シリーズものの最終回って見ると少なからずロスに陥るんで一度見るともう一度見る気がなかなか起きないんですけど、今週末からM@STERPIECEイベント始まる以上は見とかないとだよなあってことで、かなり久々に劇場版アイドルマスターを自分も見ました。
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今までは最終回だったこの作品が、これからはプロローグにもなる喜び。なんかでもCMになるたびに茜ちゃん見参しまくってたらしいんですよねえ、仕方ないからCMはYouTubeで別途補完しておきます。
しかし今になって見るとバックダンサー組のキャラの掘り下げみたいなのが作中だとほぼ皆無だったんだなとか結構視点が変わりますね。あれじゃみんなから志保が誤解されちゃうよなんて親心みたいな立場で心配になっちゃったりして、意外と新鮮な気持ちで見られて面白かったです。
実際、当時は志保嫌いだったけど今は一番の担当ですみたいな人って割といるらしいんですよね。映画で敢えて誤解させたうえでゲームでバックボーン語られたらキュンってなっちゃうみたいな腹づもりがあったのかなとも考えましたけど、映画だけ見て結局グリマスまで手が伸びなかった当時の自分みたいなASPも多くいるなかで、ようあれだけのこと言わせたなと。これも今だから語れることですけどね。
こんな風にアイドルたち一人ひとりと向かい合って長い時間を一緒に過ごしていくなかで、お互いに変わっていくのを実感できる点でもアイドルマスターっていう現在進行形で続いていく大長編物語は貴重だし面白い。
10周年、そしてアニメ化という大きな節目を迎えたミリオンライブの記念すべきスタートとなるイベントに劇場版アイドルマスターの象徴だったM@STERPIECEが9年半の時を超えて抜擢されるこの流れ、こんなこと出来るのアイドルマスターだけですよ。いやー、アイマスは歴史なんだなあ(迷言)。
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この流れを汲んでなのかどうなのかは不明ですが先日のメインコミュは千早でした。
以前やよいのエピソードを語った時にも書いたとおり、ミリシタはアイドルとしてひとまず成功したAS組の姿を極めて長い期間見守っていられるという、これまでの作品群と比べても珍しい立ち位置の作品です。
ひとまずの安息を得てもそれはエンディングで触れられるのみで多く語られなかった過去作と対比して、その後の姿が詳細に綴られるミリシタというプラットフォーム。ここで一番輝きを増したのはあるいは千早なのかなと考えることがよくあります。
苛烈な過去と向き合い、乗り越え、それらを内包した結果、穏やかで何かちょっと抜けたところのある先輩としての面と、何者も寄せ付けない孤高の求道者としての面を調和させ、見事に両立させて歩み続けてゆく姿は本作だからこそ描けるものです。
Coming SmileのMVはそれをしみじみと感じさせるものでした。
「コミュじゃなくてMVで感じるのか?」と言われるかもしれませんが、ぼーっとMVを眺めていたらなんか今回のステージの千早がやけに顔色悪く見えたんですよね。
そしたらサビでさーっと照明が明るくなって顔に朱が入るでしょう? ああ、これ彼女の人生そのものじゃんって思ったんです。
改めて見返してみると出だしの照明は暖かくて、その後すぐ冷たくなった状態がしばらく続き、またサビのところで暖かくなるっていう流れにちゃんとなっている。ほんと良く考えられて作られてますよミリシタのMVは。
で、アウトロでまた照明が冷たくなって終わる。これが堪らなくいいんです!
単に安らぎを取り戻してよかったねで終わるんではなく、もう千早は暖かい光と冷たい光、両方の中で生きていける。今の千早は暗い過去から放たれる冷たい光を振り払ったのではなく、今や冷たい光すら自らが輝くための糧にできるアイドルになったっていうね、これさっきコミュでやったでしょ? あれがMVでも表現されてるわけです。
6年も絶え間なくコンテンツを実装しながら未だにこういうネタをぽんぽん出せるところが、既に18年もやっている作品の力と懐の深さなんだなと感じた2つの出来事のお話でした。
歴史は積み重ねれば積み重ねるほど深みと重みが増してゆきます。
後輩である劇場組ですら活動歴はもう10年を超え、765プロの輝きは更に重厚にその美しさを増してゆく。ならばPである我々が今一度この光の美しさを多くの人たちに知らしめにゆこう。いよいよ今週末は劇場公開だ。
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