10thツアーAct-4 Day1でSuper Loverを披露したゆい㌧がMCコーナーで今宵は満月と言っておりましたが、あれから月が徐々に欠けていって半月となった今週末、真と雪歩のTwinLive”はんげつであえたら”が開催となりました。
もうガッツリ年度末なのよ、スケジュールどうにもならんのよとライブ参加は泣く泣く見送り・・・と思ったら後出しで会場オリジナルCDの情報が発表になり、「え・・・収録曲強すぎ・・・」となった結果
土曜の昼間にどうにか都合つけて物販だけ買いに行ってきました。
なんだここたまにいくラーメン屋のちょっと先じゃんってことで心理的ハードルが限りなく低かったとも言う。
ウェッヘヘヘヘ!
右も左もアイマスグッズを身につけた人々が行き交う光景、何度見ても良いものだ。
しかし恐らく大成功判定となるであろう今回のxRステージ。今後色々な地方で開催されたりして、そこでまたつよつよCDが会場オリジナルで出てきたらどうしようというのはやや恐怖。通販で売って、マジで。
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さてそんなわけでゆきまごグッズの人混みに溺れ、あずみんのラジオを聞き、ライブのセトリや感想を見ていたらすっかりココロが帰ってしまいました。
雪歩のCVがあずみんに代わったときの話なあ・・・偶に1人勝手に当時の思い出を振り返ったりしてたんですけど、良い機会ですから「皆さん”あずみんこと浅倉杏美さんが萩原雪歩役の声優さんとしては2代目”というのはご存じだと思うんですけど、それが当時のPからどう見えていたのか」をとある一介のPの記憶と記録を基に語ってみようと思います。
正直愉快な話では無いんですが、ミリオンにも無関係なわけではないアイマス史の一片として、ご興味あればお付き合いください。
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時は2010年7月3日、THE IDOLM@STER 5thライブDay1。
ここで1本のPVが初公開されました。
「天海春香、17歳!」
Xbox360版『アイドルマスター2』
アーケード版から複数展開されてきたコンシューマゲーム群リリースの後、明確に”その先”を描いた初の作品。
一昨年のフェスでこのみ&ロコがカバーした”The world is all one!!”はアイドルマスター2のメインテーマソングでした。
このPVには雪歩の姿もあり、アイマス新作での登場を危ぶむ声が一部にはあった中、担当Pたちは胸をなで下ろしていました。この時点では。
ライブ後の夜、このPVの話題で持ちきりになるPたち。
ここで一つの疑問が投げかけられました。「これ、”Day1”で流しちゃって、明日何発表するん?」と。ただ、その疑問を重く受け止める者はいませんでした。明日は今日よりもっとすごい情報が来る、覚めやらぬライブの余韻に浸りながら皆ただ希望のみを口にしていました。
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そして翌日、Day2終盤。流れてきたのは新たなPV。
冒頭にはアイマス2に収録されることになるであろう、コミュの数々。
普通にしゃべる雪歩。
!?
5人ステージ!?しかも亜美真美が同時にステージに立ってる!!?
うん、そうなの。みんなDay2の隠し球はそっちだと思ったんです。5人ステージも亜美真美同時パフォーマンスも実はここが初公開、今までの作品だと出来なかったんですよね。
凄え、手前の2人座ったぞ・・・。
これが萩原雪歩役のCVが浅倉杏美に交代する、その情報が世に出た瞬間でした。
信じられないかもしれないけど、CV交代をショーにしてしまったのよ、当時のアイマスは。
自分は当時からPでしたけどライブには行かない質だったため直後からどんどん入ってくる話を聞いていたのみです。しかし場内が騒然となっていたことはあらゆるPたちの声からして明らかでした。
この空気の中、ステージに出て行ったあずみん。
昨日のラジオでも「すごく緊張した」と、言う割にさらっとしたテンションなのはあずみんの語りでも自分が大好きなところなんですけど、この流れで幕張メッセ6,000人の観衆の前に出て行くプレッシャー、本当にとんでもないものだったんだろうなと。
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こういう機微に触れる内容の扱いがどうにも危なっかしかった当時のアイマス運営。
交代の是非は別としてやりようはもうちょっと他に何かあっただろっていう声は当時からありましたし、自分も首を傾げた1人でした。
雪歩役の交代についてはその後スタッフ陣からかなり丁寧な説明がなされ徐々に動揺は収まってゆき、多くのPは判断を受け入れ、ある者は去って行きました。
結局アイマス2は他にもPたちからは受け入れられない大きな変更要素が複数あったりしてあまり芳しくない評価に終わり、以降アイドルマスターはナンバリングを持たない作品となったとも言われます。
但し作品世界の評価と2代目雪歩役としてのあずみんの評価は全く別の話。
華々しい舞台での発表とはちぐはぐに「仕方ない」という形で受け入れられた新しい雪歩、しかしアイマス2で見せた表現と彼女自身の明るいキャラクターで評価は間もなく支持へと変わりました。歌のカラーにも徐々に彼女のパーソナリティが反映されるようになり、自分なども浅倉杏美版の”ALRIGHT*”がアニマスで初めて披露されたときに「今の雪歩」でなければこの使い方は出来なかったなと深く感じ入ったものです。
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自分の音楽ライブラリには今も落合祐里香(長谷優里奈)版”Kosmos, Cosmos”と浅倉杏美版”Kosmos, Cosmos”が併存し続けています。自分が765プロの門を叩くことを決めた、そのきっかけになった曲だったのがMA1雪歩のソロ曲・”Kosmos, Cosmos”。あの最初の感動と共に、そして今に繋がる思い出と共に。
この曲に限って言えば両者の”Kosmos, Cosmos”は全く別物、浅倉版を初めて聞いたときからずっとそう思っています。もしかしたら敢えてそうしたのかな? 確認しようが無いですけど。
冷たく息が詰まるような空間の中に揺るぎない一筋の芯を感じられる旧版と、寒色の光の中に明るいぬくもりも感じられる新版。どちらが好きと聞かれても自分には答えられない。この2つをそのまま抱えていくことが自分にとっての交代劇の総括です。
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さて、ここで話したって大半の人にとっては面白くないっしょと普段は小ネタ程度に留めるようにしている大昔の話。ラジオであずみんがちらっと口走った「今だから言える」というフレーズに触発されて、おっさんも今だから言える当時の話をしてみました。
あくまで個人の記憶と主観の話だから「そうじゃねえだろ」って思われる人も少なからずいるだろうなってんで書き上げてから公開するか一瞬躊躇ったんですけど、こんな機会でも無いとなかなか話す気にもならない話題ですし、許されそうな空気感の時が来たら一度話してみたくもあったのよね。
月が満ち欠けを繰り返すように長い歴史があるものには必ず光と影が射した記憶がある。
その記憶と呼び起こし「色々あったねえ」と昇華させるに足るどころか余りあるポテンシャルを見せてくれた今回のステージ、やってくれてありがとう。そして皆さまも、盛り上げてくれて、楽しんでくれてありがとう。これでアイマスはまた一つ、新たなる歴史の幕開けを迎えられる。
今日もまた祭りの輪の一番外からそっとその様子を見送った、とあるしょうもないPの独り言でした。
はんげつであえたらDay1終盤で披露された”The world is all one!!”を見て、「萩原雪歩 CV:浅倉杏美」のあの瞬間を思い出した当時以来のPはいたでしょうか。もしいたなら俺はそんなあんたの肩を叩きたいよ、「お互いここまでよくやってきたよな」ってな。
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