女性と目が合った瞬間「ここです!」と指さされる。話が早くて助かります。
スタンプを押しているとすごく気さくに話しかけてきてくれて
「私生まれも育ちも地元なんですけど、市報が今メルカリで取引されてるって聞いてびっくりしましたよ」
「えっ、そうなんすか?いまそんなことになってんすか!(俺より詳しいな)」
「やっぱりこういうのに出るとうれしいものなんですか」
「いやー、うれしいです。市報の表紙にまるごとイラストが載るなんて過去に見たこと無いですから。すごい話題になってます」
「ここも毎日たくさんの人がすごく遠くからも来てくれてねえ」
「こんな大々的にやってくれたら来たくなりますよ!俺も休み取ってすぐ来ました!」
本当はここにも持ち帰りできる市報があったんですけどすぐに無くなっちゃって家にあったのでよければ差し上げたいくらいみたいなことまで言っていただいて、いやいやいや!なんてやりとりしつつ、歓迎してくださっている地元の方への感謝を伝えさせていただきました。
写真撮らなかったんですが、こちらのグッズ販売コーナーも補充があったらしく棚にぎっしり並べられていました。・・・後から考えたらここでグッズ買った方がコラボカード残ってるぶんお得だったのでは? まあいいか。
清夏さんのパネルを撮影したりしていると先ほどの方に声を掛けられる。
「あのこれ、市報どうぞ」
「え?あれ?いいんですか!?」
「施設のファイルにとじてあったものなんですけど、あとで家のを代わりに入れとくんで。せっかく来てもらったのにお話だけだと申し訳ないですから」
というわけで全く思いがけずコラボが載った号の筑西市報をいただいてしまいました。ここまでお気遣いいただけるとは、なんならこれが今回一番うれしかったです。何度もお礼を言ってその場を後にしました。
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移動時間10分、再び戻ってまいりまして道の駅グランテラス筑西。
スタンプ台紙をカウンターに見せてキラキラ加工の豪華ポストカードをゲットし、コラボ店舗のODEKAKE LADYさんで買ったコーヒーフロートを飲みながらXに完了報告をポスト。えっ?ミリオンPならクリームソーダ飲め? いや今日火曜日だしさ・・・。
ポストカード引き換えの際にアンケートへの協力をお願いされます。内容は性別・年齢・住所(居住県)・今日市内でいくらくらい使ったかなどの簡単なもの。しかし企画担当にとっては説明報告資料作成時の重要な根拠になります。今後の展開のためにもしっかり協力しましょう。大切なのは明確な数字。
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おまけ。
今回の訪問にあたってスタンプラリー設置施設やコラボ店舗の休業日をまとめましたので、これから訪問される方の参考に置いておきます。
しもだて地域交流センター「アルテリオ」の休業日はこんな感じになるとのこと。
ほかにも現地訪問中のPや、地元Pがかなり精力的に情報発信されているので訪問を予定されているPの方は事前に情報収集されるとより一層楽しめると思います。
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おわりに。
花火大会の中継でも感じたとおり、受け入れてくれた筑西市の皆さんのおもてなしの心があちこちから感じられる素晴らしい体験をさせてもらえました。
現地でお話ししたのはいずれもアイドルマスターのアの字もご存じなさそうな方ばかりだったんですが、決して無理にこちらに合わせようとする姿勢ではなく「せっかく縁あって来てくれたからには是非楽しんでいって欲しい」という気持ちで出迎えてくれていて、こちらもかしこまることなく話が出来る雰囲気になっていたのがそのまま居心地のよさに繋がっていたんだと思います。
あと話していて感じたのは皆さん本当にこの町が大好きなんだなということ。
大好きな自分たちの地元へ全国からPたちが筑西市筑西市と口にしながらやって来て、町を写真に収めていく。その様子をすごく喜んで見守ってくれている姿が印象的でした。
ま、正直な話、今どきスタンプラリー自体は真新しい試みじゃないかもしれない。ただそれが無ければ一生訪れることが無かったであろう場所もあり、ほんの1日巡っただけでも出会った人や出来事のことはこれだけ書いてまだ語り尽くせないほどたくさんの思い出になりました。
自分たちがいつも大切にしているものを自治体ぐるみで応援してくれるなんて、考えてみるととんでもないことですよね。街一つまるまる使ってアイドルマスターを応援してくれる光景を市内あちこちで見せてもらえたことに大きな喜びと感動を感じ、自分からも何か筑西市を応援できる活動をしたいという気持ちでこの記事を書かせてもらいました。「じゃあちょっと行ってみるかな」と思ってくれる方がいればなによりも幸いです。
筑西市の皆さまならびに関係者の皆さま、大変お世話になりました。
ありがとうございます。
エミリーメインコミュ「野辺見れば」を語る
今日は先日公開になったメインコミュ第147話「野辺見れば」がめちゃくちゃ良く出来てて好きっていう話。
