細かすぎて伝わらないミリアニ感想第11話分です。
冒頭の会話シーン。
「しばらく続けていいって言ってもらえたんだもんね」
父の笑顔だけでアイドル活動を認めてもらえたことを悟った静香。しかしダメ押しで未来が発言することで静香に関する問題が解決したことが示唆されます。
そして解決した問題はもう一つ。
「未来、翼、本当にありがとう」
「ううん、こっちこそだよ」
お礼を言ったら笑顔で言い返してくる翼を怪訝そうに見つめる静香。
”本気”を知らなかった翼がここに至る最後のピースを与えてくれたのが静香であることを本人は知りません。一方ここまでの流れを見守ってきた視聴者は、このやりとりで翼もまた問題を乗り越え真の覚醒を果たしたことを確信します。
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猛烈な勢いで過ぎてゆく合宿の日々。
自らの覚悟を示すため、ソロ曲トップバッターをやらせてもらいたいとPに直訴した翼
とはいえまだデビューすらしておらずユニットでメインのステージに立ったことも無い身の上。オープニングイベントのステージにいきなりソロで立つ、そのプレッシャーの凄まじさたるや、さしもの天才をもってしても想像を絶するものでしょう。
Team1stとの会話中、トップバッターの責任に話題が及ぶと珍しく心中の不安が顔に出る翼
その様子にすかさず朋花が反応します。
「でも心強くもありましたよ。私たちの後に皆さんが続いてくれることが」
先頭に立つ者の責務と役割、そして喜びを語る言葉に無二の重みを含ませられるのは朋花だからこそのもの。
何より翼の内面が既に別物になっていることにはずっと一緒にいる静香ですら気付けていないのに、一瞥しただけで翼の思惑まで見抜いて「大丈夫」と励ます。もはや神憑りみたいな洞察力なんですけど朋花がこれをやると「まあ神懸かりだからな」で納得させられてしまうという。そして自らの立場を滲ませつつ翼の背中を押す、たった一言ですが朋花の特大の見せ場です。
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彼女たちの持ち歌「トワラー」ってどういう意味があるのかと調べてみたところ、単純に”バトントワラーの略”だけみたいなんですよね。
765プロライブシアターこけら落とし公演の前夜、「バトンを繋ぐ」を合い言葉に総仕上げの合宿に集ったミリオンスターズ。ミリアニ最大のクライマックス、そしてシアターデイズ・熱狂のパレードの到来を告げるその先頭をバトン操者(トワラー)がゆく・・・。
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演奏を終えたジュリアが語った原っぱライブの思い出。
原っぱライブ、未完成のThankYou!披露の際にテントの外で最初に声を上げた可憐が、ここでも最初に応えます。
「いつか、あのときみたいにみんなで手を繋げたら」
765プロオールスターズの円陣はアニマス時代から”掛け声に合わせて手を挙げる”モーションが伝統だったのに対し
ミリオンスターズは”一歩踏み出してみんなで手を繋ぐ”!!
もうね、ここから既に涙が止まらん。
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琴葉の「本日は765ライブ劇場こけら落とし公演R@ise the Dreamにお越しくださり、”ありがとうございます”」の挨拶からTeam6th登場で「私たちの劇場へ”ようこそ”!」の掛け声。そして始まる”Dreaming!”。
こんな細かいとこまで狙ってやってんのかな?
やってんだろうなあ・・・。
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第9話で描かれた未来が夢見た輝きの世界のステージ、第10話で描かれた静香のアイドルに対する限りない情熱と憧れのステージ、そして第11話で描かれる翼が辿り着いた本気のステージ
物語で語られたことの答えを、その都度ライブシーンで提示する。
アイドルものとしてはひたすら王道な展開。ただね、ミリアニのライブシーンは説得力がね・・・凄まじすぎるんすよ・・・。
さすがは天才、本気を出した翼のデビューステージは最初から完璧なパフォーマンス・・・なんて簡単にいくほど彼女たちが目指す道は生易しくありません。
ペース配分めちゃくちゃで序盤から汗だく、息が切れて笑顔も引きつっています。
ただ眩しいほどの輝きとパフォーマンスに賭ける本気の情熱、ステージに憧れる気持ちが見事に観客の心を揺さぶってくる。
これぞアイドルのステージ!
デビューおめでとう!翼!!
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ラスト数カットに大慌てで入れられる挿入歌関連のクレジットタイトル。
セトリのネタバレにならないよう、今回これだけ最後の最後に回されてんですよね。この作品がどれだけ大切に作られているかが、ここだけで分かる。本当に素晴らしい作り込みです。
らぼさんの記事は新たな気づきがあってホント関心されられます。
いいね機能があったら押しまくりたいくらい(笑
「細かすぎてPには伝わりまくるミリアニ感想」ですね!
運営応援しています!ありがとうございます。
「細かすぎてPには伝わりまくるミリアニ感想」!なんといい言葉か!
本当にうれしいです。ありがとうございます。
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