偶にネットでやりとりを見掛けるも、いきなり知らんおっさんが「それはね!」って首突っ込むわけにもいかずあわわってなって立ち去る昔話シリーズ、今日はMOIW2025開催記念!というわけで現在の界隈では案外知らない人も多い? 765プロオールスターズ(AS・初代アイドルマスター)と”信号機”という概念についてです。
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現在は各ブランド当たり前のように存在する各ブランドのひとまずのセンター、イメージカラーに赤・青・黄が割り振られることから信号機なんて呼ばれることがよくあります。

しかしよく見ると一番古株であるASトリオのイメージカラーは赤・青・黄緑です。もう見慣れすぎて誰も気にしてませんけど美希は黄色ではなく黄緑、黄色は亜美・真美のイメージカラーなんですよね。
なんで初代からしてルール逸脱してんの!?って理由は極めて単純、アイマスが始まってからしばらくの間は信号機なんて概念そのものが無かったからです。
アイドルマスターというブランドに属するキャラクターが10~11人しかいない時代、代表は春香1人いればとりあえず事足りましたし、ユニットやメンバーをピックアップして固定する理由が特になかったんですよね。
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この話で象徴的なのが2009年2月発売のアイドルマスターSP。
カートリッジ容量の都合メンバーが3分割された本作の割り振りは

『パーフェクトサン』 – 春香・やよい・真
『ミッシングムーン』 – 千早・あずさ・律子
『ワンダリングスター』 – 雪歩・伊織・亜美・真美
となっており、美希は961プロに電撃移籍したライバルキャラとしての登場と信号機云々以前の話でした。
作品テーマ曲の『Colorful Days』のCDは3本から春香・千早・亜美が選抜されています。ソフト自体のイメージカラーとも相まってこの当時が厳密な赤・青・黄だった・・・とも言えますが、このトリオがプッシュされたのはこれが最初で最後。よくある亜美/真美の表記ではなく亜美が単独でクレジットされているのも珍しいところ。
ついでに上記のCDに収録されている『Colorful Days』は当時は響・貴音が765プロアイドルではなかったため、ラストのイメージカラーを順に歌う部分の歌詞が現在よく歌われるものとは若干異なっており、13人版はM@STER VERSION 12Colorsとして後に別途リリースされました。
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7ヶ月後に発売された『アイドルマスター ディアリースターズ』ではシリーズ2つめのアイドル事務所である876プロが登場、所属するアイドルは愛・絵理・涼。

しかしこの3人もイメージカラーは赤・青・緑と所謂信号機にはなっていません。涼のカラーが緑なのは律子のいとこだから・・・という事情もありますが、看板を赤・青・黄にする考えが無かったことはここからも窺えます。
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自分が初めてアイマスの信号機を意識したのは2011年7月開始のTVアニメ「アイドルマスター」を見ていたとき。

物語は明確に春香・千早・美希が軸になっていて「あれ?こんなに扱いにはっきりした差つけるんだ?」と”驚いた”記憶があります。そのくらい特定の3人を固定して前面に出すことに馴染みのない時代でした。
信号機の概念が明確になったのはおそらく2011年11月にシンデレラガールズが始まって以降でしょう。2013年2月にはミリオンライブもサービス開始になり、共に大所帯でスタートしたこれらのブランドではブランドの顔になるキャラが始めから必要とされていました。

後輩たちの登場により対応する人選が必要になったASも遅ればせながら春香・千早・美希をブランドのセンターに位置づけ、その後もアイドルマスターシリーズはブランド立ち上げのたび信号機と呼ばれる赤・青・黄をイメージカラーとするキャラクターが設定され続けています。
・・・とかいいつつ運営的にもそこまでこだわりが無いのか、ミリオンの次に始まったSideMは所謂信号機ポジの3人が赤・青・緑なんですけどね。厳密には信号機カラーじゃ無いブランド多いし、未だに耳馴染みがないからあまり積極的に信号機とは言わないのが筆者のめんどくさいおっさんムーブ。
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まあこんな感じで、簡単に言えばAS(とDS組)の信号機組のイメージカラーが赤・青・黄じゃないのは、信号機って設定自体がアイドルマスターが始まって以来結構経ってからの後付けだから。
しかし大体こんな感じだったはずって記憶をアイマスポータルの年表と付け合わせてキーボード打ってたんですが・・・こんなに経ったかあ! そりゃ知らん人だって居るわけだよなと。

随分大きくなったもんだと感慨に包まれたMOIW2014から10余年、さらにこんなに大きく育つものなのかというのが率直な感想。俺のPとしての生き方もまるっきり変わったよなあ・・・って話はまあ、いいか。
こんな昔話でもきっちり読んで下さる同僚の方々が大勢居るのが今の自分にとっての一番の喜びです。MOIW2025開催おめでとう!そしてこれからもよろしく!!


いつも楽しみに拝見しております。
私はSideMのPなのでMの情報を……Mの信号機(ドラスタ)の三人も赤・青・緑で微妙に信号機ではございません。Jupiterも冬馬・北斗・翔太が同じく赤・青・黄緑、同じくセンターユニットのC.FIRSTの三人も青・黄緑・赤で(クラファは赤がリーダー&センターではないところが好きなポイントです)です。
ただし属性は三人それぞれ赤(フィジカル)・青(インテリ)・黄(メンタル)で分かれているので、属性で信号機しているとも言えます。
Mの情報を書けるらぼ読者さんは多分私しかいないと思いコメント寄せさせていただきました。合同、SideMもぜひご注目いただければ幸いです。
コメントありがとうございます。
Jupiterはアイマス2が初登場でしたし、シンデレラ前までは赤・青・緑を信号機にするつもりだったのかななんて気もしてきますね(ただアイマス2で冬馬たちのイメージカラーが出てくるシーンあったっけというのがどうしても思い出せないんですが)。一方で属性は一貫して赤・青・黄というのが面白いですね。
合同ライブの場などで見掛けるとパフォーマンスにはっとすることの多いSideM、今回も期待してます!
モバマス信号機も最初期は「2コス同盟のうちニュージェネのほう」って感じでしたけどね。
ちゃんみおがPaの顔になれず埋もれた世界線はすぐ隣にある。
トリオで属性をバラけさせる概念の初出は後出しジャンケン的にJupiter、歴史的にはディアリースターズで、
はるちはみきやいちぽむ(ともにVoVoVi)をシンデレラみたいに体系的に管理したいために作り出されたのがPrFaAn、
以降はViDaVoが散るように徹底され始めた……と考えると
「なんとなくあった信号機概念」を決定づけたのはミリシタかもしれません。
モバマスも初期は結構緩かったんですねえ。
ミリオンの方は割と初期の頃にまちこが自分が信号機ポジだと知らず他の子に言われて知ったっていうエピソードを聞いた覚えがあって、そのへんを踏まえるとブランド展開当初から信号機が意識されていたのってもしかしたらミリオンライブなのかもしれませんね。
といいつつグリマス時代はAS信号機のViDaVo属性が偏っていたり、ミリシタで2人追加してやっと綺麗に3で割れる人数になったりとまだ適当なところがあったのも事実で、そのへんまでようやくかっちりしたのがミリシタという説には説得力があります。思ってたより随分奥が深いですね、この話。