メタな事情で言うと台本って恐らく「今回の主役はこの子、サブはこの子たちで」っていうところまで決まってから執筆が始まると思うんですけど、特に今回のコミュは初めからシナリオありきでメンバーを選んだんじゃないかって考えたくなるくらい、それぞれのアイドルの個性が活かされている気がします。
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まず冒頭の未来と茜。
2人とも良く周りが見える子なので、エミリーの様子がおかしいことにはすぐ気づきますが、「問題に気づけてもどうすればいいか分からないときは動きが取れなくなってしまう」未来はエミリーに声を掛けられません。これはミリアニ冒頭でも描かれた未来の特性。
対する茜の特性は「空気を読んでも流されない」。
彼女が何故ウザカワキャラを貫き通すのか、その理由をたった一言で自ら言い表してしまうところがマジ茜ちゃん。
一方そのウザカワな処世術は自分が突撃して愛嬌を振りまけば誰でも笑顔になるのが前提条件で、好意を持って接した相手から予想外の拒絶を受けると途端に自分が傷ついてしまうという脆さも併せ持っています。
溢れんばかりの愛に包まれて育ってきたであろう茜、そのぶん負の感情を向けられることに慣れていなくて自他問わずそういう状況に出くわした時はいつも非常に繊細な反応をします。
逆にさっきまで声も掛けられなかったのに、事情を聞いたらすぐ一緒になって怒ってくれる寄り添いに来てくれるのが未来。この2人、結構いいコンビになってますよね。
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しょげていた原因が判明し、皆に励まされてひとまず立ち直るエミリー。しかし新しい仕事の話題に入るとすぐにまた先日の出来事がフラッシュバックして躊躇してしまいます。
そこへすかさず「好きなものは好きでいい」と声を掛ける歩。
個人的にここがこのコミュで一番好きなところです。
何よりも愛し、得意だと思っていたダンスで過去に大きな挫折を経験している歩。子どもの頃からあこがれだった兄の背中を追って渡米した彼女は、その兄から「日本に帰った方がいい」と言われアメリカでの夢を諦めて帰国しています(メインコミュ第93話)。
ここでは「歩は日本で活動した方が輝ける」と兄が考えて帰国させたのが真意だったという話になっていますが、幼い頃から本当によく彼女を知っていてダンスの師でもあった兄に道を否定されるという経験は、歩にその後しばらくのあいだ「好きなものは好き」と言うことへの恐怖を間違いなく抱かせていたはずです。
そんな自分も時が経ち色々な経験を経てまた「ダンスが好き」と心から言えるようになっている、「好きなものは好き」と言いつづければいつかきっと周りが認めてくれるようになる、だから躊躇わないで欲しい・・・と歩は落ち着いた優しい口調で諭します。
こういうところやはり年長者・実力者の風格があるし頼りになる・・・はずの歩。
決めるところはバシッと決められているのに、当の本人は相変わらず無自覚なのがなんとも彼女らしいんですけどね。
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小ネタも満載で「終わりそうな空気」を漂わせ出したPにすぐ気づいてツッコむのは付き合いの長い響。
会話に名前が出てくるだけで存在感抜群の律子。
律子も付き合いの長い響に監視役を依頼しています。
先輩たちから目を付けられていようとも、チャンスさえあればいつ何時でも暴走する準備は出来ている。
職権乱用と聞いて思わず笑顔になる茜。油断も隙も無いとは正にこのこと。
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今回の話のテーマになっている『絵羽模様』。
着物にはとんと縁がない自分、恥ずかしながら絵羽模様がどういうものなのかってこと自体今回のコミュで初めて知りました。
別々に切り出してきた生地を縫い合わせ、縫い目を超えて1つの大きな図柄を完成させる技法。
エミリーやポールたち、海外出身の人々が国境や文化の境目を超えて日本の人々とひとつ繋ぎのステージを/衣装を作り上げる過程をコミュで描き、締めのMVのタイトルが『絵羽模様』。うーん、痺れる。
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そしてコミュタイトル『野辺見れば』は万葉集の一首から採られています。
野辺見れば なでしこが花 咲きにけり 我が待つ秋は 近づくらしも
(不意に目に止まった)野に咲くなでしこの花に、待ち望んでいた(金色の実りの)秋が近づいたと気づかされる。こう解釈するとこの歌の情景はコミュに登場した先代の視点にぴたりと重なります。テーマを絵羽模様という伝統技法から採りつつ、更にストーリーが「なでしこ」を詠んだ1200年以上前の短歌の翻案になってるんですよね。いやほんと、すげえなこれ。
いずれも素晴らしいテーマ性をもつ素材たちの魅力を見事に生かし新しい物語にまとめあげる。Pたちの間でも評価の高い昨今のコミュ、そのなかでも出色のコミュでした。