朗読劇Clover’s Cry感想戦

有料配信部分だからあまり細かく記述するわけにもいかないし、アーカイブ期間終わっちゃったら今のところ見返す手段もないしでちょっとあれなんですけど朗読劇・Clover’s Cryに関する話を少々。

今回の焦点は『鳥』の一族って結局誰のことだったん?ってところなんですが、主要人物5名の中に『鳥』が含まれているのなら冒頭の寓話で語られた「村の中でだけ『魚』の姿に見えます」というところから消去法で答えが導ける可能性があります。『鳥』は村の外に出られないのなら劇中で村の外に出た人を一人ずつ外していきましょう。

ヘルミ先生は外からやってきた人なので真っ先に除外。

ヨハンナは朗読劇中で「村長と一緒に麓へ行っている」と語られていたため除外。ヨハンナとリンネアは双子なのでリンネアも除外。

アウロラはー・・・ヘルミ先生を処断したときの場所が村の外なのかいまいちはっきりしないんですよね。そもそもこの子素性が『神』なのか『村人』なのかもはっきりせず、ロコがスケッチした対象も「あの子たち(エマとアウロラ)」と不確定要因の塊です。

エマとアウロラ、どっちかがあのシュマゴラスみたいな奴らしいんですけど、アウロラが残っちゃうと後はどうとでも解釈できちゃうんだよなあ・・・というわけで結論はよく分かりませんでした。

以下は筆者の妄想強めの展開。
この物語における最も超常的で理不尽な存在は『神』。ならば残酷性を持ちおぞましい姿の『鳥』は『神』を指すのではないかと誰しもが考えるところ。

ただ『神』=『鳥』だと仮定すると、本編で語られた村人たちの境遇―――罪のために隠れて生きている話と設定が丸かぶりになってしまいます。村人の姿を隠してくれた『神』がいて、それとは別に『神』の姿を変えてくれた存在がいることになってしまう。ただ話がややこしくなるだけです。

また、朗読劇中でロコが『鳥』と『魚』の姿に興味を持った際にリンネアが「それなら廃教会に・・・」と言いかけているところから廃教会に『鳥』と『魚』の絵があるらしいことが分かるんですけど、『鳥』と『魚』の話が『神』のエピソードであるなら村人が『神』と接触する前に前に建てられたであろう廃教会に『鳥』と『魚』の絵があるのも変な話です(後から描き加えたって可能性はありますが・・・)。

個人的には村長一族だけが『魚』の一族の生き残りで、残りの村人が全員『鳥』、アウロラも元々村人で本性は『鳥』、ロコが描いたのはアウロラなのが一番面白いオチかなと。

ヨハンナとリンネアが窓をしきりに恐れるのは窓に写った村人の本当の姿を見てしまったから。リンネアが最終的に村人を皆殺しにしたのも彼らの正体を知ってしまったための暴走。

色々辻褄は合う気がするんですけどね。まあ状況証拠だけの推測・・・ということで。

最後に感想。
MVに出てくるうねうねしたのは木の根っこで、『神』の正体は金枝篇などで言及されるヨーロッパ的感覚で森や木を神に見立てた存在なのかなと勝手に思ってたんですが、今回うねうねの正体がより具体的に描かれクトゥルフ神話色が濃くなったのは少し意外でした。一部で寄せつつ敢えて外してるのかなと思っていたので。

あとね、アウロラね、相変わらず可愛いですよね。
本編でもヨハンナの施しやザクロの実の差し入れに演技とは思えない食いつきを示していましたが、今回もインスタントスープをもらえると聞いて声を漏らしています。なんか毎回食べ物に対する反応が抜群に良いですねこの子。このへんの人間くささがアウロラの本質は村人側なんじゃないかなと考えるようになった理由です。

アーカイブ期間が終わってしまってこれ以上話が広げられないのが残念です。出来ればシーズン生放送をまとめた映像媒体か何かで後日リリースしてもらいたいところ。ちくわ大明神も一緒にね!

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