イベントボーダーが高くなりそうな話題になると、ほぼ間違いなくラスト・アクトレスのボーダーが引き合いに出されます。
過去のツアーボーダーランキングで2位以下にダブルスコアの差を付けてぶっちぎりの1位ですから無理もないんですけど、”じゃあなんでボーダーが高かったのか?”という点についてはあまり深く語られません。
・・・みんな理由には興味がないのか?
個人的には興味があったので手持ちの資料を色々見返して検証してみました。
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【理由1】単純にイベント期間が長かった
これは誰もが思いつくところ。
現在のツアーイベント期間は150時間・174時間・198時間の3パターンがあり、ラスト・アクトレスはこのうち最長の198時間でした。
現行の報酬配布基準でイベント期間が198時間だったのはラスト・アクトレスとLEADER!!のみ。そしてこの2つが現在のツアーボーダーランキングの1位と2位です。
【理由2】サスペンスというジャンル
イベント中に一定数のポイントを稼ぐとイベントコミュが解放されますが、サスペンスというジャンルの都合上ネタバレを喰らいたくなかったPがとりあえずコミュだけ全解放しようとしてボーダーの初動が早くなった可能性があります。
結果的にドラマの核心に関する内容はコミュには無かったんですけど、一度加速してしまったボーダーはその後の伸びに最後まで影響し続けます。同様の事例は楽曲MVの評価が実装前から高くイベント開始直後からプレイされまくった結果、そのままボーダーが伸び続けた花ざかりWeekendの時にもありました。
【理由3】曜日の並び
よくイベント終盤が休日にかかると伸びがヤバくなるという話になりますが、データ上では少なくとも伸び率で見る限り曜日とボーダーにはあまり関連性が見られません。
ラスト・アクトレスで特徴的だったのはイベント折返し以降48時間の伸びが凄まじかったことで、ここが金曜夕方~日曜夕方に当たります。
ここでボーダーが伸びてしまうと後に引けなくなるのがツアーイベントの怖いところ、シアターイベントだと前半に稼いだアイテム数で差がつくと大体結果が見えてきちゃうので諦めが付けやすいんですけどね・・・。
先ほど歴代2位として挙げたLEADER!!、そして3位のdans l’obscuritéも同じく折返しが金曜15:00となっています。美咲、もしかしてわざとやってんのか?
【理由4】直前のジュエル配布
ラスト・アクトレスイベント開始日前日にミリシタ感謝祭絡みでジュエルが5,000個配布されていました。また、1周年アニバーサリーミッションのクリア報酬(ジュエル計10,000個)もぼちぼち収穫時期になっていたPが多く、各々のジュエル貯蓄は比較的潤沢でした。
ジュエル配布がどのくらいボーダーに影響を与えるのかという点について明確な数字を出すのは難しいんですが、一例として折り返し日前日(2019/2/22)に2,500個のジュエル配布があった月曜日のクリームソーダを見てみましょう。比較対象は同じ7日間開催でボーダー推移も似ている点の多いWhite Vowsとラビットファーです。
23th tour “ラビットファー”
レイアウトの都合、比較が見づらくて申し訳ありません・・・。
5000位~50000位の最終ボーダーはほぼ横並びでジュエル配布の影響らしきものは感じられません。
対して100位と2500位のボーダーは月曜日のクリームソーダだけ折返し日以降ぐんぐん伸びて他2つと差が付いています。先に挙げた曜日要因等も考えられますが、これだけちょっと妙な動きだったため当時から気になっていて、しばらくしてから「そういえばジュエル配られてたんだ」と思い出して合点がいった記憶があります。
イベント途中の配布でこれだけ影響が出るとしたら、開始前に既に5,000個の燃料が積まれているケースでは言わずもがな。美咲、やっぱりわざとやってんのか?
【理由5】実装間隔の短期間化と限定ガシャ増加
最後はその後のイベントボーダーが伸びなくなった理由です。
ジュエルの主な消費先はイベントで走る時とガシャを回す時。担当のガシャが近い雰囲気であれば当然イベントでの消費はしづらくなります。
上はSSRの実装間隔が短かったアイドルのランキングです。ラスト・アクトレス開催当時、既にエレナやまつりが短期集中実装の洗礼を受けていましたが、それでも「SSRの実装間隔は最短3ヶ月半程度」という認識が当時はありました。
それが紗代子の時に100日程度に縮まり、「紗代子はTB絡みの特例だろう」という説も年末のフェスやよいで吹き飛んだうえ間隔は75日に。更に今年2月の海美で実装で「TBもフェスも関係なくすぐ来るときは来る」という認識へ変わっていきました。
またSSR1枚目は暗黙の了解的にアイドル全員が順に実装されていきましたが、上記の限定紗代子以降はまだ2枚目が来ていないアイドルがいようが3枚目が来ることになってしまったため、警戒感はますます上がりました。
加えて今年1月からは毎月下旬のSSRも恒常から限定へと変わっており、Pたちの認識は「常に担当分のジュエルは積んでおく」形へと変化しています。そのぶんイベントに回されるジュエルは減っておりボーダー上昇に対する圧力となっています。
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以上、ラスト・アクトレスのボーダーは何故高かったのか?について思いつく原因を挙げてみました。
このように様々な要因が重なった結果生まれた特異点だったため、今後もルールが変わらない限りこの記録が破られることは恐らく無いでしょう。
・・・で、締めくくるつもりだったんですけど、そういえばTCのラスト・孤島サスペンスホラーって開催時期感謝祭より後になる感じだし、一応サスペンスだよね? ラスト・アクトレスは超えないとしても、Pちゃんとして当然走るつもりだったのに、あれ、ちょっとこれ、ヤバくね?
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