Glow Map、灯し続けた光の果てに

THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!!!! 2023 DAY1、ミリオンライブ最初の1曲はGlow Mapでした。

THE IDOLM@STER ORCHESTRA CONCERT ~SYMPHONY OF FIVE STARS!!!!!~でオーケストラアレンジが披露されたのに続く抜擢、自分が愛して止まないこの曲が他ブランドのPたちも多く集う場でこうして何度も日の目を見る機会に恵まれたことに感謝しています。

いやほんと大好きなんですよGlow Map。
曲やMVの素晴らしさは当然なんですけど、この曲が歩んだ歴史と歌詞それにMV演出が、新型コロナウィルスに翻弄され打ちのめされながらもそれを克服していく人々や自分の営みと重なって見えてしまってね、あのイントロが流れ始める度に万感迫るものを感じざるを得ないんです。

本当はMOIW 2023終了直後に書きたかったんですけど、ちょうど10周年イベントでみんなが「Crossing!いいよね!」って言ってるところへぶつけるのも野暮だなってことで少し置いての公開。今日はGlow Mapのお話です。

ミリシタ3周年記念イベントのテーマ曲として発表されたGlow Map、この曲、そしてMVを初めて見たとき、自分の中で真っ先に湧き上がったのは”虚脱感”でした。

茜色に染まった空のローディング画面から始まり、まず現れるのが富士山を望む野外ステージ、夜のとばりがゆっくりと降りてゆく舞台を鮮やかに照らし出す専用衣装インフィニット・スカイ、そして夜空いっぱいに広がる特大の花火を背景にして終わる構成。

ミリシタでは初の試みとなる要素をふんだんに盛り込んだ演出は、2020年5月に富士の裾野で開催された7thライブ・THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 7thLIVE Q@MP FLYER!!!で初披露された光景の完全再現になっていた・・・はずでした。

実際にMVが初めて披露されたのは2020年6月のオンライン生放送です。
世は既に緊急事態宣言にともなう外出制限のまっただ中。予定されていた7thライブ・Q@MP FLYER!!!はその他のあらゆる日常と同じように押し流されて中止となり、MVで広がる夕闇を衣装とペンライトがひしめくステージはもはや実感のない遠い夢の世界のもの。

いつ明けるともしれない暗く長い夜の始まりを誰もが感じていたなかでのリリースでした。

個人的な立場で言うと、自分も一応医療従事者なもんで緊急事態宣言発出と同時に日常生活が消し飛びました。「担当の茜ちゃんが投票企画で”主人公”の座を掴み取る」という一生に一度あるかないかの大舞台・クルリウタのイベントが始まった正にその瞬間に。

正確には初動24時間を走ったところで動員がかかったため、そこまでに稼いでたポイントだけで余裕のプラチナ称号ゲットまではしています。

副業先ではこんな状況になるまで考えもしなかったような業務も多々舞い込む日々。ただ、慣れてくるんですよね、割と。こうならなければ絶対に無かったであろうことにまで仕事として触れる機会も多く、誤解を恐れずに言えば楽しかったこともそれなりに多かったです。

虹色だけどテカテカしないクルリウタの称号も、眺めているうちに昔酔った自分が友人に向かって「俺はゴジラが襲ってきたとき、逃げる側ではなく向かっていく側の人間になりてえ!」と壮語していたのを思い出し、末端の端くれとはいえ、今の俺はそうなれたのか・・・な?まあいいや、そういうことにしておこう。と考えたら人を助けることに自分の全精力を傾けられた証としてむしろ誇らしいものになっていました。

7thライブがQ@MP FLYER!!! Reburnとして再始動すると告知されたのはそんな折、開催初日の2021年5月22日は奇しくも自分が1回目のコロナワクチン接種を受けることになった日の翌日でした。

今度はMVをライブで再現する形になったGlow Mapを生で見たい。しかし優先的にワクチンを用意してもらい接種を受けている立場である以上、現地に行くなんて選択肢はあり得ません。というか副反応とやらを考えたら家からも出ることすらままならないんじゃ・・・なんて心配をしていたところ、直前で決定されたオンライン配信決定の報。

あれはうれしかったですねえ。医療従事者のはしくれとして、同じ思いでライブを諦めかけていたであろう多くの同業Pに代わってここは声を大にして言いたい、あれは本当にうれしかった。

全て元通りとはいかずとも、出来る限りのことはしたい。取り戻せるものだけでも、一つずつでいいから取り戻したい。皆がそれぞれ与えられた立場で懸命に努力していました。

迎えたライブ当日。屋外ということで危ぶまれた天候も、Pたちの願いや呪いのてるてる坊主の力もあってかどうにかクリア。Glow Mapは最後から2番目の披露でした。

Glow Mapとは光り輝く地図。
その意味するところはステージから客席へ広がる光の奔流、それら一つ一つが意味と意思を持って繋がり育っていくことの素晴らしさです。

終わりの見えない夜の闇の中であっても、人は光を灯すことで希望を生み出し、営みはやがて美しく輝く無限の地図として結実してゆく。

Glow Mapは数奇な運命を辿りつつも、その歴史すら内包しより強く輝く力を持っている。いつかこの夜が明けた暁にはひとつの時代を乗り越えた象徴のような存在になってゆくだろう。後に幾度となく大舞台を飾ることになったこの曲の姿を見るに、そう考えたのは自分だけでは無かったのかもしれません。

2023年元旦、遂に39人のステージMVが実装されたGlow Map。

夕暮れから始まり夜へと繋がってゆくこの曲の最後に夜明けのカットが追加されました。

狭義では元旦に追加されたことに由来する初日の出。しかしこれは世界中の人々が灯し続けた光の先に、ずっと待ち続けた”新しい朝”でもあります。客席のコールが解禁され、MOIW 2023で披露されたGlow Mapが万雷の歓声に包まれたのはそれから間もなく後のこと、でした。

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