細かすぎて伝わらないミリアニ感想第3話分です。
改めて何故よりによって・・・なメンバーで草。
とにかくやりたい放題なアイドルたちと振り回されっぱなしの源P、頼みの新人事務員・美咲もどこかズレていて・・・と、ただただ頭を抱えるばかりの描写が続きます。今後に向けた仕込みってやつですね。
一方キレのいいツッコミをあちこちで見せたりと立ち位置がアイドルにかなり近いのが源Pの特徴。「アイドルと一緒に進んでいけ」というチーフのアドバイスは大雑把ではあるものの、後輩の長所とその生かし方を的確に見定めておりプロデューサーとして確かな目を持っていることがさりげなく描かれています。
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「うーん、こういうのも社長さんが大事にすべしって言ってた自主性なんですかねえ?」
無断発注されたグッズが文字通り山になって届いてもこのリアクション。この新人事務員、やはりかなりの大物・・・。
なお社長が言ったという自主性云々の台詞はアニメ前を描いたミリシタイベントコミュに実際に登場します。
※ANIMATION STAGE “M@STERPIECE”より
直感を大事にするプロデュースという点で社長と茜は大いに通じるものがあり、こういう茜のことを社長は叱るどころかめちゃくちゃかわいがってそうなんですよね。
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茜ちゃんステッカーを見た瞬間に「カワイイ!!」と歓声を上げ、胸に貼ってもらうと思わず笑顔になる美咲。
No Make!でも貴音がさりげなく1束持ち去っていたり、アニメ内でもリアルでも既に大人気の茜ちゃんステッカー。まだデビューしてもいないアイドルのグッズを作るなんて事前に相談しても間違いなく通らなかったろうに、結果はきっちり残すから怒るに怒れなくなってしまう。やりたい放題なくせに突いてくる場所がとにかく絶妙なのほんと茜ちゃん。
ただな、作りすぎなんだよ。
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伊織の台詞で、先輩から同僚になる春香を”春香さん”から”春香ちゃん”へ呼び変えるため努力中なことが窺える可奈。これってムビマスの時ファンから先輩になる春香を”春香ちゃん”から”春香さん”へ呼び方を変えたのと逆のことやってるのか・・・と気づくとこのシーンの深みが一気に増します。
まあ、ミリシタの可奈は”春香さん”呼びなので結局定着しなかったみたいですけど・・・。
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ワンカットでめちゃくちゃ沢山のことを説明してしまうシリーズ。
「チーフは劇場運営や劇場組アイドルのことについては基本ノータッチ」
「とはいえ源Pや劇場のことを気に掛けるのは当然だと思っている」
「チーフはチーフで忙しい=ASの活動は順調」
このへんのニュアンスがぎゅっと詰まってますよね。チーフの顔を見た源Pが「チーフ、来てくれたんですね!」と明らかにテンション上がりまくってるところも見逃せません。
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茜ちゃんステッカーを見て感慨深げに呟くチーフ。
そういえばこの人ってアイドルをゼロからプロデュースしたこと無いから意外とこのへんの段取りには疎いのかなあ・・・というところに考えが至ります。
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ヘルメットを被れという重箱の隅をつつく指摘に重箱の隅をつつく反論。
工事中のステージに上がろうとした未来たちがわざわざ「まだ危ないから」と言って止められるのは、逆に言えば今いる2階席はもう工事が終わっていて危なくないということ。
というか”シアターステージはまだ作業中で危ないから立ち入り禁止”ってちゃんと貼り紙に書いてあるのよね。面倒くせえ風潮にちゃんと先回りして保険を掛けてあるのはいかにも今のアニメ・・・ではあります。
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百合子に発言を促す際、わざわざ自分の視線を下げるまつり。
相手に何らかの反応を促すとき顔をのぞき込む仕草をすることがありますよね。このシーンでは百合子だけ少し上の段に立っているためこんな仕草をしなくても百合子の顔はのぞき込めるんですけど、それでも敢えてまつりは視線を下げて百合子の顔をのぞき込んでいます。
本来まつりは百合子のアシストをしているはずなのに、何か一言言って欲しいというお願いの仕草までして百合子に発言を促す。こういうところに芯からよく出来たまつりの人間性がにじみ出ています。
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「ここからの景色、ステージから見える風景に似てるの。
私、頑張らなきゃって思うとすぐに緊張して、周りが見えなくなって
765プロASのバックダンサーをしたときもそうだった。
でもね、ステージに上がったときに見えたんだ。
そんな気持ちを忘れるくらい綺麗な景色。
春香さんたちの背中の向こう側に見えた会場の輝きがとても似ているの。
街の光、星の光、全部数えたらきっと100万よりもっとあるよね。
でも、ステージから見る光は、それに負けないくらいずっと、綺麗で、
ひとつひとつの光から思いが伝わってくるようで、忘れられない。」
第2話で源Pが口走った謎の概念・”ミリオンライブ”を補足してくれる百合子。
こんなにきれいなオタクの一気語り、今まで見たこと無い!・・・なんて茶化しては失礼なくらい。無限に見返せるようになってみると本当にいい台詞だなあと惚れ惚れして丸々書き起こしてしまいました。
百合子の”文学少女っぽさ”ってこの手のキャラにしては少し不思議なところがあって、インプットはこちらが何を言ってもニュアンスを把握してくれるさすがの理解力な反面、アウトプットは常に平易な表現で引用とかもほとんどしないんですよね。
亜美真美や茜といった謎にボキャブラリー豊富な子が他にいるだけに前から気になってたんですけど、このシーンはそんな百合子ならではの感性で捉えたライブの光景や目の前の景色の印象を、いつもどおりの分かりやすい言葉で語り尽くしてくれています。これだけ深くキャラを理解して生かしていくために、どれだけ脚本を練ったんだろうと映画館でただただ感嘆していたのを覚えています。
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映画館でこの光景を見てから後日765プロライブシアターの場所を実際に訪れて気づいたこと
このシーンってちょっとカメラを右や左に振るだけでレインボーブリッジやスカイツリーが見えるはずなんだよなあ・・・と。
ですがこのシーンでは敢えてそれら目立つランドマークが切り取られておらず、アングルが変わったワンカットにちょっとだけ映り込む程度です。
語られているのはあくまで”人々の営みや星の輝きが集まった美しさ”、なので目を引くランドマークが映ってしまうとテーマがぼやけてしまう。
同じように輝く全ての光が特別なもの、それが百万個集まるからこそ見える美しさ。ライブ客席のペンライトもみんな同じ光り方をします。一緒なんです。
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ここまでずっとまつりがサポートを入れ続けてくれていたことに百合子はもちろん気づいていて、終わりのところでお礼を言います。すっとぼけるまつり。ああ!このやりとり!ほんとミリオンライブだなあ!
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全力でひたむきにアイドルに挑む未来が周りの皆を動かし、変えてゆくのがミリアニのテーマ。以前なら絶対こんな声を出さなかったであろう静香まで、もうこんなに未来の影響を受けています。
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テレビ放送の内容を4話まとめて上映する形式なため、各話の区切り目で使われた「原っぱ~~~~~!?」が連呼されることになった先行上映第1幕。Pたちもそれを承知のうえで「何回叫ぶんだあれ」とネタにしまくっていましたが、その反応すら制作陣には織り込み済みで次回予告のネタにされていたというオチ。
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